もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 せっかくなので「SHUHARI 2014」と「篠峯 参年熟成 26BY」を味クラーヴェしてみる。サイズのハンデあるけどな。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤Etienne Lefevre / エティエンヌ・ルフェーヴル キュヴェ「ブラン・ド・ノワール」グラン・クリュ NV 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 去年の11月に同じドメーヌのスペック違い (PN=75%、C=25%) を飲んでます。ちょっと我々にはキュートに甘やかだったので、今回はピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールを飲みます。

 Etienne Lefevre / エティエンヌ・ルフェーヴルヴェルジー / Verzy (グラン・クリュ) で1977年に創設されたRM (レコルタン・マニピュラン=自家栽培醸造家) だが、一族のブドウ栽培そのものの歴史は1621年まで遡るという、数多くの栽培家と醸造家が軒を連ねるモンターニュ・ド・ランス地区でも最古参組のうちの一つだ。現当主のエティエンヌの祖父が1921年に栽培に加えてシャンパーニュの元詰めを開始し、RMとしては三代目であるエティエンヌとその兄弟が父から畑を受け継いだとき、他の皆は栽培家に戻ることを選んだという。

 この家族が最も多く所有するヴェルズネイ (グラン・クリュ) のピノ・ノワールは、潤沢な資金力のある大手メゾンが高い値段を払ってでも獲得したい、長命のプレスティージュ・キュヴェを造るためには必須のブドウであるゆえ、わざわざ自分で手間の掛かるシャンパーニュを造らなくても、早い話、黙って良いブドウさえ作っていれば、稼業は常に安泰というわけだ。



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 ▲ドメーヌの所在地はヴェルジーだが、何と言っても強みは、すぐ北のヴェルズネイに多くの畑を持っていることだ。



 それでもRMとしての道を捨て切れなかったエティエンヌは、兄弟たちと袂を分かち、畑の一部を個別に相続し、自らの名を冠したメゾンをヴェルジーに設立したわけだが、実際に最も多く所有するのはヴェルズネイの畑である。あるときインタビュアがアンセルム・セロスに「メニルだのアンボネイだののグラン・クリュを買ってるお金があるならヴェルズネイを買うべきじゃないですかね?」と話を振ったら、彼は「ヴェルズネイが最高のクリュであることは常識。問題は誰も売ってくれないということだ!」と答えた。


 シャンパーニュ界のピノ・ノワール四天王と言えば、教科書的には今回の「ヴェルズネイ」と、同じランスの「アンボネイ」「ブジー」、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区の「アイ」ということになるが、中でもヴェルズネイはこの中で最も北に位置していることに加えて畑も北向き斜面に広がっており、他の三つの村のピノ・ノワールがリッチで豊潤なワインに仕上がるのに対し、ワインに精緻な酸やミネラル感、透明感や伸びやかさ、そして丸く完璧なバランスと気高さをもたらすと言われている。思えば我々が飲んだジャン・ラルマン (写真左上) もヴェルズネイのRMであり、酸フェチ家族である我々が大手メゾンと同様、この地のピノ・ノワールに御執心になったとしても別におかしくはないし、今こうしてそのロジックの──それこそ透明性を知るのである。

 ただし、あえてアンセルム・セロスの言葉を真似るなら「ヴェルズネイの酸とミネラルが最高であることは我が家の新常識。問題は手軽な値段で買えるRMの数が少ないということだ!」──ということにはなる。




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 というわけDE、今回はヴェルズネイを主体に平均樹齢45年の古樹区画のピノ・ノワールを100%使用したブラン・ド・ノワール (黒ブドウの白シャン) です。輸入元のサイトには「全ての要素を持ち合わせたブラン・ド・ノワールの理想形がここに!」と書いてあるが、感じ方は人それぞれなので、あえてそこは突っ込まない。





◤Etienne Lefevre / エティエンヌ・ルフェーヴル キュヴェ「ブラン・ド・ノワール」グラン・クリュ NV

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 一体いつ飲んだんだ!?という感じだけど、2/11 (日) です。まあ、DATA整理だけが目的なのでサラリと。

 客人は普段ワインはあまり飲まないようなので、今うちでストックしてる中で最もキュートなキュヴェであろうことを想定して開けたんだけど、実は先の「カルト・ドール (別スペック) 」の方がキャッチーで甘かったという (笑) 。それでも我々とは常に味覚センサーを差し出す方向が異なる客人は──彼は真っ先に「甘」を探しに行くが、我々は「酸」を探しに行く──「意外と酸っぱいな」と言う我々に対して「甘みを感じます」と言う (笑) 。

 もちろん果実なので「甘み」はあるんだけど、ブラン・ド・ノワール (黒ブドウ100%) らしく、香りにはイチゴやベリー系の輪郭があるのものの、やはり、タンニン的な色素の濃い渋みというのはしっかりあって、ブラン・ド・ブランのような果実味に反射する抜け感というよりは、アクセンテッドな着地感の中に「酸」が現れるイメージだ。シャルドネの酸はオレにとっては青空、ピノ・ノワールの酸は大地。

 ♡☺♡「酸っぱくて旨い!」←もはや酸ジャンキー。



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 やはり、ブラン・ド・ノワールというのは、なかなか手放しで大絶賛できるキュヴェが少ない。特に鈍重でもないし、さすがにカチっと収まりの良いストラクチャーとミネラルを感じはするものの、どうにも単調に感じるんだよなあ。カラフルさに欠けるというか。だったら白黒混醸の「カルト・ドール (別スペック) 」の方が外に向かって香りと味が解き放たれる快活さがあるから、好みではないものの、キャッチーでいいかな。

 ブラン・ド・ノワールではないが、これなら前日に飲んだ「 ポール・バラ ブリュット ミレジメ2007」の方がクオリティは上。まだコレは買わない。どっかに5,000円台の旨いブラン・ド・ノワールないかなあ。アンドレ・クルエあたり、再飲してみようかな。


moukan1972♂moukan1973






Etienne_Lefevre ブラン・ド・ノワール

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