もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日曜に「黒澤 Type-9」の1800mlを開けました。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤長陽福娘 - 純米 八反錦 無濾過生原酒 28BY ── dಠಠb「そこらの凡酒に比べりゃ圧倒的な特異性 (地酒的秘境感) はあるけれど、この銘柄としては偏差値60」#非公式「メガネ警察」のオマケ付き 




2017マチダヤ14長陽福娘
 ▲常に彼は孤高の学者といった雰囲気を醸してますね。どこか「心ここに在らず」というか。杜氏として7造り目のシーズンが始まりました。29BYはどんな傑作を届けてくれるのだろうか。驚愕のグレート・ヴィンテージ2015 (27BY) を是非とも超えて欲しい。




musume_hattan28by3.jpg 27BYでは開栓時期を変えて2本飲んで両方とも☆5ですね。特に2本目は1800ml&約1年熟成で飲んだので、直接の記事にないけど、720mlに移してからもどんどんキレイに変化して、最終的にはほとんど☆6まで伸びて行った。

 今年も特にレシピ等の変更はないようだけど、裏のラベルに「山口9E酵母」の使用が明言されてるところは岩崎杜氏の心の変化か──オレもこの酒が山口9Eだとは初めて知ったわ。先日のマチダヤ試飲会 (杜氏の写真クリックで記事にJUMP) でも静かに熱く「山口9E酵母」への想ひを語っていたっけ。やはり、この酵母で旨い酒を造りたいし、それが世間で売れて欲しいようだ。ちなみに新酒第一弾の「純米 直汲み 赤ラベル」も山口9E酵母で醸される──「辛口純米 直汲み」は901号酵母。

 リリース直後に飲んだ読者さんの話だと相当にドライな味筋らしいので、それで少し引っ張ってみたけど、中身次第では1800mlで買い直す。




musume_hattan28by1.jpg

musume_hattan28by2.jpg
 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【477】長陽福娘 -ちょうようふくむすめ- 純米 八反錦 無濾過生原酒 28BY <山口>

岩崎酒造 株式会社:http://www.fukumusume.jp


Moukan's tag:




musume_hattan28by4.jpg 立ち香──開けたてはそこそこ薬品チックなアル感もあり、某読者さんの言う「ゴム」もありつつ (笑) 、この銘柄らしい草や布フレイヴァー (おばあちゃん家の桐箪笥) 、そして奥にテロっとした蜜のような甘みの先読み。香りの出力は弱めながら全体のニュアンスは熟成前の27BYなんかにも近いっちゃ近い。28BYに関しては「雄町」の方がブライトかつビビッドな甘酸の輪郭はある。もちろん牛乳やお花畑はない。果実で言えば燻したブドウ──そんなものがあるとして (笑) 。

 どれどれ──。

 あああ、こりゃまだまだ細いな──いや待て、必ずしも細いのではなく、どことなく力強さと溌剌さに欠ける。結構ドライ。ガスは少しある。それでも「雄町」よりもミネラルは鋭い。なんか、まるで彩度を落としてクドさを研磨した「巖 authentic701」みたいだな (笑) 。まあ、☆4だろうね。今のこの状態なら「雄町」の方が上かな。それでも飲んだ瞬間に迷うことなくこの酒が「長陽福娘」だとわかるくらいには「長陽福娘」であろうとしてるし、実際にそうある。

musume_hattan28by5.jpg 徐々にバニラ、和菓子な甘みも伸びて来る。果実を形成するような甘酸の拮抗感はないものの、酸はそこそこ足りてるかな。なんだかんだでこの凝縮感の立ち現れ方は流石だし、なにより地酒的秘境感はMAXレベル。「ただし」──という〝もどかしさ〟もついて回るが。

 端的に言って、味はあんま出てない──正確に言うと味の出方と消え方のアクション (運動性) が弱い。この酒としてはMAXの味幅ではないので、やや直線かつ平面的なストラクチャー。この銘柄ならもっと味が出てても軽やかに美しく広がった味わいを手仕舞えるし、あの独特の密度と浮遊感の緊張感がないので、まだまだ壮大な下書きに全部色が入っていない感じだ。跳ね返りに銘柄特有の煙のような土っぽい余韻があるが、美しい粉雪は舞ってくれない。温度が上がると結構なバニラアイス──からの厳格な収斂性と言いたいところだけど、結構無駄に余韻は長めで砂糖甘いニュアスもあり、オレには少しダレ気味に感じる。

