◤Philipponnat / フィリポナ「グラン・ブラン」ブリュット 2006 (Dégorgement:2014/10)  




2017_12_24Philipponnat7413.jpg
 ▲まるで大学教授のような風情の16代目当主シャルル・フィリポナ氏。我が家では彼を勝手に「フィリポナ先生」と呼んでいます。




 毎度アクセスありがとうございます。


 本格的に一定のペースでシャンを飲み始めたのが今年の4月頃からなので、まだまだ潰さなくてはいけない基本銘柄も数多くありますが、少なくとも日本酒目線でなら──日頃BBSなどで互いの嗜好を確認し合ってる読者なら尚更──、現時点でその人に相応しいキュヴェをご案内できますので、どうぞ無理せずに、まずは自分に合った1本と出合うことを優先させて下さい。正直、オレは酸モンスター&味覚の遠視なんですよ。

 というわけDE、このミレジメ2006も、フィリポナの造るブラン・ド・ブランを飲んでみたかったというだけで、この値段を出すなら、他に飲むべき5,000円以下のNVは幾らでもありますので、少々お高いからと言って、年に数えるくらいしかシャンパンを飲まない人が手を出すべきキュヴェではありません。フィリポナらしい明るいフルーティネスとフレッシュネスとフィネスを体験するなら、まずは「ロイヤル レゼルヴ ブリュット NV (ドサージュ有り) 」からエントリーして下さい。[楽天最安値の並行品が送料無料](←オレが買ったのは別のShopだからこちらのコンディションは未確認。moukan1973♀が12/30に友人宅でここで買った瓶を開けるから気になる人は報告を待て)

 素人だてらに無闇にミレジメやノンドゼに心酔する必要はありません。誰もが飲んでしっかり美味しいのはアタリのNVです。ミレジメは収穫年に左右されるのと、キュヴェによっては真の飲み頃を迎えるのに5年10年かかるモノもありますので、特別の蔵出しバックヴィンテージでもない限り、まずはエントリークラスのスタンダードなNVでシャンパーニュの美味しさを知って下さい。




2017_12_24Philipponnat7416.jpg
 ▲デゴルジュが「2014/10」と随分と古いけれど、一応「2006」がこのキュヴェの今のところの最新ヴィンテージです──つまり「2007」や「2008」はこれからリリースされる。



 ブラン・ド・ブランなので、使用するブドウはシャルドネ100%。コート・デ・ブランやモンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュやグラン・クリュで採れたシャルドネのみを使用し、フィリポナが誇る単一畑「クロ・デ・ゴワセ」のシャルドネもブレンドされてます。ドサージュは「4.5g/1L」なので、素人や初心者なら、まず避けるべき量です。瓶熟は約7年。

 今回は同じ2006年ミレジメのペウ・シモネ (ピノ・ノワール50%、シャルドネ50%) と一緒に飲んで行きます。





◤Philipponnat / フィリポナ「グラン・ブラン」ブリュット 2006

Tag Link



2017_12_24Philipponnat7429.jpg
 ▲開栓したのは12/24。12/25はオレ一人で残りを飲むという僥倖!



 おっと、初日の下書き、消えとるやん (笑) 。これだから古い記事を溜めるとロクなことないわ。moukan1973♀が何を言ってたか、あんま覚えてないけど、オレなりの印象を軽く。

 まず、香りはブラン・ド・ブランらしく明るいトーンではあるものの、熟成期間が長いので、それなりの渋みやクスみもあるんだけど、基本的にはリンゴとハチミツな輪郭。樽も使うメゾンだけど、そこまで全面に出てる風でもない。

 オレとしてはフィリポナには──特別のプレスティージュ系の高級品でない限りは──あくまでも爽やかで朗らかなフレッシュネスと、優しくもエレガントなフィネスを求めるので、正直、この程度のブラン・ド・ブランなら、他にいくらでも旨いヤツはある。別に問題なく飲めるけど、お世辞にも最高の仕上がりとは言えないかな。



2017_12_24Philipponnat7432.jpg



 温度が上がった時にワインの強さが出るんだよね。これは温度が上がると少し水っぽく感じる時間帯がある。そこそこ高いので、やはり温度変化を楽しみながら優雅にチビチビやらせてくれないと、こんなもんをキンキンに冷やしてレモンサワーみたいにガブガブ飲んでも面白くもなんともないからな (笑) 。さすがにミネラルはそこそこ感じるけど、うーん、ややゴワゴワしてるのかなあ。

 クリスマスイヴに飲むには、ややジミーズ (やや地味) です (笑) 。これにめげず、21世紀最高のアタリ年と言われてる2008が出れば、きっと買ってしまうんだろうなあ。





── 2日目。

2017_12_24Philipponnat7463.jpg



 香りは完全に「完熟リンゴ vs 濃厚ラズベリージャム」だな (笑) 。やっぱペウ・シモネの方が上かなあ。フィリポナはややピークアウト。なんかミネラルの活力が萎えて来ちゃったな。うん、より旨いのは間違いなくペウ・シモネだな。そして、昨日より綾瀬はるかに旨いな。面の酸による果実の球体化が完璧だわ。そして徐々に香りに焙煎コーヒー来たな。オレの中では清楚でクリスタルなアンリオという感じ──ちゃんと「クリスタル」言ってますやん、ノンマロに気づけよ、moukan1973♀じゃあるまいし (笑) 。でも逆にアンリオのNVのポテンシャルの凄まじさも同時に感じることにはなるけれど──アンリオのダンディーな色気とパワフルながら精緻な骨格は流石と思うもの。



