もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 パンダのお酒 (白黒のお酒) が届きました。
〜 日本酒の家呑みレポ&本日の1曲、安センベイ評、時々メガネ警察〜

◤町田酒造 - 限定直汲み 純米吟醸55 雄町 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「直汲みシリーズの中では最も華やかに香る美人酒、冷たいうちにガブガブ呑め!」#Fresh, Fruity 




 五百万石→美山錦→山田錦とつづいた「限定直汲みシリーズ」も今回の雄町 (3月発売) でひとまずはアップ。それぞれのにごりVerは呑めなかったけど、それらはまた来年。今の時期は「夏純うすにごり」が出てるんだよね。な、夏酒はス、スルーするぞっ・・・! (どれもこれも旨そうに見える病、そろそろ何とかしたいっ・・・!)

 ちょっとここんとこ雄町酒がつづいてますが、今ひとつカチッとハマるものがないので、少し当てにイキます (笑) 。




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 bottle size:1800ml




【108】町田酒造 限定直汲み 純米吟醸55 雄町 無濾過生原酒 27BY <群馬>

株式会社 町田酒造店:http://www.seiryo-sake.co.jp


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 確か町田酒造の雄町は26BY初登場だったっけ? 毎度『日本酒感想日誌』でも紹介済み。26BYの時点で相当に気になっていた銘柄ではあったんだけど、他にもいろいろ買いたい呑みたいお酒がある中、オレの背中をグググっと影で押してくれたのが彼であることは言うまでもない。

 【402】町田酒造 純米吟醸 雄町 直汲み 26BY
 http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-851.html


 去年も買いたかったんだけど、例によって例のごとく、その時々の冷蔵庫事情というのがありまして、そんなに呑めないくせに、どうして満パンになるまで買ってしまうのでしょう。でも最近は少し余裕があるぜ。ま、4合瓶の比率が高まってるだけで、ストック本数的には結構な数ではあるけれど。


machidashuzou_jikagumi_omachi2.jpg ウホっ、随分と甘やか&フルーティーに香るな。立ち香はメロン、イチゴ、マスカットもあるかな。オレの中での雄町らしさの象徴である、あの熟れたブドウ様の香りは全くない。これまでの直汲みシリーズの中では一番香るぞ。

 含むと、パイナップル系の蜜様のトロピカルなタッチもあるが、最初に感じる印象はイチゴかな。割とシロップ系のツルツルのイチゴ。秀鳳の山田錦とか篠峯/五百万石の2日目とか、そんなニュアンスに近い。

 全体的な味フェイスとしては而今の千本錦なんかにもかなり似てる。変な話、而今と中身を入れ替えたら誰も気づかないかも。しかも27BYに関しちゃ、出来はこっちの方がいいぞ (笑) 。

 ガスでジュワっと切らせる素早い口どけ。ガスの程度はそれほど強くはないけど、この〝ジュワ切れ〟にとっちゃ必須で大事なガス感っしょ。あるのとないのとでは、クオリティの印象がまるで異なると思う。而今の千本錦生27BYにはこのガス感はまるでなかったんだよなあ。

 とはいえ、飲み進めていくと、ちょっと苦みは気になってくるかなー。含んだ瞬間の頭 (最初の時間帯) に甘みや旨みが凝縮されてるから、中間域はスカっと低空飛行で、苦みそのものはアクセントレベルでギリ収まってる。もしも中間域の余韻が長いと、この苦みはベチャっとするんだけど、そこは雄町なのかな、味の伸びより頭の凝縮感に五味の要点が収まってるというか、甘みと苦みは決して地続きじゃないから、甘くてフルーティーな割には、スッパリ、シャッキリ、キレ良く呑める。もうちょいわかりやすい酸があるといいんだけど、これは町田酒造が最強酒になるためのハードルかなあ。

 まあでも、この酒は冷たいうちにガブガブ飲んだ方がいいかな。温度が上がってガスが抜けてくると、甘さより苦みが前に出ちゃう。美山錦や山田錦よりも甘みのフラつきはないけど、締まりがイイ分、ちょっとメリハリの強さの中で苦みが強調されやすいというか──もちろん、この苦みを大好きの理由に挙げる人だっているとは思うが。

 開けたて入れたての一口目はちょっと感動するくらいに旨かったけど、呑みつづけてると細かい部分で気になる点も出てくる、がっ!、まあ単純に楽しいし華やかなお酒です。杜氏もイベントでのマイクパフォーマンスで言ってたし。

うちの酒は、乾杯の、最初の一杯目に美味しいお酒を目指してます!」──。

 いいじゃん、こういうわかりやすいプレゼン。確かに開けたて入れたての乾杯酒としちゃあ、これは大いにその場を盛り上げると思うぞ。特に普段日本酒を飲まないような人にこそ飲んでほしい。甘くてチャーミングでモダン、理屈抜きで楽しいお酒。オレみたいに理屈をこねる面倒な輩には、この酒は似つかわしくないのかもな (笑) 。いやいや、別に今日だってすでに呑みすぎてるし、美味しく楽しんだし。

