もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤Simon Selosse / シモン・セロス ブリュット プレスティージュ NV 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 ジャック・セロスの当主アンセルム・セロスの従兄弟フィリップ・シモンが3代目当主を務めるドメーヌ──アンセルムの親父の妹 (叔母さん) の息子のドメーヌで、アヴィーズの畑はジャック・セロスと遺産分割したみたいね。アンセルムの甥っ子が造るセロス・パジョンは飲みましたが、ラスボスのジャック・セロスは最低でも20,000円以上するので、まあそのうち──でも人生何があるかわからないから、彼だって明日死ぬかもしれないんだよな──オレが死ぬ分には後悔のしようがないから別にいいんだけど。







 親族同士という以外にあまり接点はないんだけど、決定的な違いは、フィリップ・シモンは樽を使わないという点。「ジャック・セロスが赤く燃える太陽なら、シモン・セロスは碧く光る月である」なんてキザな表現で両者を評した人もいるようだけど、なにもそこまで無理に二人を結びつける必要はあるのか (笑) ?

 ちなみに我々夫婦の関係は「moukan1972♂がステージ上の人気ものまね芸人なら、moukan1973♀は最前列のよく笑う客」というものです。



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 アヴィーズ産のシャルドネ100%使用で、樹齢50年以上の最優良区画のブドウのテット・ド・キュヴェ (一番絞り果汁) のみを使用。現行ロットは、ベースワインが2012年産で85%、秘伝のタレは2010年と2008年のブレンド。ドサージュは8g/1L。通常のNVとの主な違いは、ブドウの木の樹齢 (40年以上) とドサージュ (10g/1L) と秘伝のタレ (今世紀最高のアタリ年の呼び声も高い2008年のタレは不使用) 。古樹の方が成る房が少なく、根から吸い上げた養分をより多く吸収できるので味の濃いブドウができ、それゆえにドサージュも少なくて済むんでしょう。いきなりプレスティージュからエントリーしてしまったけど、次はスタンダードNVを買います。

 先に言っておくと、これはアタリです。





◤Simon Selosse / シモン・セロス ブリュット プレスティージュ NV

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 立ち香──超絶フローラルりんご。香りフェチは歓喜が狂乱に転化して余裕で死べるレベル (笑) 。イマドキの日本酒がフルーティーで甘いからと言って、このレベルには死んでも辿り着けない。まるでカラフルな糸が幾重にも絡まり合ってるニュアンス。リンゴとハチミツ祭り。極めて女性的な優雅さのあるアロマ。厳しさや難解さが微塵もない明るいトーンだが、それなりに筋の通った酸の緊張感はあり、さすがにコート・デ・ブランを思わせるタッチはある。アンボネイなんかのブラン・ド・ブラン (ティエリー・ウリー) とは何もかもが違う。

 ここから不味い酒が出てくるワキャない──。

 ♡☺♡「香りの割りにシャープ。そんなに甘くない?



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 十分に甘いよ (笑) 。超絶ジューシイ。これはアタリ。アヴィーズのブラン・ド・ブランとしては「ふんわり&はんなり」なテクスチャー。ドサージュも8g以上はある感じで、ブドウジュースとしての輪郭はクッキリとブライト。アヴィーズ流儀なミネラルの厳しさ (鉛筆の芯のエレガンス) もなく、ややヌメりと光沢感のある液性にこそアヴィーズ流儀な重油感もあるけど、節度があり、嚥下はどこまでも優しい。焼き菓子ライクなスモーキーさもあるけれど、派手な熟味ではない──黄昏ラインまでは熟してない。徐々にグラスからはクリーム・ブリュレのようなカラメル感。そしてバター&ミルクの膨らみ。

 まあ、軽やか。薄いっちゃ薄いけど、まさにコート・デ・ブランの風景をパステルカラーの水彩画で描いたようなブラン・ド・ブラン。優しいけど、コアで輝くまるで夜空の恒星のような酸は、やはり他のエリアのシャルドネでは表現不可能。

 ♡☺♡「旨いなあ。果実のジューシー感ハンパない。ていうかジュースみたい。クリーム・ブリュレわかるぅ〜。もう日本酒は卒業かな (笑) 」←問題発言。



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────実はここで2本目を開けてそちらに移動────


 おっと、ブラン・ド・ノワール (ピノ・ノワール100%) のノンドゼ (ドサージュZERO) の後でも、こうして飲み比べると、さすがにアヴィーズのシャルドネのミネラリティは凄まじいな (笑) 。舌の表面の僅かな凹凸をミネラル成分の一粒一粒が摩擦感を持って波を打ちながら流れて行くニュアンスだ。

 ♡☺♡「やっぱビシバシ来るね〜

 このキュヴェには約1つの欠点しかない。それは瓶が無駄に太いということだ──場所を取る。それにしても味わいとフィリップ・シモンの顔立ちとがここまで完璧にリンクするとは (笑) 。シャイで柔和な表情の彼そのままのワインです。これを飲んでそれでも「酸っぱい」と感じるなら、そもそも白ワインなんかを無理に飲むべきではない。

 スタンダードNVも近日中に買います。甥っ子より旨い。


moukan1972♂moukan1973






コート・デ・ブラン シャンパン シャンパーニュ Champagne

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