2017_12_24Philipponnat7466.jpg



 フィリポナは元々が爽やかパステルな色調のワインなので、ちょっと2日目は線が細くなるかなあ。ま、そこはブラン・ド・ブランということもあるんだけど、同じブラン・ド・ブランでも先日のクロード・カザルスなんかは2日の方が艶やかな輝きが増してたから、すべてはワイン次第。別にこれは無理してミレジメを買う必要はないかな。特別のプレスティージュを買わない限り、NVのレゼルヴで十分。やや値の張るこのブラン・ド・ブランを買うくらいなら、他に安くて旨いキュヴェはいくらでもある──当たり年の2008は買ってしまいそうではあるが。



2017_12_24Philipponnat7469.jpg



 2006のミレジメはこれで4本 (アンドレ・クルエブリュン・セレヴネイ) 飲んだことになるが、ことシャルドネに関して共通するのは瑞々しい酸ではあるかな。ただ、どれも細さは感じるかなあ。そして、この中で熟成向きだと思えるのはブリュン・セレヴネイだけ。なんだかんだでアンドレ・クルエは色が付いちゃってる気はするし、フィリポナは少し要らぬ酸化のニュアンスがあるし、ペウ・シモネは既にそこそこ仕上がってる。

 しかし平日の夜に独りでシャンを飲むのは初めてだが──moukan1973♀がそれを許さない──、これはいろいろとヤバイな (笑) 。せめてそのいろいろくらいはオレのオッパイの中に仕舞っておかせてくれ。うん、これはいろいろとヤバイな。





 ◤Closerie des Alisiers / クロズリー・デ・アリズィエ シャブリ グラン・クリュ「ヴァルミュール」2008
2017_12_24Philipponnat7473.jpg



── シャブリの3日目。

 香りはスゲえんだよな (笑) 。あああ、ミネラリティの快感指数はタカーメだが、やっぱこの程度じゃ今はアガれねえなあ。シャンと比べると、旨い純吟の直汲み生を飲んだ後に火入れの純米大吟醸を常温で飲んでる気分。シャンは全てがビビッドだよ。少なくとも同じ値段のスティルワインを好んで買うことは今はないと思うわ──少なともシャンパーニュの意味と価値を逆説的かつ間接的に知るための手段として以外は。



2017_12_24Philipponnat7484.jpg



 この3本の中で我々が一番アガれるのがペウ・シモネであることにウソはないが、今年飲んだ約80本の泡の中ではTOP20にすら入れないと思う。ヴェルズネイの酸パワーを再確認したのと、ブラン・ド・ブランと飲み比べることで骨格の力強さを感じれたことは収穫だったので、これはこれで飲むべきキュヴェではあったと思うが、これも決して安くはないからな。

 そう考えると、日本酒はバカみたいに安いな (笑) 。もうちょい、値段で旨さを差別化する手立てはないものか。本当に旨ければ、別に五百万石60の特純にだって高い金を出すんだよ。先日、千駄木の「伊勢五本店」でmoukan1973♀に「西條鶴」のお遣いを頼んだ時、レジで会計を言われて、その安さに思わず笑っちゃったらしいからな。とはイエイ、いくら安くても、あんなヘボ酒は真っ平ゴメンだけどな。それに、どんなに安くても飲めずに捨てちゃ意味ねえだろ。シャンはブショネ (コルク汚染) や極度の劣化がない限り飲めるレベルは常に保証されてるけど、まあ、高いっちゃ高いわな。


moukan1972♂moukan1973






Philipponnat シャンパン シャンパーニュ Champagne

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - フィリポナ「ロイヤル レゼルヴ ブリュット NV」

moukan1973♀よりメール有り。


予め友人宅に送っておいた「ロイヤル レゼルヴ ブリュット NV」はコンディションに問題ナシ。美味しく飲めたようだ。ただし、もう1本の「エグリ・ウーリエ グラン・クリュ トラディション ブリュット NV」の方が好評を博したってさ。生意気な (笑) 。

どっちも下の店で「送料無料」なので、機会があれば。気軽に爽やかフルーティーに飲むならフィリポナ、パワフルで重厚な味わいをじっくり楽しみたいならエグリ・ウーリエ。後者はノンマロでドサージュも少ないので初心者には薦めない。


◤Philipponnat / フィリポナ ロイヤル レゼルヴ ブリュット NV
https://item.rakuten.co.jp/ledled/philipponnat-brut-p/
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-1192.html

◤Egly-Ouriet / エグリ・ウーリエ グラン・クリュ トラディション ブリュット NV
https://item.rakuten.co.jp/ledled/d-eglyouriet-brt-trd-xxx/
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-1268.html


そしてオレが本当に薦めるのはフィラディスの2本セットを1,000円でクーポンを使って「送料&税込9,000円」で買う方だけど、こっちにはブラン・ド・ブランが入ってるので、甘さを探せない初心者もいるかもしれないが、いつも言ってる通り、そもそも酸っぱいのが苦手なのにシャンパーニュなんか飲む必要はないんだよ。甘口の日本酒でも飲んでろ。

◤シャンパーニュ探求セット VOL.2
https://firadis.net/item/458.html


ま、フィリポナは送料込みで税込 4,298 円だし、先ずは手に取るべきキュヴェではある。エグリ・ウーリエはそこそこアク (個性) も強いんで、いきなり飲んでも楽しめないかも。moukan1973♀が送った先の友人連中は日頃から赤ワインを普通に飲んでるから。

2017.12.30 Sat 17:26
Edit | Reply |  

Add your comment