◤百春 - 特別純米#12G 直汲み 無濾過生原酒 雄山錦 ── dಠಠb「まるでスイートポテト様の香りって何よw」#Fresh, Spicy, Unique 




 当ブログでは3本目の百春。雄山錦は2度目だけど、今回は9号ではなくG酵母を使用したチャレンジタンクをチョイス。酒屋のコメントを総合すると、立ち香は9号よりも穏やかながら、含むと甘み/香りが出るそうな。いろんな酒屋のサイトで「さつまいもみたい」とか「スイートポテトのような香り」とか言われてるのが気になっちゃって、それで買ってしまったというのが正直なところ (笑) 。



岐阜県酒造組合連合会のHPより 💬

 G酵母は、岐阜県酒造組合連合会及び岐阜県内の蔵元と岐阜県産業技術センターで開発した酵母で、平成9年頃から領布されています。9号系派生株であるG酵母は、華やかな吟醸香と高い発酵力が特徴で、県内の酒造場で、主に吟醸酒・純米酒等の製造に使われています。

 平成14年に低アルコール清酒製造を目的とした多酸性G酵母が、平成22年には作業効率に優れた泡なしタイプのG酵母が開発され、その利用が広がっています。




 その他のスペックはいつもの通り、磨き60%の直汲み無濾過生原酒。必ずしも日本酒は磨けばいいっていうわけでもないので、逆に50〜60%くらいの精米歩合の方がわかりやすくキャラが出たりするし、その蔵の個性や方向性を確認するには一番手っ取り早いスペックかもしれない。ちなみに「#12」というのは「仕込み12号」という意味。

 実は開けたのが昨日なので、今日は初日&2日目を総合してレポートします。ていうか、2日目の方がこなれて来てはいるが、基本的なラインは全く崩れていないので、「2日目:ガス消失、やや甘さ増量」くらいかな、大きな違いとしては。




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 bottle size:1800ml



【090】百春 -ひゃくしゅん- 特別純米#12G 直汲み 無濾過生原酒 雄山錦 27BY <岐阜>

小坂酒造場:http://www.kuramoto-kosaka.com


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hyakushun_oyamanishiki_g3.jpg 立ち香は穏やかながら、いつもの百春らしい甘辛いタッチもしっかり。GINやジンジャーエール様の独特のニュアンスも含みつつ、これまで飲んだものより、一部の八反錦の酒で感じるような草感もある。鼻からフワっと抜ける香りにややパウダリーな質感があって、言われてみれば、そこにイモ的なザラつき感があると言えばあるかもしれない。これまでの百春よりはフルーティーさは後退して、ドライでパウダリーなニュアンスが一枚多めに覆い被さっているようだ。

 ガスは比較的しっかり感じるものの、シュワシュワまでは行ってない。含むと、やや凝縮感のある甘辛いタッチとアフターにかけてのフワっとした粉っぽさが合わさって、確かにサツマイモ、ある (笑) 。日本酒 (醸造酒) だからこその、芋焼酎 (リキュール) のようなキンキンとしたリキッド感が少ない分、むしろこちらの方が質感のある粉っぽいイモ感が分かりやすかったりするのは興味深い。これまで飲んだ百春よりアフターに特徴があり、酸の出方が若干鈍い分、中間が割に空洞で、全体のボディラインとしては〝甘苦辛い〟という、少し風変わりなプロポーションの酒質だ。

 飲み進めていくと温度の上昇と共に飲み口が滑らかになってきた。相変わらず、甘い、苦い、辛い。でも全体にはスパイシーな百春らしいフレイヴァーが味をまとめてる。う〜ん、なんとも言えない不思議な飲み口だ。おや、シロップ感も少し出てきた。

 酒単体・食中・食後と、飲むタイミング、今口の中に何があるかによってもコロコロと味の表情を変える酒だから、笑っちゃうくらいイモを感じる時間帯もあれば、ツルツルとキレよくウォッシャブルに口の中をリセットしてくれるアル添吟醸酒のような爽快感を楽しめる瞬間もある。

 ワリい。2日くらいじゃ、まだまだどんな酒か、分からんわ。ま、面白いし楽しいし旨いよ。ただ、声を大にして「これ飲んどけ!」と言えるかどうかの自信は今のところない (笑) 。

 まだ4合弱あるので、明日は燗にしてみようかね。芋焼酎のお湯割みたいなフワっとした甘さ、出てくるのかな




── 3日目。


 先ずは冷酒で。

 おや。最近呑んだ中では、此君みたいな、少しピーチ様の酸が出てきた。ジュっとした凝縮感のある果実味にミネラルを感じるというか。

 うん、ガスは完全に抜けたけど、今日が一番旨い。光沢感のある舌触り&こなれた旨口感。生酒で日に日に旨くなるタイプの酒は少数派なので、これだけでバリュアブルな酒だと言える。ファーストタッチの甘さも増量。少し酸が出てきた分、わかりやすいフルーティーさも。全体には百春らしい甘辛感が支配しているけど。

 あ、でも常温に近づいてくると酸が後退して噂のパウダリーなイモ感も (笑) 。まるで超旨口の──そんなのものがあるとして──芋焼酎を呑んでるみたいだ。物理的に焼酎はここまで冷たいと味は膨らまないが、冷酒でも旨口な芋焼酎があるとしたら「もしかしたらこんな味になるかもしれない」と思わせる、なんとも特異な飲み口。

 おかわりはお燗で。

 立ち香にフワっとした甘さが。お米系和菓子のような甘さ。おはぎとか、おこしとか。でも含むと辛い (笑) 。その意味で更に焼酎感が増したような。うーん、ちょっと百春らしさは潜っちゃうかなー。冷酒の時のような楽しさ・面白さが見えにくくなっちゃうというか。

 おっ、燗冷ましは適度に酸が出るから割に味が引き締まるな。優しく甘く、旨味はさほど広がらずに酸っぱ辛くキレ上がるライン。でもまあ、こうなると百春の直汲み飲んでる感じがなくなるから意味ないか。ただ、最初からこういう酒だったとしたら決して悪くはないな。

 ともあれ、いろいろ楽しいし、語れる要素も少なくないし、造りレベルでの失敗性は感じないから、改め、オススメのカテゴリに振っておいたよ。これは仲間と一緒にワイワイやりながら呑むのがいいでしょう。いろんな感じ方、意見が出ると思うし、それが楽しいんじゃないかと




── 4日目。


 今日で最後。リーデルグラスでダラダラ呑んでみた。

 おう、相変わらず甘苦いな (笑) 。でもまあ、酒質は剛健ですわ。全くダレない。直汲みもいいけど、このタッチなら、火入れ熟成ヴァージョンをお燗で呑んでみたい気もする。百春、年内にもう1本くらい呑むかな。


moukan1972♂




百春 日本酒

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