もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤J-M Sélèque (ジャン=マルク・セレック) AOC Champagne Brut「Solessence」NV (Dégorgement:2017/4) 




2018_1_19Seleque8578.jpg
 ▲最近、近所のマルエツに農家直売の野菜コーナーがあることを知り──moukan1973♀は以前から認識していたそう──、そこで売ってるクレソンとルッコラが安くて旨いということに気付く。


フィッチ1
 ▲半端ない〝アジト感〟の松屋酒店 (=フィッチ) 。せっかく行くなら宮崎社長のいる時がいい。




 毎度アクセスありがとうございます。


 昨年末にフィッチの実店舗 (松屋酒店) へ宮崎社長に挨拶に伺った際、手ぶらで帰るのもアレということで事前に楽天で買っておいて引き取って来たセレックです。

 J-M Seleque (ジャン=マルク・セレック) はヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のPierry / ピエリー (プルミエ・クリュ) のRM。跡取り息子のジャン=マルクはアヴィーズの醸造学校を卒業後、カルフォルニアのナパ・ヴァレーとオーストラリアのヤラ・ヴァレーで各4ヶ月ほど研修に参加、2009年に実家に戻ってからは積極的にリュット・レゾネ栽培から実質的なビオロジー栽培およびビオディナミへの切り替えを行なっており、ここ最近は若手の有望株として注目されてます。ちょうど30歳くらいなので、まだまだ若いです。

 よく見たら──最初からよく見ろよ!──デゴルジュ (オリ抜き=シャンの実質的完成時) が去年の4月ということで、少し開けるのが早すぎたかもでした。泡が元気で50%の割合でアッサンブラージュされてるはずのシャルドネが全然前に出て来ない、もはや完全にムニエ (40%) の独演状態でした (笑) 。ジャック・セロスの当主が「最低でもデゴルジュから8ヶ月は休ませた方がいい」と言うように、オリ抜き後にドサージュした糖分とワインがしっかり馴染んでメイラード反応による香ばしいアロマを放つにはそれなりの休息が必要なわけだが、もちろんフレッシュ・ジュースのような弾ける果実味を堪能したいなら無視して早飲みしてもいい。

 とはイエイ、大変美味しゅうございました、by 岸朝子


 つい最近、再び宮崎社長と電話で話す機会があったんだけど、その時に「セレック旨かったです」と言ったら、その話は昨年末にも概要を聞いてるんだけど、今回はオレへの〝慣れ親しみ〟ゆえなのか、同じ事象に対して少しアプローチの異なる話ぶりだったのがウケた。

 というのも、同じく去年の暮れにセレック (=左のイケメン) がフィッチに遊びに来た際に社長が彼をラーメン屋に連れて行ったり、近所の公園で相撲を一緒に取ったり (写真を見せてもらった) 、軽く近所を観光ライクに連れ回したらしいんだけど、昨年末に話してくれた時には「ちょっとセレックは疲れてましたね。静かでした」と言っていたはずなのに、この日の電話では「アイツ、全然喋らないんですよ〜。つまらないヤツなんですよ〜。表情に出さないんですよ〜。フランス人ならもっとベラベラ喋りますよね?」と来たもんだ (笑) 。

 なぜかオレが「情熱を内に秘めるタイプなんじゃないですか? それにワイン生産者は素朴で控えめな人が多いんじゃないですか?」とセレックをフォローする羽目に──なんだこの状況は。それでも社長は「そんなことないですよ。今までに何人も生産者さんが店に来てますが、みんな (日本の酒屋に自分のワインが並んでることに) 感動しますし感謝しますよ。セレックは何も言わないんですよ〜」と言って訝る──電話の鳴る音が聴こえる──「ああスミマセン、◯◯さん、もう一つの電話が鳴りました。それじゃまたお店にも遊びに来てください」──本人は終活への意識をたびたび口にするほどの年齢ではあるが、常にドタバタと忙しい男である。基本的にはニコやかに穏やかに楽しそうにワインの話をする町の老紳士といった感じではあるが、タマに静かに毒づくこともあり、なかなかにオモロイ人である。





2018_1_19Seleque8580.jpg

Vallée_de_la_Marne_Pierry



 7村(ピエリー、ムシー、エペルネ、マルドゥイユ、ディジー、ブルソー、ヴェルテュス)の各区画より。シャルドネ50%、ピノ・ムニエ40%、ピノ・ノワール10%のブレンド。白亜(石灰質)基板の硬質粘土質土壌。平均樹齢約40年。2000年産から毎年注ぎ足しているヴァン・ド・レゼルヴ(9月から5月まではステンレスタンクで、5月から9月までは様々な容量の樽で貯蔵)が50%。90%をステンレスタンクで、10%を228リットル主体の樽で醸造。(樽の方はマロラクティック発酵を行いません)。2年間ビン熟成。ドザージュは4.5g/1L。

