◤Pierre Callot / ピエール・カロ「ノン・ドゼ」ブラン・ド・ブラン プルミエ・クリュ NV #Champagneコラム『ピエール・カロに寄せて、ノンドゼに関する雑感』/Closerie des Alisiers (クロズリー・デ・アリズィエ) シャブリ グラン・クリュ「ヴァルミュール」2008/Calbee『ポテトチップス 厚切りモッツァレラアボカドバーガー味』 




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 ▲左から「ノンドゼ NV」「グラン・クリュ NV」「ミレジメ2009」「グラン・レゼルヴ NV」で、右が新ラベル。最新ミレジメは「2010」で、つい最近リリースされた。




 毎度アクセスありがとうございます。


 普段シャンパンを滅多に飲まない/買わない読者さんがこちらの「ノンドゼ (=ドサージュZERO=ノン・ドサージュ=デゴルジュ後の門出のリキュール無添加) 」を買ったみたいなので我が家も一緒に飲んで行きます。まず言っておくと、これは明らかに最初に飲むべきピエール・カロではありません


綾瀬はるか1 「甘味成分であるリキュールが無添加」と言うと、日本酒における「醸造用アルコールが無添加 (純米酒) 」みたいで「上質さ」や「本物感」を想起させるんですが、ハッキリ言っておきましょう──それは大きな誤解です。中には「ヴーヴ・フルニ」や「フィリポナ」や「ビルカール・サルモン」や「ドラピエ」など、蔵の全キュヴェの中でも高い売り上げを誇る看板商品として君臨するノンドゼもありますが、 それでもノンドゼから入ることは薦めません。

 つまり、一生に一度だけ綾瀬はるかとデートをする機会を得て〝それ〟を選べるオプションが付いていたとしても、オレは決して「スッピンの彼女」とのデートを選択はしないし、人にもそのオプションを薦めたりはしないということです。なにより彼女はメイクとスタイリングによって「女優」として完成すると思えるからです。一人の32歳の女性として彼女の「肌そのものの美しさ」を問うことが無益だとは思わないですが、それが彼女の女優や女性としての魅力の本質を理解するための欠くべからず重要なファクターになるとは思えないのです。

 これも去年うちのブログで組んだ『ハレの日に飲むシャンパーニュ/ワイン特集』がもたらした一つの弊害のような気がして心苦しいんですが、シャンパーニュを限られたスペースや本数で初心者や普段買わない人に薦める際に、さもノン・ドサージュのキュヴェ (作り込まれて出来上がったワイン) が「通」みたいな論法で書かれている部分に関しては、今では大いに疑問があります。そもそも、過激に酸っぱくて素っ気ないワインが、華やかなクリスマスを賑やかに彩るか──という問題があります (笑) 。

 通常 (ドサージュ有り) のキュヴェを飲まずにノンドゼを飲むのは、まるで生まれて初めて「蕎麦」を食べる人が「つゆ」を使わないようなものです。たしかに〝蕎麦そのものの味や香り〟はその方がダイレクトに感じれるでしょうし、それが「通」で「粋」な食べ方という認識は全く以て正しいですが、それではなぜ蕎麦文化は「つゆ」と共に歴史を歩んで来たのでしょうか。


 シャンパーニュも同じです。「ワイン」と「リキュール (ドサージュ) 」は全く以て「蕎麦」と「つゆ」の関係に等しいのです。それを旨いと感じた人が大勢いたからこそ両者は切り離せない相互関係を歴史の中で築き上げ、今日まで人々に愛されてきたという、まずは簡単には消しがたい歴史的前提があるのです。これは〝コーヒーにおけるブラック〟とはその意味でコンテクスト (歴史的文脈) がまるで異なります。コーヒーにとっての「ミルク」や「砂糖」とは異なり、蕎麦は「つゆ」と共に、シャンパーニュは「ドサージュ」と共に歴史的発展と文化的定着が促されて来たからです。

 そうした前提の上に立って初めて、ワインや蕎麦だけを味わいたいという「粋」が生まれるわけで、言ってしまえば、「つゆ」の存在ナシに「蕎麦」を語れないのと同様、シャンパーニュも「ドサージュ」の存在ナシに「ワイン (キュヴェ) 」を語れないというのが本質的な理解に即した正しい物の見方であると思うのです。なにより「シャンパーニュ」とは、総合的に調理された「キュヴェ (=出来上がったワイン) 」であり、大前提として「美味しくなるためなら何でもやる!」ということで全てのキュヴェは成立しています。