 まあ、ここの酒の至高を知ってる身からすると、長陽福娘の中では普通レベル (偏差値60) と言わざると得ない。27BYの「山田錦50 山口9E 直組み生 (熟成コンディション) 」とか、マジで異次元だからね。この「八反錦」にしても27BYの方が果実的な甘酸の拮抗感はもっとあったし、セメダイン的な輝きある液性を獲得してた。そう、28BYは液性に輝きがないんだよな。その点、まだまだ不完全な新酒当時の「山田錦50 山口9E 直組み生」にはちゃんと液の断面に光沢感はあったので、そこは酒米と精米歩合によるポテンシャルの違いか──こちらもボチボチ仕上がり具合を確認してみるとするか。


musume_hattan28by6.jpg ワイングラス──。

 ちょっとオレには甘いかな〜。表面的なカラーとしての甘みじゃなく、麹由来の団子みたいに粘り気のある甘みと酸味で、この少しくぐもったような澱みのある液性がやや鈍重な飲み口をもたらす。このレベルの酒にいちいち文句を言うオレもどうかしてると思うけど、残念ながらこの程度ではワールドクラスとは言えない

 苦みや渋みや軋みなどのハードな属性もしっかりあるけど、それぞれのアタック (出力) は相対的には弱め──つまりノイジーには感じない。それよりもオレには甘いな。お燗も良さそうだけど明日かな。さて、moukan1973♀はこれを飲んで何と言うか。中身を知らせずに持たせよう。普通レベルの味覚があれば「長陽福娘」だと一口飲めば一発でわかるはずなんだけどな (笑) 。

オレの事前予想】──♡☺♡「ドライ、草、でもちょい甘いかな」──そこまでわかったなら当てろよな (笑) 。





moukan1973♀の所見

 ♡☺♡「実は今日は昨日より歯痛がきてる。ま、それはそれとして。木香的なウッディー感ありながらも酸を感じつつセメ感も。シャープだね
 dಠಠb「DE、旨いの?

 ♡☺♡「そこまでアガる感じもないけど、まあ旨いっちゃ旨い
 dಠಠb「なんの銘柄かわかる?

 ♡☺♡「わかるわけないじゃん (笑) !」──全国のバカ舌連中に勇気を与える反面女神か。


 そこまでヒントを自ら挙げておいて「長陽福娘」に辿り着けないのは残念だが、これでこの酒が☆4であることの証左にはなったんじゃないかな。2日目の圧倒的な酸化キボンヌ





── 2日目。

musume_hattan28by7.jpg
 ▲いつもサイズが合ってない窪塚洋介。決して顔センターというわけでもないんだけど、デカめのメガネを掛けると必ず目が寄るよね。[参考画像]彼は童顔のペコちゃん顔なので、不良っぽいメガネを掛けると子供のチンピラコスプレになる (笑) 。要するにメガネに負けちゃう。お坊っちゃま風の小振りのボストンなんかはそこそこ似合う。色白のユニセックス顔だし、ヤンキーっぽいコワモテ風のメガネはなんかチグハグ。少なくとも見た目はワイルドじゃないんでね、彼は。



 ▲これはジャストサイズだし、コーディネート的には似合ってる。



 ▲正面から見ないと正確な判断はできないけど、デカめだとこのサイズが限界。これも似合ってる。眉のラインがフレームと平行。色もフェミニンな方が似合う。



 ▲サイズは合ってないし、童顔はこの手のゴツいメガネは似合わない。子供が大人に変装してるみたいに見える。眉のラインがフレームと交錯。



 ▲あえてのデカめなんだろけど、尚且つ素人は丸メガネで冒険しない方がいい。この手の丸メガネはノッポの面長が掛けると似合う。




 ▲オレの知る限り、この手のメガネはこの人 (バービーボーイズのリーダーいまみちともたか氏) が日本で一番よく似合う。ま、彼はちゃんとサイズを間違えてないけど。


 いつも言ってますが、メガネ選びの基本は「サイズ選び」です。デザインや色は後から付いてくる。服もそうでしょ? まずはサイズ。正しいサイズをちゃんと身につけてから、それより「小さい/大きい」の遊びができる。あとは自分の顔やキャラとのコンビネーションなので、メガネ単体がカッコ良くても可愛くても、似合わなければ意味ナシゴレン。小物雑貨を選ぶみたいに単に「気に入る/気に入らない」で選ぶと必ず失敗します。変な話、好きじゃないデザインと色でも、サイズがジャストで自分に似合ってれば、最終的にそのメガネは顔の一部になってその人に寄り添い、かつその人そのものの分身になる。