(輸入元の資料より)




 そうか、ムニエが40%なのか──彼のドメーヌが居を構えるピエリー村は上質なムニエが育つエリアらしい。普通は逆なんだけど──ピノ・ノワール40%、ムニエ10%みたいな感じのアッサンブラージュが多い──、それであんなにフルーティーだったのね。旨いは旨いけど、ややシャルドネのメロディーが聴こえにくい点はオレの嗜好からは少し外れる。





◤J-M Sélèque / ジャン=マルク・セレック「ソレサンス」ブリュット NV (Dégorgement:2017/4)

Tag Link



2018_1_19Seleque8595.jpg
 ▲ま、オレの完全オリジナルのドレッシングが肝ではあるんだけど。



 立ち香──くっそエレガントなリンゴ。シャープ&タイト&スリムながら香りの肉はカラフルで躍動的。シャルドネ主導の香りからスタートして、グラスに注ぐとピノやムニエの赤い果実がディレイ気味に発散。これは完全にスタイリッシュ系の若い感性の光るキュヴェな予感が。2000年から継ぎ足してるという秘伝のタレが全体の50%を占めてるだけあって、フレッシュネスの中にも独特の奥行きがある。

 栓はしっかり、ガスは元気、少し開けるのが早すぎたか──。

 ♡☺♡「旨い・・・。リンゴと酸 (笑)



2018_1_19Seleque8598.jpg



 すりおろし系ジューシイで爽やかフレッシュな高級シードル。オトナな苦みの余韻の中から硬くて酸っぱい白桃のような香り。これは好き系ですね。スタイリッシュで引き締まった味筋。少なめのドサージュゆえ、ダイレクトに果実味が広がる。テクスチャーは活力に満ちているものの、刺々しさはなく、あくまでもしなやか。まだまだ元気なフレッシュ太郎というタッチなので、デゴルジュから1年〜1年半くらいに飲んだ方がいいかも。ま、この弾けるクリスピー大運動会のコンディションも悪くはないが (笑) 。

 ♡☺♡「結構酸っぱい。ゆっていい?──心が落ち着く・・・。原料ブドウなのに、どうしてリンゴやピーチになるんだろう。不思議



2018_1_19Seleque8605.jpg



 温度/時間変化による物語展開がスゴい。今は完全に黒ブドウ祭りの「フルーツ徒競走」状態。シャルドネ、どこー (笑) ? すると徐々に樽熟パートの焦げ感も出てきて、逆に酸のパワーも増量、ようやく振り向いたシャルドネが見せた表情は、まさかのウメッシュな渋酸 (笑) 。

 ♡☺♡「セレックは他のキュヴェも飲んでみたいと思わせるクオリティ。気に入りました

 完全にすももウメ (笑) 。なんとも甘酸っぱ苦い味わいだが、酸の反射率も高く、ワインに輝きと透明感がある。若手の日本酒もこれくらいオサレな商品があればいいんだが──この際、旨ければ高くてもいい──、基本どれも野暮ったいし、所詮は田舎者の自惚れと粋がりの域を出ないんだよな──吉田の坊ちゃんやアラマシャの話をしています。変にワインっぽかったり気取った味わいのクソ酒なら、それこそ「開運 無濾過純米 生原酒」の方が綾瀬はるかにシャレオツ&スタイリッシュだと思うわ。



2018_1_19Seleque8601.jpg



 同世代の若手ヴィニュロンだとドント・グルレの方がエッジが利いてて更にスタイリッシュだが、ベレッシュも含め、この3人は少し意識しておこうかな。そういう意味でシャルトーニュ・タイエなんかはオーセンティックというか、あくまでもテロワールの従者 (畑の人) という感じで、王道感というか、無垢な感じはする。ま、彼はセロスの弟子だしね。

 さて、物静かな男、セレック。少し値は張るがブラン・ド・ブランもあるのか。でもなあ、それならコート・デ・ブランの生産者のヤツを買った方がいいような気もするしな。ムニエの比率の低い3セパージュがいいんだけど、「コメディア」というミレジメに「シャルドネ50%、ピノ・ノワール25%、ピノ・ムニエ25%、ドサージュ:3g/1L」のキュヴェがあるじゃないか。あああ、ちょっと高いなー。

 最後に笑える小ネタを。つまらない男、セレックウメムラ訪問時は楽しそうに笑ってます。宮崎社長、たぶんですけど、ご馳走したという「煮干しラーメン」が、彼、本当は苦手だったんじゃないですか? 日本生まれ日本育ちのオレですらそこまで好きじゃないですもん (笑) 。


moukan1972♂moukan1973






Seleque シャンパン シャンパーニュ Champagne

Comment

Add your comment