もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 遂に今年2本目の☆6が降臨。←失礼、3本目 (笑) 。
〜 日本酒の家呑みレポ&本日の1曲、安センベイ評、時々メガネ警察〜

◤田酒 - 特別純米 生 27BY ── dಠಠb「生と火入れじゃまるで別物の酒が多い中で、ここまでキッチリつながる感じは素敵だ」#Umakuchi, Well-Cured 




 ウィース。毎度アクセスありがとうございます。

 今週は休肝やら赤ワインやら、丸2日も日本酒を呑まなかったのは一体いつぶりなのか、もはや思い出すことすら不可能なほどに久しぶりでしたが、もうね、すでに懐かしいのよ、2,000円そこらのワインでは到底味わえない、呑んだ瞬間に沸きあがる、あの「旨い!」というエモーションそれ自体が。

 つうか、昨日のワイン、食事の最後の方には、すでに立派に酸化してたしな。10分経過するごとに味が100円ずつ安くなっていくっつうか、食事が終る頃にはスーパーやコンビニで売ってる980円のワインみたいな味になってたよ (笑) 。1/4ほど残りを持ち帰ったけど、料理用に格下げ確定!

 さて、お燗がコイサー (最高) に旨い──にもかかわらず多くの居酒屋では強制的に冷酒で出てくるという不憫に見舞われる機会の多い田酒の特別純米ですが、これはその生酒ヴァージョンで (原酒なのかな?) 、正規リリース品としては初登場の商品になる。以前からその存在は確認されてるけど、限られたルートで非正規に配布されるケースのみだったようで、つまり、オレらのような一般エンドユーザーが酒屋で普通に買える物としては初登場(新商品)ということになる。使用米は青森の好適酒造米「華吹雪」。ちなみに火入れは、公式HPを見ると「日本酒度:±0、酸度:1.5、ALC:15.5%」となってる。




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 bottle size:720ml




【096】田酒 -でんしゅ- 特別純米 生 27BY <青森>

株式会社 西田酒造店:http://www.densyu.co.jp


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 立ち香には、やや青さのあるフレッシュ感も。ほほう、これが生酒ヴァージョンということか。とはいえ、奥で米由来の甘さ、ふくよかさもシットリと。純米造りと吟醸造りが正面衝突してる感じだけど、この温度だと吟醸酒的なニュアンスが一歩前に出ているような気もする。

 チロリに注ぐと、色は比較的しっかり付いてる。おお、次第に純米酒的なお米フレイヴァーが優って来たぞ。プラス、見通しの良い酸が香りの線をタイトに仕上げてる。どんな味わいなのか、ちょっと想像もできないけど、先ずは冷酒で呑んでみまSHOW。


denshu_tokujun_nama4.jpg 含むと、ワオ、米。火入れより格段にミルキーで甘やかなタッチ。特にお燗にしたいとは思わないかな。砂糖菓子のような甘さとホロ苦いアフターが重なって、ラクトアイスのチョコレート味のような含み香もある。詰日から3ヶ月ちょいほどの引っ張りだけど、すでにそこそこの熟感があるぞ。ちょうどいい塩梅に育ってる。

 温度が上がってくると火入れヴァージョンのような香りが前面に出てきた。火入れ人気純米の生ヴァージョンを呑む機会はあまりないので、このつながり感を体験できるのが面白い。最近じゃ、「純米」言っても普通に「吟醸造り」の純米酒も多いので、スペック的にも味的にも、生酒だと純吟との違いが少ないケースも多いけど、これはイイ具合に火入れ純米的なタッチを予感させつつの生なので楽しい。


denshu_tokujun_nama2.jpg 甘い、飲み込む、キレる、カッーっとアルコールを感じる──からの、再び余韻としての甘さの揺り戻し、この流れがいい。これをダレと感じる人も中にはいるかもしれないけど、オレは好きだ。カッーっとした酒感が通り過ぎた後に、ジュワっとした甘酸が余韻として残る。

 おかわりも冷酒で。再び温度が下がる。

 麦チョコ感ある〜

 ファーストタッチのふくよかな甘さは、程良い酸によって、その味の見通しがスッキリとクリアになってる。とにかく酸の抜けがいい。最近呑んだ中で言うと、翠玉/特純がキレイに整理整頓された感じだ。この酸が一つ一つの五味をクッキリと浮き上がらせて、透明感のある旨口を構築してる。生酒という風味の中に火入れ的なトーンを予見的に示唆しているあたりが何ともニクい。

 ある酒の生酒Verを呑んでから火入れVerを呑んで「あれがこうなるのか」と合点が行くのとは逆のベクトルで、火入れを呑んでから生酒を呑んで「これはあれから生まれたのか」と感じることのできる思考体験が得難いんだな。生と火入れじゃまるで別物の酒が多い中で、ここまでキッチリつながる感じは素敵だ。

 明日はお燗にするか迷う。冷酒で十分に楽しいんだよな。どうだろう、なんか酸っぱ辛くなりそうな気がするけど、一応はやってみた方がいいのかな。ひとまず、一晩寝てから、また明日考える




── 2日目。


 そうそう、昨日書き忘れたことがあって、「生と火入れじゃまるで別物の酒が多い」というのは、生詰じゃなく、二度火入れのことね。ま、そこまで多くのサンプルが記憶にあるわけじゃないけど、今の時代、火入れ言っても生詰の場合が多いので念のため。

 さて、2日目。昨日よりは酸っぱい。そのぶん、メリハリは強くなってる、イイ意味で。程良い熟感がありながら、意外に重さはない。アフターのホロ苦さが良いアクセントで、とにかくバランスがいい。食中はミルキーな甘さが前に出る時間帯もある。火入れ純米的なボディを予感させながら、生酒特有の遊び豊かな味幅もある。なんだろうな、この不思議なバランスは。生と茹での間でユラユラ遊んでる温泉卵みたいな? (笑)

 残り1合弱はお燗で。立ち香には麹由来のニュワっとした酸も。ちょい生酛系の酸も感じるぞ。

 オヨ? なんだこれ、冷酒より滑らかでクリアだ。辛みは増すけど、酸はそれほどでも。なんか口の中がキラキラ眩しい感じ。ああでも、やっぱアルが立ってきた。燗冷ましは予想通り酸っぱ辛いかな。温度が更に下がるとテロっとした甘さも出てくるけど、これは単に水っぽくなっただけか。

 どーかなー。冷酒との味変を楽しむ程度の意味しかないかなー。冷酒の方がしっかり五味が味わえる。


moukan1972♂







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