 市販のメガネは最初からデカめに作られてるので──昔は1つのモデルに対して3種類くらいのサイズが作られてる時代もあった──、よほどのデカ顔でない限り、まずは小振りなモノから試すといい。1mm以下の僅かな違いでジャストかどうかが決まるので、まずはジャスト感を育む必要がある。どうしてもサイズがデカいメガネで気に入ったモノがあって見捨てられないなら、色付きのレンズを入れてサングラスにすればいい。moukan1973♀のサングラスはメガネとしてはワンサイズ大きいが、サングラスだとウルトラジャストサイズです。



theo_santoro1.jpg

theo_santoro2.jpg





 ── あらためて2日目。

musume_hattan28by8.jpg
 ▲東豊製菓株式会社『ポテトフライ』には敵わない (笑) 。



※今日は酒が少し足りないので、前回ちゃんと味わえなかった「福祝 DON’T THINK.FEEL !」の2本目も開けます。


 立ち香──まずは「長陽福娘」から。結構バニラ&草ですね。ま、娘らしいっちゃらしいけど、今日はいくぶん〝はんなり〟してます。甘みの出方が柔らかい。


musume_hattan28by9.jpg ああ、昨日より甘酸の拮抗感が増してフルーティネスに輝きが。それでも少し甘いかなあ。ま、☆4.5でもいいカナートという気持ちではある。結構バニラスイーツ系だけどね (笑) 。まだまだミネラルが硬い。軋むような粉っぽい苦みはそれなりにあるけど、まあ許せるレベル。27BYの雄町とか、もっと酷いヤツあったし。

 冷たい状態でグイ飲みならそこそこいいかな。昨日よりジューシイ。やや水っぽいというか、ピチャっと感もあって、愛らしいタッチだけど、やっぱ旨いし、他の銘柄から際立つ存立性がありますね。ただ、やはり少し酒としてのエネルギーが足りない。濃いとか薄いとかの話ではなく、芯に宿る力強さに弾力性がないというか。



musume_hattan28by10.jpg



 福祝──やっぱこっちの方が旨いな。お互い似たようなニュアンスもあるけど──この流れで開けた理由でもある──、やっぱ液性に輝きがあるのと、エキスに反射する酸のプリズムがある。サイダーっぽいクリアな甘みに熟成由来の柔らかいホロ苦さを伴った甘茶けた余韻。キレますね。やっぱ問題なく旨いな。なによりALC.17ー18%を感じさせないのがいいよ。特異な個性や地酒的秘境感は「長陽福娘」の方が上だけど、酒としてのフィネスは福祝の方が上。余韻は長めだけど、低空飛行だし、砂埃ミネラルの粉塵もないし、フワっと軽やか。とはイエイ、前回より熟味と甘みを感じるな。1ヶ月そこらで露骨に育つとも思えないので瓶誤差だろうね。同じ酒でも閉じ込められた酵母が全く同じ働きをするわけじゃないからね。生熟商品なら尚更。シャンパーニュくらい酸があっても個体差あるわけで。



musume_hattan28by11.jpg



 長陽福娘──バニラスイーツ (笑) 。「福祝」の方が狭い領域で五味が配置されてるので、密度の高さを感じる。陽子はフンワリしてますえ。ミネラルの骨格は陽子の方が厳格だけどな。しかしまあ、個人的になかなかに幸せな味クラーヴェですね。こういう毎日なら、うちのブログも少しはカジュアルな存在になれるんだけど。



musume_hattan28by12.jpg



 オレなりの筋書きとしては、なにより「福祝」が「長陽福娘」に食ってかかっていく感じが痛快。まだまだ存在感では勝てないんだけど、少なくとも造りの良さにおいては、これは負けてない。酔いも回って心も弾むと、もうどっちも同じ組の仲良しコンビという感じだなあ。



musume_hattan28by13.jpg



 僅差だけど、陽子は少し鈍重。この団子みたいな甘酸がねえ (笑) 。団子自体は好きなんだけどっていう。やっぱ「福祝」の方が五味のコーディネートに無駄がない。似たような素材、似たような色目、似たようなスタイリングだけど、個性を抑えてトータルバランスで勝利してるのは福祝。温度が上がると明白に熟成由来の甘みも伸びて来るけどな。たしか前回のタイトルで「どこが甘いんだ!?」みたいなこと書いた気がするけど、2本目の印象はマチダヤ試飲会のそれにクワナリ近い。露骨ではないけど、シロップみたいな甘みの輪郭もあるので、そこそこの生熟感がある。

 実はさっき (土曜の昼間) に30mlくらい飲んだんだけど、なかなかに甘くなってるな (笑) 。結構キンキンに冷やして飲んでも問題ない。貴醸酒やデザートワイン (貴腐ワイン/ラタフィア) ほどには甘くないけど、今は冷やしてペタっとした甘みを楽しむのが吉か。これなら甘旨系の芳醇酒が好きな人もストライクだと思います。ただ、冷たいと甘みは抑えられるけど、ウォッカみたいな辛みも出てくる。


moukan1972♂






日本酒 長陽福娘 福祝 メガネと酒 メガネ警察

Comment

Add your comment