 それじゃあ、なぜノン・ドサージュのキュヴェがここまで持て囃されることになったのでしょうか。ここから先の話はオレ如きが講釈を垂れるには壮大なテーマになり過ぎるので多くは語りませんが、おそらく「シャンパーニュ」というワインを、偉大なる「ブルゴーニュ」や「ボルドー」と肩を並べることのできる高みにまで導きたいという造り手たちの情熱やルサンチマンが根底にあるのだとは思ってます。そこには「偉大なるスティル・ワインに比べれば、シャンパーニュなんぞ、所詮は厚化粧の混ぜ物」というスノッブな揶揄に対する逆襲の一撃も込められているだろうし、特にRM (レコルタン・マニピュラン) たちは、自らのテロワールに対する尊厳的な矜持があり、なにより「シャンパーニュ」である前に「透明なテロワールが正確に表現されたワイン」でありたいと考えているのです。









 そうした「vs ブルゴーニュ&ボルドー」「vs 大手メゾン」などの様々な対抗軸の中から、必然「ワインだけで勝負したい」というアプローチが生まれ、その中の一つが「シャンパーニュがシャンパーニュであるためのドサージュさえも一度否定する」という発想が生まれるわけで──最近ではRMブームに乗ってマーケティングの一環でノンドゼ商品を新発売する大手メゾンもあるにはあるが──、先ずはこうした背景を知らないと、単に「無添加だぜ、イエ〜イ! これが混ざり気のない純粋なワインだぜ、ウヒョ〜! 通だぜ〜!」だけで終わってしまうわけです。それに、誰よりもテロワールに対する信仰の強いジャック・セロスエグリ・ウーリエの当主ですら、そのワインにドサージュが必要だと感じれば、最低限の量は施します。

 もちろん、特にビオ (自然農法) や土着性 (個性的なテロワール) を前面に押し出すワイン造りを目指しているドメーヌだと、必然ノンドゼのキュヴェは増えます。もはや彼らは自分たち自身を「シャンパーニュの造り手」だとも特に思っていない節があり、そういう方向で素晴らしい成果を上げているのが「ヴェット・エ・ソルベ フィデル」であり、このワインに関して言えば、逆にドサージュ有りのモノを飲んでみたいという気にすらならないほどの芯の強さがあり、まさしくノンドゼでなければ表現できない世界だと言えるのです。つまり、単にこのキュヴェにとっての適切なドサージュ量が0g/1Lだったということなのです




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 ▲この「空」という輸入元はフィッチが分社化されたもので、代表は宮崎社長本人 (笑) 。直で入れてるので、特にピエール・カロに関しては他とは比較にならないほど安く買える。左は社長オススメのシャブリ。今夜一緒に開けます。




 さて、ピエール・カロ。確かにこれの「グラン・クリュ NV」はオレには少しドサージュ (10.8g/1L) は多いと感じた。ブドウの完熟度や多めのリザーヴ・ワイン比率なら、5〜6g/1Lで十分だと思うし、その方がアヴィーズのテロワールが鮮明かつ透明に表現されることは間違いないが、それでも彼は少し多めのドサージュを加えており、その一方では今回の「ノンドゼ」も商品として販売する。まずはこの振れ幅に興味を持った。片方には十分過ぎるほどのドサージュを施し、中間ゾーンは一切無しで、もう片方にはノン・ドサージュの商品を置く。だから買ってみた。オレとしては「エクストラ・ブリュット (3〜6g/1L) 」の商品があればそれでいいんだけど、それがないもので──フランス国内にあったとしても日本では買えないので、それでノンドゼと、そういうことなわけ。









 というわけDE、話は冒頭に戻りますが、これは明らかに最初に飲むべきピエール・カロではありません──の意味、わかってくれましたか? 何事にも「基本」は大事ですし、どうしてもそれらをスっ飛ばしたいのなら、ヴェット・エ・ソルベのような、もはやシャンパンであるかの判別も難しいほど振り切れたキュヴェを試すべきでしょうね。ピエール・カロは有能なRMですが、まだまだシャンパーニュというジャンルの大筋からは離れてないと思います。つまり、ちゃんと美味しいシャンパン味のするワインを作っていますし、だったら是非そちらを先に飲んでみて下さい。そうしないとノンドゼを飲んでも何のことか、まるで意味がわからないとは思います──たとえ普通以上に旨かったとしても「旨さの意味」を本質的かつ重層的に理解するのは難しいでしょう。

