◤風の森 - 純米しぼり華 愛山80 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「サワーチェリーのような凝縮感のある酸と低精白ならではの大振りな旨みと甘みが広がろうとはするものの、全体のバランスは割りとタイトでドライ」#Fresh, Fruity, Wine Oriented 




 風の森の新商品、愛山80です。実は26BYから展開していたんですが、去年は飲食店限定販売でした。今年は愛山米を一定量確保できたようで、ついに一般販売となりました。

 そりゃそうとさ! これを買った某特約店では、この愛山の「笊籬採りVer」を特別に誂えてもらったらしいじゃん。正規版を買わせた後にとっておきを出してくるんだもんなー。まあいいよ、いつか呑めるだろ、イカッキーはさ。




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 ▲手元が狂ってキャップを落とす東京ケチ事Y.MASUZOE

 ▼足元が狂って転びそうになるとんかつDJアゲ太郎
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 bottle size:1800ml





【115】風の森 -かぜのもり- 純米しぼり華 愛山80 無濾過生原酒 27BY <奈良>

油長酒造 株式会社:http://www.yucho-sake.jp


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 最初に言っておくと、今日は少し呑みすぎた。。。
 書くのぉ、んんん面倒臭いぃー。
 デョモ (でも) 、書く、全て書くぅッ。



kazenomori_aiyama80_3.jpg えーと、これまでに風の森はいろいろ呑んでムワスが、低精白のスペックを呑むのは初めて。雄町80や山田錦80をスっ飛ばして愛山80に進むのは、少し順番が違うような気もするが、雄町と山田錦の80は年内中に買いますよん。

 立ち香は白ブドウ様の透明かつ瑞々しい酸がスラっと軽やかに伸びてきます。ややフローラル寄りのバニラ系セメダインといったフェイスも。ま、このあたりは風の森に共通っすね。裏のラベルには「マスカットを思わせる軽快な香り」と書いてあるけど、やっぱトータルで感じるのはチェリー様の芳醇なアロマ。これはオレ自身の愛山に対する条件反射に拠るところも大きいが (笑) 。

 七田の愛山に通じるニュアンスもあるし、当然、遡って謙信の愛山にも同じアロマを思い出すことができる。やっぱ、雄町や山田錦とは明白に異なると、この段階では思える。


kazenomori_aiyama80_5.jpg ガスのニュアンスは、風の森らしいそよぎの中で滑らかに弾ける、キメの細かい粒子感に満ちたもの。含むと、サワーチェリーのような凝縮感のある酸と低精白ならではの大振りな旨みと甘みが広がろうとはするものの、全体のバランスは割りとタイトでドライ。初日でガスが残ってる分、味や香りの退けは素早く、喉越しはいたってクリア。七田に比べると口の中で繰り広げられる味のダンスは大人しめ。まだ堅いかな。ま、某酒屋の店主曰く「風の森の初日は序章」という話もあるし (笑) 、このへんは明日以降に甘みがグーンと伸びてくるはず。

 いろいろ言ってるけど、問題なく旨いよ!

 うん、ガブガブ飲める、風の森にしては軽やかなタイプね。言われなきゃ、誰も磨き80だとは気づかないっしょ。山田錦60よりもハッキリとしたフルーツ感もあるけど、愛山らしく酸に締まりがあって甘さの広がりがタイトだから、食事の邪魔にならない。酒が主役の、ドゥワっとした濃醇さを期待すると裏切られるかもだが、バカ舌で世界的に有名なうちのワイフも「風の森にしてはスッキリしてて、食事の邪魔にならなくていいわ」と男口調で言ってる。

 ほうほう、酸にイイ意味での雑味感があって、それがタンニン的な収斂性をもたらしてる。それなりに愛山らしさは出てると言えるんじゃないかな。少なくとも山田錦との違いは明白っしょ。でもまあ、風の森的な甘旨を期待する向きにはちょっと酸っぱい酒質かなー。オレは好きだけど。今の季節感には合ってるよ。

 すでに夫婦で4合以上呑んでるけど、徐々に甘やかな瑞々しさが顔を出してきたよ。おおお、ようやく風の森らしいタッチが膨らんで来た。しかし、このトロんとしたシロップ感がほのかに垣間見えてきた来たところで、本日の酒はアップ。もう呑めないッス。

