もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 而今「特上雄町」純米大吟醸 720ml 54,000円 (笑) 。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤櫛羅 (篠峯) - 純米 無濾過生原酒 29BY <奈良> ── dಠಠb「時間表現の酒」#Clear 




kujira_junmai29by10.jpg
 ▲背後の「櫛羅」は両方とも27BY。右は雄町50の火入れ25BY。




 毎度毎度の千代酒造です


 こちらは地元の自社田で栽培した山田錦を使用した「櫛羅 (くじら) 」の純米。28BYは「木香問題」あったのでスルーしましたが、27BYは熟成状態違いで2本飲んでます。とにかく味の出にくい27BYなので、あまり大きな違いはなかったというのが正直なところ。そんなわけで純吟の方は2年熟成になるけど、ぼちぼち開けたいところではあります。

 ところDE!

 最近、堺杜氏が結構踏み込んだ発言をfacebook上でしていて結構楽しいんだけど──なんとな〜く悪意なくタヌキな感じとか (笑) ──、引き続き我が家でも開栓時期を工夫して「熟成」に関するいろいろな知見を深めて行きたいとは思ってます。今季も何か特別に惚れ込むことのできる商品さえ見つかれば、本数を気にせずガンガン買いますよ。



 



 どうせ今開けてもまだまだ全然だとは思うんだけど、そこそこ早い段階で売り切れる人気商品なので、まずは今の状態を確認です。「篠峯/櫛羅」の29BYは「篠峯 純米吟醸 雄山錦 中取り生原酒」以来2本目です。




kujira_junmai29by2.jpg
 bottle size:720ml





【524】櫛羅 -くじら- 純米 無濾過生原酒 29BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:櫛羅産 山田錦/60%
▪︎酵母:協会9号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+5/2.0/0.8
▪︎ALC:17%
▪︎処理:無濾過生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H29BY/2017年12月
▪︎管理状況:2017/12/26に購入、1月からは11℃で寝かせて管理。
▪︎試飲日時:2018年1月28日 (日) /前日の3本を舐めてから4本目に開栓
▪︎JudgementOn List / Not On List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/unsufficient/faulty/undeterminable

※On Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On Listの「good」とNot On Listの「good」は同じではない。On Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「undeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




kujira_junmai29by1.jpg



 立ち香──少なくとも開けたてはあんま香らないなあ。ビビッドなアロマに全く出会わないというか。果実でも穀物でもなく、じゃあ何だ!?という感じ (笑) 。

 ♡☺♡「そう? 香りに米の甘みを感じる
 dಠಠb「ヤヤフツ (やや二日酔い) で鼻が詰まってるのか、オレ (笑)

 ♡☺♡「あはは。クリアですね。一瞬木香。でも一瞬でスっと消える。わたしは好きです。重くないから (笑)

kujira_junmai29by3.jpg なんかヤケに柔和だな。正直、少し反応に困る (笑)

 なんだろうな──「櫛羅ってこんな酒だったっけ?」並みに甘みの出方がやんわり&はんなりしてるというか、液性も、この時期にしてはそこそこ粘性があって、そこに甘みが乗るので、まるで味のしないハチミツを舐めてるみたいなテクスチャーを奥でほんのり感じる。酸もあるけど、やや甘みの、そこはかとなさ過ぎるテロっとポチャっとした小さな余韻ばかりに意識が行って、味そのものよりも時間経過ばかりを追ってしまう (笑) 。

 ♡☺♡「少しベタっとする? 結構甘いな

 ま、初日は軽い味見程度。





── 2日目。

「めざましどようび」長野美郷アナが結婚! 旦那はオレと同じ煎餅好き!!!
kujira_junmai29by4.jpg



<5本のまとめ>



【521】米鶴 純米大吟醸 鶴翔 あらばしり生 29BY

 甘草粉メロン。注ぐと蜜。結構甘いけど、それなりに酸による凝縮感があるからジューシイなんだよなあ。なんかスゲえ濃くなってる気がするけど (笑) 。



【522】福祝 純米吟醸 彗星55 無濾過生原酒 29BY

 やや粉メロダイン (粉っぽくセメダインなメロン) 。うーん。悪くないけど心が全く動かない。米の旨みの出方が若干クドい。餅や団子的というか。それでもスリムジューシイな輪郭はある。線の酸が旨みを潰しながら奥から甘みをジュワっと引き出す系。ただし、いかんせん味がつまらん。moukan1973♀の言う♡☺♡「ドングリ酒!」です。



【523】長陽福娘 辛口純米 山田錦 直汲み 無濾過生原酒 29BY

 まさに高級ファンタグレープなアロマ。やはりワンランク上か。ああ旨い。これだけだな、今のところオレにとって用があるのは。もはやそこそこガシガシと硬質なテクスチャーの「福祝」が弛緩気味にすら感じる。旨みのサイズ感がオレにはちょうどいい。そして、あんま辛くないな。それこそ「福祝」の方が嚥下がハードだから味覚の力学上、すごく辛く感じる。



【524】櫛羅 純米 無濾過生原酒 29BY

 今日もあんま香らんな (笑) 。ややセドウ (セメイダンなブドウ) 。特に香りに木香はないけど含むとある。昨日飲んだ時はあまり感じなかったんだけど、それでもこの中では一番スタイリッシュにシャープ。ガスがまだ残ってる。もはや「長陽福娘」に対してでさえ視力が二割増しになった感じ。うーん、細部に気に入らない要素もあるが、同じくらい魅せられる細部もまたある。意外にいいな。極小サイズの可憐な果実味。マジカルな時間表現としてのスムースな嚥下物語。比べることで見えてくる独自の表現力。この酒としての本当の飲み頃はまだ先だし、今は虫で言ったら「幼虫」で「サナギ」ですらない。