 単にオレの飲んでいないであろうピエール・カロで藪漕ぎしただけだとは思いますが、これも重ねて言っておきましょう。心配しなくても、フィッチで買えるNVは早晩全制覇しますので、お気を使わずに、どうぞ美味しいと分かり切ってるキュヴェだけをお楽しみ下さい。もちろん、こちらの世界に興味があるのなら、可能な限り無駄のない最短距離で全体像を把握できる特別コースを御用意させていただきますが、あと1年は待って下さい。やはり、何事にも場数は必要なのです。





◤Pierre Callot / ピエール・カロ「ノン・ドゼ」ブラン・ド・ブラン プルミエ・クリュ NV

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 立ち香──突き抜けた青空ライクな最高のシャルドネ林檎。ただし、メイラード反応するべき「ドサージュ」が入ってないので、焼き菓子やブリオッシュやトースト香など、シャンパーニュを飲む際のパーリィ感は皆無 (笑) 。それでも全体に香りの出力は上々。反射フルな酸のプリズムが辺り一面の果樹園と花園を明るく照らす。香りはパーフェクトに悦楽。

 そもそもこの銘柄は魔境でも何でもないけどな──それでも「魔境」に行きたいのなら「クロ・ジャカン」でも飲んでろ (笑) 。

 ♡☺♡「アハハ、これは最初に飲むモノじゃないよ (笑) 。酸っぱいよ、オッパイね。笑っちゃうよ。こんなの飲むの久々。キテるわ〜。ある意味素っ気ないよ。酸の塊



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 まるで針千本のようなミネラルと酸 (笑) 。確かにこれだけ飲んだら「なんじゃこれ?」で終わるな (笑) 。ただ、味は濃いし、ジューシイです。オジェのシャルドネっぽい、まるでグレープフルーツの皮みたいな苦みを感じるんだけど、入ってたっけ?──どうやらベースワインはアヴィーズとクラマンというグラン・クリュだから、リザーヴ・ワインにプルミエ・クリュのブドウが使われてるのかな。

 ♡☺♡「これはクリスマスパーティー向けじゃないよね (笑)
 dಠಠb「夏にキンキンに冷やして海辺のBBQに合わせれば最高。ただこんな高級ワイン、ガブガブ飲むのは非常にもったいないが (笑)

 ♡☺♡「つうか、そもそもディナー向けじゃないよ (笑) 。華やかさがない
 dಠಠb「やっぱドサージュがないと、よほど潜在糖度が高くないと、液がポヨんとテカらないんだよな。不味くはないし、別に楽しめるけど、このドメーヌの最上のキュヴェではないし、まさに老舗の有名蕎麦屋に行って、粋がって通ぶって麺だけ食べて帰って来る感じ (笑)



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 ▲moukan1973♀が知り合いに貰った手作りのカラスミ。マーマレードジャムじゃないよ。クリームチーズと合いますね。一般的に「魚卵」と「ワイン」の組み合わせはNGらしいが、ブラン・ド・ブランのノンドゼに打ち負かせないアテはない (笑) 。



 逆にガスが抜けた2日目の方がワインとしての表情がつかみやすいとは思う。今は過激にドライな超高級シードルという感じかね。でも徐々に味も開いて焙煎コーヒーの香りやアヴィーズ特有のヌメりのある重油っぽいミネラルも出て来たけど、まあシャンパンとしての楽しさやパーリィ感はないかな (笑) 。

 ♡☺♡「ジミーズ (笑)

 どちらさんも勘違いしないように。「粋」とは、それを求めた時点で離れていくものだし、そもそも闇雲にそれを求めることそれ自体が「粋」じゃないというジレンマがあるんだよ──「俺ってセンスいいだろ?」という言い方それ自体にセンスがないように (笑) 。「こうするのが粋」と思った時点で掌からスルリと抜け落ちてしまう。「粋」とは、どうしようもなく宿命的に、本来そういうものなんだよ。人の虚栄を一瞬で引き裂いてしまうモンスターなのさ。