 つづきは、股、アシータ・・・。

 風のオタクこと (オレが勝手に言ってるだけ) まるめち氏の記事も御参照ください。こうした地道なトラバが日本最強の風の森アーカイブを構築していくのさ (笑) 。


 酔いどれオタクの日本酒感想記
 風の森 愛山80 純米しぼり華 無濾過無加水生酒





── 2日目。


kazenomori_aiyama80_4.jpg 立ち香──昨日よりもサワーなニュアンス。チェリー、ソルダム、プラム、ほんのりバニラ、微かにセメダイン。初日よりもまとまりというか、密度の高さを感じる。しっかし、マジ果実。イマドキの日本酒を飲み慣れてない人なら、香りだけで日本酒だとわかる人、いないと思うぞ。これを知らずに死んでいく人、たくさんいるのね。ふーん。一生、安ワインを漫然と飲んでれば?

 ガスはまだ少し残ってる。初日より味わいは濃醇で艶やか。風の森としては、やっぱ甘さは比較的大人しめだと思う。トロみのあるポヨんとした旨みもファーストタッチには感じるけど、すぐにガスでジュワっとキレちゃうな。これはこれでいいんだけど、もしかしてこれ、開栓したら味見だけして、3〜4日放置、完全にガス抜きしてから改めて呑んだ方がいいのかね? 2日目程度じゃ、まだまだフレッシュよ。

 まあでも、安定感はあるかなー。特に何かが引っかかるとか、そういう文句は一切ない。凝縮感のあるジューシーな果実味が弾ける。旨いよ、旨い。ただ、ただあー、磨き80由来の味の立体感、そこまであるかなあ。温度が上がってくると、案外滑らかなエキス感に旨みが昇華されて、むしろクリアでウォータリーな飲み口ですよん。せっかくの80なんだし、もっとわっかりやすくドゥワっとした味のビックウェーヴ、あってもいいけどな。これさー、真中採りVerあったら、きっと楽しそうな予感あるぜよ。

 あれっすな、愛山は2年目だし、いろいろ試行錯誤の真っ最中という雰囲気はあるかな。まだまだ慎重に手探りで造ってる感じ、ある。ちょっと無難でお行儀いいんだよなあ。磨き80だし、もっともっと遊びがあってもいいような気もする。ま、手頃な値段で旨い酒が飲めるのはエンドユーザーとしては嬉しいけど、天下の風の森なんでね、激しく打ちのめされたいし、もっともっと驚かされたいわけさ。

 それにしても愛山のイカッキー ( 笊籬採りVer) 、気になるなあ。

 おかわりの冷酒返し──旨いか? 旨いということでいいっか?

 個人的には、もうちょい味が出ててもいいけど、このくらいのサイズ感が好きな人もいるとは思う。磨き80の値段で磨き60の質感を体験できるというコスパ感もあるし、ちゃんと米違いの存在理由もあるし、どうっすか、この機会に酸っぱい風の森、呑んでみる




── 3日目。


 酸っぱい! ガスが抜けても甘くなんねえぞ!

 風の森らしい凝縮感のあるクリーミイなタッチもあるけど、どこをどう探しても、わかりやすい甘みは見つからん。ま、オレは好きよ。でもまあ、もはやワイン並に酸っぱいぞ (笑) 。

 風の森について、そのテイストの中の、どこのどういう部分に魅力を感じるかは人それぞれだと思うんだけど、オレはこの銘柄について「甘さに魅力がある」と思ったことはないんだよな。やっぱ凝縮感なんだよ。フルーティー&バニラリーな立ち香でウットリさせておいて、含むとズコーンと味の塊が口の中で弾ける、そこがこの銘柄の魅力なんだな。

 この酸っぱさを風の森における異端フレイヴァーと感じるか、むしろ風の森オリエンテッドな凝縮感における極北と捉えるか、そこは飲み手次第ではある。ただ、数式的な対称性という観点を重視するなら、この酸に惑わされず、愛山における凝縮感の達成が結果的にこの酸っぱさにつながったと感じた方が、この銘柄に対する、エレガントで美しい式を導き出すことが容易ではあるだろう。

 だから、オレはこの酸っぱさを受け入れるし、支持する。でも、来年はもう少し甘くてもいいよ (笑) 。


moukan1972♂



風の森 愛山

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