【525】北島 純米吟醸 美山錦 直汲み 29BY

 密度タカーメのメロンとブドウ。香りの出方、明度がハイコントラストで一番わかりやすのか? 液性にドクドクした心拍を感じる。甘みに──まるで顔の濃い不良オヤジのような脂ギッシュなギラつき。ややミルキーで、オレにとっては余計な複雑味が粉っぽく跳ね返るな。ま、ダンディーな巖という感じで悪くない──GA!──っていう。官能に訴えないから興味が沸かない。





 福祝 vs 北島
kujira_junmai29by5.jpg



「福祝」の方がクドい。つうかこの比較においては、やや甘みが流れる (ベタっとする) 。「北島」は硬水系なのか、ギシギシした液性が甘みを締め上げるから、そこそこ重いけど、その分しっかりキレる。この比較なら「北島」だが、♡☺♡「ドングリドングリ!」だな (笑) 。 ま、どっちも一回火入れで活きる酒質のような気がする。オレもmoukan1973♀も、このへんクラスの酒は、もはやガブガブは飲めないし、そうかと言ってチビチビ飲んで楽しい酒でもない──ゆえに用無し。





 陽子 vs 篠峯
kujira_junmai29by6.jpg



 木香がなければ「篠峯」の勝利。やはりこの美しい口どけは天才的。とはイエイ、非常にレベルの高い戦いではある。「篠峯」は二周りほどサイズダウンしたプロポーションながら酒に必要な情報量に関しての不足は全くない。たしかに26BYは旨すぎたし、堺杜氏同様、オレにとっても常に「旨すぎる問題」というテーマは──酒だけでなく、すべての飲食物に関して存在する。ただ、さすがに少し甘いかな。そして皮肉な事に、温度が上がらないと酒がその魅力を語ってくれないのに、上がったら上がったで少し甘すぎるという。難しいですね。日本酒は出たとこ勝負なので、シャンパーニュみたいにブレンドで調整できないし。でも柔らかい米の旨み、流れるような美しいラインに沿ってそれがプチュっと弾ける時間軸の中に現れる極小サイズの果実味は実に素敵。酸属性は液に対して面で寄り添う最上クラスのそれ。そして、ここで再び前の2本に戻ると「北島」ですらクドいし「福祝」はもう飲めない。





 ここで突然の米鶴
kujira_junmai29by7.jpg
 ▲するとシャンの荷物が届く。



 うん、この (流れ&並びにおける、やや) KYなキャッチー感になぜか癒される (笑) 。明るくて快活な山形なりの美人ちゃん。いいな。黙って飲みますよ、このレベルなら。「長陽福娘」や「篠峯」みたいに酒の沼に落ちる必要がないので、人として素直さを保てる。甘いけど酸のブレーキングが絶妙。やっぱジューシイだよ。ウリ科な渋みが酸の主要成分だけど、出羽燦々50的な華やか吟醸メロンではなく、畑臭いメロンなので、まあ飲める。





 おかわりタイム
kujira_junmai29by8.jpg



 ワイングラスはあんまり良くない。甘みが出過ぎる。





── 3日目。

kujira_junmai29by9.jpg



 米鶴──こちらは4日目なので、さすがに息も絶え絶え (笑) 。

 福祝──火入れで活きるタイプの酒だな。生は重い。青リンゴ系セメダインな感じは嫌いじゃないが。

 篠峯──クリア&エアリーだけど木香邪魔。味の出方と消え方のマジカル感は他より数段格上。

 北島──これくらい味抜けした方がオレには馴染む。ラムネ様にツルピカ。今日はそこそこいいな。少し粉ミネラルあるけど、熟成で取れそう。

 長陽福娘──昨日飲み干した。なんだかんだで現時点での出来はこの5本の中ではNo.1。



 Additional Notes 💬

dಠಠb
「結局On Listはいつもの銘柄。篠峯は味や香りではなく、少なくとも今は時間表現の酒。やや甘みが例年より出てるので、熟成させても最後まで酸がこれを支え切れるかは疑問。意外にムチっと甘露な酒になる気も。そして例年より早い段階で飲み頃を迎えそうな予感。

 長陽福娘は今時期に早飲みしても十分に旨い。山田錦60は熟すのが早いので、1年は保たないとは思うが、完全発酵に近い数値なので、赤いヤツよりは長命な気も。米鶴はカジュアルな──田舎と都会の途中のトンネルを抜けた先にある悪くない景色くらいにはモダン。

 福祝は重いし、この酒米と酵母で何がしたいのかオレには理解できん。北島はギラギラしてて味も香りもそこそこ出てるので、これ以上熟成させたいとは思わない。今はダンディーだけど、熟成させたら、それこそ本当の巖になっちゃう (笑) 。

 もはや我々夫婦はそこらの日本酒マニアとは見えてる世界も向いてる方角も違うので、オレの言説をいちいち自身の偏狭な常識に当てはめてくれるな。ここはオレ個人の表現の場であって、集合知としての日本酒カルチャーそのものに加担する気は最初からない。つまり、誰かと何かを分かち合いたいという欲求なんか今も昔も微塵も持ち合わせてない。夫婦で笑いながら酒が呑めればそれで満足なんだよ。いよいよキミの出番だ。好きにやれ。」




moukan1972♂moukan1973






日本酒 篠峯 櫛羅 on_list_unsufficient

Comment

Add your comment