もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 今週の『歌謡ゲスオテン (通うゲス男テン) 』、初登場1位。一番悲惨なのは桐谷くん。ヒット&当たり役の予感もあっただけに。
〜 たぶん年ベースだと余裕で250本以上の酒瓶を空にし、記事の比重は徐々にワインが日本酒を侵食、週末には必ずシャン、なるべく毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評 (ほぼ「浜辺美波」関連) 、超時々メガネ警察、特に悪気はないが冗談は常にキツめ 〜

◤Brun Servenay / ブリュン・セルヴネイ ブリュット ミレジメ「ヴィエイユ・ヴィーニュ」2003 




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 ▲何を隠そう、オレは昌磨派。




 毎度アクセスありがとうございます。


 なにげに我が家の定番銘柄になってます、毎度ブリュン・セルヴネイです。コート・デ・ブランのアヴィーズ村 (グラン・クリュ) に拠点を置くRMです。アヴィーズには日本でもお馴染みの実力派RMがひしめく、まさに現代ブラン・ド・ブランにとっての聖地中の聖地ですね。ある意味、メニルのRMより野心的でキャラの濃い造り手が多いかもしれない。その代表格は、何と言ってもジャック・セロス──その存在はもはやラスボスに相応しい。



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 かつて諏訪のワイン王が「ジャック・セロスは日本酒で言えば『十四代』みたいなもの」と説明しましたが、今となっては少し間違っていると感じるのは、彗星の如く現れ、たちまちのうちにその世界の規範になったという点では同じでも、一番の大きな違いは、このドメーヌには志のある若い醸造家が多く集まり、一つの大きなソサエティを形成するにまで至り、当主アンセルム・セロスから教えを受けた弟子たちが実家に帰って野心的なワインを造り、それらが現代シャンパーニュ史にとっての一大ムーヴメントになり、行く行くはブルゴーニュ・ワインと同じ土俵に立つことを目指してるわけで、ご存知の通り「十四代」の高木氏は弟子を取りませんし──唯一の弟子は「東洋美人」の澄川宜史氏だけだと発言している──、それこそ「而今」しかり「飛露喜」しかり「鍋島」しかり、彼らは今や表の世界 (日本酒イベントや囲む会) にはほとんど降りて来ませんので、そもそも〝物造り〟においても〝醸造家〟としても、見つめる先の景色が違うというわけです。ま、日本人らしい〝おこもり主義〟ということで、それについてはオレにも理解できる部分は多々あります (笑) 。









 ここのドメーヌの特徴は「マロラクティック発酵OFF」と「樽を使わないステレンスタンク派」ということ。これにより、透明感のある──飲み手によっては素っ気なくシンプルに感じるキュヴェが出来上がります。今回は──少なくとも日本国内では──入手不可能な2003のミレジメ (ネット上で最後の1本を去年の9月に拾った) を開けてみた。

 樹齢40-80年の古樹 (ヴィエイユ・ヴィーニュ) から獲れる、アヴィーズ、クラマン、オジェのシャルドネのみを使用。瓶熟は96ヶ月 (8年) 、ドサージュは約5g/1L。ちなみに最新ヴィンテージは2006で、2007もぼちぼち入る頃。つまり、今世紀最高のアタリ年との呼び声も高い2008 (=日本酒換算で19BY!) は来年ですね。現在ネットで買えるのは2005と2006のみで、特に2006の数は少ないです。2006は酸がフレッシュでまだまだ若々しく、2005はすでにシックに夕暮れなニュアンスの熟味も育ってますので、2006を買って今すぐ飲むくらいなら、むしろNVがオススメです。



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◤Brun Servenay / ブリュン・セルヴネイ ブリュット ミレジメ「ヴィエイユ・ヴィーニュ」2003

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 抜栓時は「プスっ♪」くらいの小音。熟成シャンパーニュの宿命として、泡はそれなりに抜けてそうだ。

 立ち香──おっと干しブドウのようなドライフルーツのアロマ。シャルドネの割りに赤茶けたルック。そして昆布のような、海藻類の香りも出て来たな (笑) 。そして、よくシャンパンの本なんかを読んでると出てくる「なめし皮」や「マッシュルーム」というニュアンスを今ハッキリと感じた。これはしっかり熟してそうだ。

 今、15年の時を超えて──。

 ♡☺♡「あああああ、濃いっ! 旨いっ! あのね、当たり前なんだけど、ブドウの味 (笑) 。いつもリンゴとか言ってるけど、これは激しくブドウ。そして、これがアタシなりの最大級の褒め言葉──複雑な味がします (笑) !



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 泡はほとんどない。ヤバイ、高貴に香ばしい (笑) 。そして白ワインとしてビビッドに濃ゆい味わい。こんなん飲んだら、もう、同価格帯のほとんどのスティルワインの白が水に感じてしまう。しかし、濃いからと言って鈍重なわけではないんだな。

 完璧な球形を象る酸の出方が最高に美しい。ノンマロならではの軽さの中にも、長熟に負けない懐の深さも同居してる。素っ気ない果実感なんだけど、後から様々な要素が追いかけて来るから、いつまでも口の中が美味しいという (笑) 。これはやりました、オレ。当時、シャンパンを飲み始めて1年未満でここに到達できた自分を褒めたい──というのは冗談で、この程度のことはオレの資質とポテンシャルに照らせば当然。教科書を持たぬ者の勝利──買ったもののマトモに読んでない参考書はたくさんあるけど (笑) 。



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 ♡☺♡「この安定した、落ち着いた味わいが、気分をよりリッチな気分にさせる。アタシ自身はそこまで熟してるよりフレッシュな方が今は好きだけど、これは旨い

 そうか、これが「なめし皮」なのか (笑) 。この世界には「ノンマロのブラン・ド・ブランが熟成シャンパーニュにトドメを刺す」という考えがあるが、うーん、さすがに個人がこれ以上持つのは危険だとは思うものの、やはり、直近にデゴルジュされたモノとは違う、所有による熟成の世界は妖しくも危険な香りに満ちている──同じ2003でもデゴルジュ時期が最近なら仕上がり具合は違ってくる (参考) 。

 さて、うちにある2006、どこまで持っていようか。怖いけど、せめてこの2003と同じ期間の追熟を体験するなら、2021年までか。長いな (笑) 。





── 2日目。

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 ♡☺♡「超旨い。これはホント美味しい。軽さの中にも複雑さ、香ばしさもあって、酸もしっかり出てる

 これだけ熟成して様々なアロマが複雑に絡み合いながらも、酸の反射光だけは透明なプリズム感に満ちているという、これぞノンマロの奇跡。日本酒の「篠峯」もそうだが、他人と嗜好や意見が合わないことで得られるラッキーというのは本当に掛け替えのない喜びを我々にもたらす。普通はこんなオールド・ヴィンテージ、残ってないもの。

 ブっちゃけ、この段階なら、ピエール・ペテルスの「レ・シェティヨン 2002」より旨いよ (笑) 。もちろん、あっちは更に10年くらい生きるんだろうけど。


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