 ただね、もっと上を見たくなる、そういう銘柄なんだよ、町田酒造は




── 2日目。


 一升瓶なんで、日々のいろんな表情、見せてくれよな。

 香りは昨日よりは甘酸っぱい。でも、やっぱ奥でイチゴ、ある。うん、町田酒造の直汲みシリーズの中では、最もキュートでフェミニンな味設計ですな。派手過ぎず小ぶりにカラフルな味模様を伝えてくれるあたり、まるで小さくてカワイイ硝子の置物みたいだ。旨みの粒も香りの広がりも、推し量ったように口のサイズ以内に収まってる感じ。雄町なら、もっとヤンチャに暴れてる方が個人的には好みだけどな (笑) 。

 んんん、ちょっと最後が苦いかなあ。余韻としてのアルコール感も割にしっかりある。ギリギリでノイズ手前で踏みとどまってはいるけど──而今の千本錦生はそこを踏み越えてしまっていたけれど。

 五百万石の時に感じた、ジョワジョワしたガス感のあるミスティーな (霧がかった) 雄町を飲んでみたかった気もするが、五味のバランス的には山田錦のダイアグラムに近いかな。せっかくの雄町なんでね、呑んでるときに山田錦を思い出したくはないというのが正直なところ。1年以上前に新宿の伊勢丹で試飲した出羽桜の純吟雄町もイチゴ系だったんだけど、この系統なら、出羽桜の方が圧倒的な安定感、ある。

 そっかー。出羽桜も山形かあ。たまたまだけど、町田酒造の雄町には秀鳳とか出羽桜なんかで感じたイチゴ、あるんだよなあ。甘口の山形吟醸よりはスリムでモダンな味わいだけどな。もうちょい頭のジュワっとした部分にわかりやすい立体感、欲しいけどなー。凝縮感と立体感は相反する要素に思えるかもしれないけど、凝縮感というのはサイズの問題であって、味のジオラマそのものは立体であってほしいし、そういう雄町だって、実際にいくらでもある。

 呑みつづけてると全体としてはビターなニュアンスに。あっ? でも温度が上がってきた方が今日はいいな。クリーミイさも顔を出すというか、苦みが後退するというか。生酒は温度や呑むタイミングで酒のルックがコロコロ変わるから「これがこの酒の味だ!」と断定するのが難しい。

 我が家のおばさんの方がまだ朝夕の変化の度合い、少ないかも (笑)




── 直汲みシリーズ総括。 


 まずは3日目のリポート。気分転換に最後はリーデルで。


machidashuzou_jikagumi_omachi4.jpg ほう、アフターは少し苦辛いけど、頭の味の膨らみに関しちゃ、今日が一番クリーミイ。ただまあ、個人的には雄町酒を呑んでる感は全くない (笑) 。ここは一つハッキリ言うが、これは初日の一杯目が一番旨い酒。これがあったからRecommendedに振ってるけど、2日目以降は無冠。なので、買うなら4合瓶をオススメする。

 というわけDE、備忘録的にパパっと27BYの直汲みシリーズを総括しておきます。ちなみに、にごりVerは呑んでない。

 リリース順に。五百万石はジャバジャバした泡感というか、なんつうかなあ、スモーキーじゃなくて、粉っぽいガス感というか、口の中が少し霧がかった質感というか、これは先日の山間ろくまる山田錦にも感じたことだけど、パウダリーよりもミスティー (霧がかった) という形容詞の方がパシっとハマる。ま、個人的な備忘録なんでね、オレがわかってりゃいいんだよ (笑) 。で、この、味わいとは別次元の、舌に感じるミスティーな (霧がかった) 質感というのが、最近少し好きだなと感じはじめてる。風の森とかの、キレイで香りの流麗さと一体となったガス感も好きなんだけど、このジョワジョワ&ジャバジャバしたガス感も、最近はお気に入り。味と溶け合ってないガス感というか、質感としてのザラザラしたガス感というか。

 初日だけなら美山錦が一番艶やか。吟醸酒としての華やかさもわかりやすかったし。ただ、2日目以降の劣化は早い。生酒ならではの味の揺らぎが一番繊細で、呑むタイミングによっても様々な表情を見せてくれた。これも4合瓶で一気に呑んだ方がいいかな。

 なんだかんだトータルで一番優等生だったのは山田錦。少し甘さがフラつく感じもあるにはあったが、意外に最後まで楽しめた。27BYから磨き35の純大生もリリースされたんだよな。うっかり買い逃したが、来年は買います。まだどっかに売れ残ってそうだけど、4合瓶は瞬殺だったんだよな。人気、出てきたねえ。次のランキング本にはバッチリ入りそうだ。

 で、雄町。この中では一番華やかというか、フェミニンな酒質だったかな。山田錦よりは気さくで楽しい女というか。オレの格言、

 山田錦は見ていて楽しい女、雄町は抱いて楽しい女──

っていうか (笑) 。うーん、ちょっと中間ゾーンがツルツルというか、苦辛いタッチが前に出ちゃったかな。27BYの而今/千本錦生と、そのへんも似てしまってるんだけど。ガスのあるうちは何とかなったが、抜けた後は少し見劣りするというか、まるで化粧を落とした美人OLみたいじゃないか。

 DE、個人的にどれが一番良かったかと言うと、たとえば、どれか1本、もう一回タダで飲めるとしたら、実は五百万石をリクエストするんだよな。一番ヤンチャで荒々しかったけど、あのジョワジョワしたミスティーな果実感というのを、改めて確認したいというか。

 簡単だけど、以上です。あんまオレ以外の人間には参考にならんと思うが、そこは許して。


moukan1972♂






町田酒造 雄町 日本酒

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