 落語かなんかの小噺の中に出てくる「自称:蕎麦通の男」は、生前は粋がって「蕎麦」をほんの少ししか「つゆ」に付けず、「これが本当の蕎麦の食い方だぜ、てやんでえ」と言っていたが、臨終の際、こう言ったとさ。


 死ぬ前に一度だけ、蕎麦をつゆにたっぷり浸して食ってみてえよ〜。


 なのDE、死ぬ前に一度だけ、ドサージュのたっぷり入ったシャンパーニュを飲みてえよ〜と、ならないように御注意ください。人生はとっても短いんですよ





 続けて白ワインも開けま〜す。
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◤Closerie des Alisiers / クロズリー・デ・アリズィエ シャブリ グラン・クリュ「ヴァルミュール」2008




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 フィッチの宮崎社長に店で選んでもらった。



 立ち香──おっと麗しくシンフォニックに様々なアロマが交錯しますね。様々なフルーツに様々な花。こりゃスゴイ。バニラっぽいミネラル香。なんかキノコのリゾットみたいなベシャメルソース感もあるんだが (笑) 。

 どうすか、カナリア先生──。

 ♡☺♡「あああああ。複雑な味 (笑) 。これがアタシなりの最上級の誉め言葉。なるほど〜



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 なんか熟成させた火入れの日本酒っぽいチョコ感が余韻の中にあるんだけど (笑) 。ミネラルの量感が凄まじい。なんか味のしないマシュマロを口の中に頬張ってるみたいというか。別にまあまあかな。

 ♡☺♡「たしかに今、アタシもワールドクラスな日本酒に通じるものを感じた。篠ちゃんとか陽子とか
 dಠಠb「香りは優雅に複雑だけど、これに5,000円出すなら旨いNVのシャン買うわ

 ♡☺♡「それはそう思う。なんか味が薄く感じる (笑)
 dಠಠb「飲んでてシャンほどアガんないでしょ (笑) ?

 ♡☺♡「シャンって偉大だね (笑) 。なんかショボく感じるなあ
 dಠಠb「偉大なのはオレのセレクト (笑)





 シャンに戻る。
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 ▲これで1,080円は満足度タカーメだな。



 ♡☺♡「うわっ (笑) 。これですら濃いよ。果実感パネえ
 dಠಠb「徐々にアヴィーズ由来のヌメりとテカりフィールドが全開になって来たけど、これ、マロラクティックONなんだよな。結局最後はワシャワシャしちゃんだよな。ノンドゼやるならノンマロでやって欲しいかな

 同じ「ノンドゼ」と言ってもメゾンやドメーヌによって意味合いや立ち位置は異なるので、まず一色譚に「ノンドゼ」という属性を──少なくともドサージュの量という客観的な数値以外では──何かの決定打にするべきではない。たとえばヴーヴ・フルニの場合は通常のキュヴェよりも古い樹のブドウを使ったりと、それぞれのテーマや方針やレシピがある。

 ピエール・カロの場合はどうだろうな。通常のNVが若干多めのドサージュであることを考えると、これは同じ方向での「極辛口」というわけでもなく、単に「我が家のテロワールを番外編的にスッピン状態でお見せしましょう」ということなんだろうとは思う。こうなると、ますますこれだけ飲む意味はなくなるけど、過激に酸っぱいブラン・ド・ブランとしてはそこそこ楽しめるので、決して「粋」ではないが、どうぞお楽しみ下さい。

 今の時期は冷蔵庫で保管する必要もないので、家の中の10〜15℃くらいの寒い部屋で静かに休ませて、飲む4〜5時間前に野菜室で冷やせばいいでしょう。



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 Calbee『ポテトチップス 厚切りモッツァレラアボカドバーガー味』は商品名に書いてある様々な要素がそこそこ正確に表現されているという意味では、ブラインド&商品名すら知らせない状態でこのタイトルを完璧に言い当てる人が100万人に1人くらいはいるかもしれない (笑) 。ただ、少し甘いので、次第に焦げ感が「焼き鳥」や「鶏の炭火焼き」にコネクトしてしまう。もうちょい派手にビーフを感じさせてトマトの酸があれば、結構な傑作になっていた可能性アリ。☆4.5!


