もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

「太陽目線法」を伝授します。
〜 日本酒の家呑みレポート&本日の1曲、時々メガネ警察〜

◤亀甲花菱 - 純米大吟醸 甕口直汲み 無濾過生原酒 赤ラベル 27BY ── ♡☺♡「透明なのに味がある、味があるのに透明」 




 夫婦そろって大好きな銘柄「亀甲花菱」です。他の商品とは少しフォントデザインの異なる、通称「ホラーラベル」です (恐) 。

 ごめんなスワイ、嘘です。

 武蔵境の中川商店で買ってきたんですが、「甕 (亀) 口直汲み」はお店オリジナルなんですかね。旦那が言うには、店主がドタバタ忙しそうだったので、聞きそびれたみたいです。使用米は、「麹米:山田錦40、掛米:美山錦50」だと思います。亀甲花菱は磨き50だと、基本、純米吟醸を名乗るので、純大と表記されてる時点で蔵のスペシャル酒ですね。

 今回も圧倒的な「酒が主役」な味わいで楽しませてくれるんでしょうか。期待でオッパイが高鳴ります。




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 bottle size:720ml





【109】亀甲花菱 -きっこうはなびし- 純米大吟醸 甕口直汲み 無濾過生原酒 赤ラベル 27BY <埼玉>

清水酒造:http://www.saisake.com/saisake15


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 立ち香は、ちょっと熟れた感じのブドウ様の甘酸っぱい香りも、そこはかとなくですが、あります。まだまだ若い酒質のはずなんですが、いきなり期待値が高まります。ドライフルーツ様の密度の高い酸も感じますが、力強い雄町酒のような荒々しさはないです。あくでもクリアで見晴らしの良い酸で、麹由来のニュワっとした乳酸系の香りも奥でほんのりあるので、フルーツ感満載でも、甘さがフラフラする感じは全くありません。無濾過なのでほんの少しだけオリが沈んでますが、攪拌してもハッキリと濁るほどではありません。


hanabishi_jundai_jikagumi3.jpg 直汲みロットですが、ガス感は特にありませんねえ。それなりに磨いてるからか、早い段階で開けたからか、まだ冷たいからか、わたしたちの知る亀甲花菱にしては透明感のある瑞々しいタッチですが、透明な中にも密度の高い酸が凝縮されていて、そのくせリリースにかけてのノイズやアタック感は皆無です。明白に酸っぱいのに雑味が全くないという、このバランスは得難いです。

 実際のアルコール度数よりも飲み口がライトに感じるほどに、清楚で品の良い旨みのサイズ感です。亀甲花菱と聞くと「どうせ味の濃い、クドい酒だろ?」と思ってる人がいたとしたら、それはアナタの日本酒人生に対して決して少なくない後悔をもたらすかもしれません──これを飲んだ暁には。

 こりゃあ〜、とってもイイ酒ですよ。今日は町田酒造の雄町の次に呑んでるんですが、ちょっと比べるのはかわいそうですね (笑) 。

 もっとドゥワっとした旨みの高波を予想してたんですが、思いの外、清冽で優雅なボディラインです。それでいて、色彩豊かなこなれた酸と、ふくよかなフルーツ感で味わいをドレスアップしてるという──ある意味、地酒的な土着性のある濃醇な酒感と、大吟醸としてのエレガンスが高次元で拮抗し合ってるというか。もっと引っ張ってみてもよかったですが、若々しい酸を感じれる現時点の酒質も捨てがたいです。

 いやあ、流れが美しい・・・。余韻としての辛みや苦みは皆無──ていうか、あっても感じません。温度が上がってくると甘露のような光沢感のある甘さも出てきます。旨みに適度な〝硬さ〟があるんですよ。だから淡くて透明な酒質なのに、しっかり舌に味が乗っかるんだと思います。

 バランス最高!

 まだまだ透明度の高い酒質ですが、チョコ感が出るまで寝かせてお燗にしても最高だったかもしれません、間違いなく。しかしこれ、生原酒なのに、呑んでいて全然疲れないです。亀甲花菱って、こういう表情もある銘柄なんですね。

 再度おかわりして冷酒返しです──うんまっ。

 全体には酸っぱい酒という言い方もできるんですが、タイトなボディの中にもサイズ感のいい旨みが凝縮されていて、滑らかで光沢&硬質感のある甘さに流れるような美しいボディライン──これはまごうことなき美酒ですね。

 さっきから、未練がましくチビチビおかわりしてますが、グングン味が伸びてきます。最高です。あえて挑発的な言い方をすると、香りも味わいも全く異なりますが、一緒に並んで見劣りしないの、十四代とか、そのへんの出番を待つ必要があるかもしれません。フレッシュ小僧なジューシー生酒に飽きたら、是非このへんで一献。おじさんとおばさんは感動しました


moukan1973





── 2日目。


 今日はおじさんが書くぞ (笑) 。


空耳アワー_ジャンパー 昨日は「Highly Recommended」に「Violently Favorite」と、ちょっとノリで大絶賛してしまった向きもあるが、いいんだよ、流れとか勢いとか、必ずしも合理的で客観的な判断だけとは限らないから。言っちゃえばこれ、

 タモリ倶楽部「空耳アワー」のジャンパーと同じ! (笑)


kokuryu_hiirazu3.jpg 立ち香──今日もいいですよ。これ、美山錦の香りがメインだろうな。凝縮感のある、ニュワっとした甘酸。基本はブドウ系だと思うけど、洋梨とかリンゴもわずかにある。とはいえ、香りのレベルはちょうどいい。香りすぎず、香らなさすぎず、ちゃんと純米大吟醸を買って呑んでるという実感を持たせてくれるユーザーフレンドリーなサービス精神もある。

 黒龍の火いら寿みたいな、イケ好かない尊大さがないのがいいよ。つうか、火いら寿はさ、そもそも、あの大仰なくせに性能に難有りの栓をなんとかしてから出直して来いよ。液漏れで瓶の首がベトベトしてんだよ。山田錦35の5,000円もする4合瓶で、これは恥ずかしい。空気も酒もダダ漏れじゃねえーか。前立腺肥大気味のおじさんの尿漏れじゃねえーんだからよ (笑) 。

 さて、昨日より渋いな。でも、基本的に味のプロポーションは変わらず。しっかし、クリアだなー。シンプルな着こなしだけど、実は仕立てのいいオシャレなシャツを1枚だけ着てるみたいな。濃い薄いで言ったら、まあ薄いよ。でもね、味の色彩は意外とカラフルなんだよ。香りの話じゃないぞ。もしも味そのものを絵にしたなら、淡い色調の水彩画として描かれるとは思うけど、ちゃんと光の明暗も空気の階層も美しいグラデーションで微細に描き分けられてるんだよ。淡いけど薄いわけじゃないし、カラフルだけど派手に濃醇なわけでもない、このアンヴィヴァレントなバランス感覚に一廉の高級感が佇んでる。

 飲み心地として、うん、例えばクラシック仙禽なんかのクリアネスにも通じるものもあるけど、亀甲花菱の方が、ちょっと一枚上手なんだなあ。まるで〝芳醇な水〟とでも言うべき味プロポーションに大吟醸オリエンテッドなフレイヴァーが折り重なる複雑なフルーツ感。他にこういう酒、いくらでもあるかもしれないけど、オレとしては今回、また新たな味のアーカイヴを手に入れたという嬉しさがあるし、そこは素直に感謝したい。

 次のホラーラベルは「大吟醸吊るし斗瓶囲い」かな。買わNight。


moukan1972♂




亀甲花菱 日本酒

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