moukan1972♂moukan1973






コート・デ・ブラン Pierre_Callot

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん



毎度です。休日出勤ご苦労様です。


──クリスマスだし、シャンでも買おう。無難に大手のものを買ってもつまらない。

kappaさん、そもそも大手のモノが無難でツマラナイという認識に立てるほど、大手のシャン、飲んでますか (笑) ? フィリポナやアンリオは大手ですが、RMに負けない力強いテロワールを反映した素晴らしいキュヴェを貫禄の技術で醸してますよ? やはり、どうにも頭でっかちで、いちいちが的を得てないと思います。さして経験も知識もないのに、そこまで自身に狭い条件を課す必要はないと思います。


──前回ノンドゼだったから今回もノンドゼにしよう。

そもそも前回のアンドレ・クルエ、人生の価値を揺るがすほどに感動的に旨かったですか? 違いますよね? それに「ノンドゼ」の意味だって本質的に理解してないですよね? これはサンジュリアンさんの中身の薄い知識とウンチクを鵜呑みにした僕の責任でもありますが、ノンドゼは、年に一度、人生で二度きりシャンパーニュを買う人が手を出すシャンパーニュではありません。なにより必要なのは圧倒的な感動体験じゃないでしょうか。


──僕としましてはこのコメがきっかけで、2016年4月22日のコラム〜旨い日本酒の買い方〜の様に、迷えるシャン超ビギナーがどの様に買い進めれば良いのかがよくわかる記事になれば良いなぁなんて勝手に思っているところであります。

僕のブログを最も熱心に最も身近に感じて享受しているkappaさんこそ、真っ先にシャンパーニュにおける感動体験を読者を代表して得るべきじゃないでしょうか。kappaさんは「冒険」や「挑戦」という概念やモチベーションを一度捨て去るべきだと思います。まずは人生を揺るがすほどの圧倒的な感動体験を重ねることこそが先決だと思いますね。僕のように日本酒を年に200本以上、シャンパーニュを80本以上も飲むようなモンスターでないのなら尚更です。

僕はこの1年、これよりもっと遥かに美味しいシャンパーニュを──数は少ないですが骨身を削って──紹介して来ました。そこを素通りして自己満足な藪漕ぎでピエール・カロのノンドゼ突入は本当に金と時間の無駄だと思いますし、僕に対するリスペクトが足りてないんじゃないでしょうか。

今日、このノンドゼを飲みましたが、こんなもん、別に大枚はたいて買うようなキュヴェではありませんし、ノンドゼではないものの、だったら酸が強烈に表現されてるノンマロのブリュン・セレヴネイやベレッシュの方が、よほどダイレクトな果実味を感じれる上等なワインです。

個人が、何を目標に、何を餌に、何をモチベーションに酒を買うか、それを僕が縛る義理も資格もないですが、ただただ残念です。目の前にいくらでも美味しいシャンパーニュがあるのに、1年に1度きりの購入が闇雲なノンドゼとは、心の底から「もったいない」と思わざるを得ません。

グレート・ジャーニーは憧れに留めて、地道に確実に旨いモノを飲んだ方が、この先の未来は明るいと思いますし、真のグレート・ジャーニーはそこから始まると思います。


2017.12.23 Sat 22:44
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Name - kappa1970♂  

Title - 記事にしていただき恐縮です

moukanさん

こんばんは。
今日は冴えない休日出勤でして、帰宅途中の電車の中、スマホでブログを拝見したところ、〝あら、昨夜軽く書いたコメに対して、特別寄稿までしていただいている。更に今夜緊急登板してるぞ、大変だぁ!〟と汗っているところです。

昨年のシャン特集で取り上げられた中からアンドレ・クルエ シルバーブリュット ナチュールNVを選んで飲みました。あれから早一年。自分自身で買うのはその時以来です。

〜クリスマスだし、シャンでも買おう。無難に大手のものを買ってもつまらない。かといって、また同じものを買うのはつまらない。前回ノンドゼだったから今回もノンドゼにしよう。お手頃価格で。〜と思っていたところ、moukanさんのブログでピエール・カロを知り、全てが繋がり、購入に至りました。

日本酒も含め、想像の斜め下を行く行動で、恥ずかしい限りですが、僕としましてはこのコメがきっかけで

2016年4月22日のコラム〜旨い日本酒の買い方〜の様に、迷えるシャン超ビギナーがどの様に買い進めれば良いのかがよくわかる記事になれば良いなぁなんて勝手に思っているところであります。

ではまた。



2017.12.23 Sat 20:11
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