もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 低アル志向の「菊鷹」は一定の成果を上げているだけに、山本杜氏の移籍は痛い・・・。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤手取川 - 山廃 純米大吟醸 無濾過原酒 Yasu Special Edition 2016 ver. (28BY) ── dಠಠb「〝ガキのお遊戯会〟は少し言い過ぎたかな」#Fruity/Women 




tedorigawa_yasu_special28by3.jpg 最近買ったテドリン山廃三兄弟の中ではスペック的にも立ち位置的にも主将クラスなのだろうか、手取川 (てどりがわ) です。先日は手下どもが退屈な酒を届けてくれたので、今回は若頭 (次期6代目蔵元・吉田泰之氏=写真右下) が頑張ってくれることを祈ってます──そうしないとオレ自身が読者さんと気まずいことになるんだよ (笑) 。

 オレもぼちぼち老眼が進んでるので──近視&乱視が酷いから今はまだ老眼で生活に困ることはないけど──、ラベルに書かれた文字が小さくて読みづらい時点で、まず一発イラっと来る (笑) 。しかし30歳の6代目が部下を「若手」と言うくらいなんだから、一体どんだけ平均年齢が低いんだ、ここの現場は。オレなんかにしてみれば30歳なんか、ようやくティン毛が生え揃ったばかりのクソガキだけどな。

 まあいいさ、30歳の頃はオレも生意気だったし──今でもか!?──、好きなようにやればいいよ。ただ、公式サイトや別の短冊なんかに人物相関図が欲しいな。登場人物の紹介というか。あとは署名だな。ラベルの能書きは誰が書いたのか、ここに署名がほしい。なんか誰が誰のことを言ってるのか、正直、あんま分からないんだわ。小説における三人称形式の応用ならアバンギャルドだけど、そうではないんだろ?




 6代目時期蔵元「吉田泰之」が能登杜氏の技と新たな感覚を融合させたLabシリーズ。今回のテーマは「種まき」。これから始まる地酒の新たなスタイルの創造に向けての種まきをしました。蔵の周りの五百万石・白山からの100年水・石川が得意な山廃仕込み・蔵と相性の良い金沢酵母に9号酵母をブレンド・Alc14%の原酒。シャキシャキの梨のような甘味に、山廃の酸味が加わり、絶妙なバランスになっています。受け継がれてきた伝統の技と、新しい感性も共演をお楽しみ下さい。


 ▲これは販売店向けの案内文みたい。あと「シャキシャキの梨のような甘味」と裏ラベルの「柑橘系」が矛盾すると思うんだが、それだけ味わいが複雑で多層的ということか? 揚げ足を取るわけではないが、資質が知れてしまうので、そこは慎重に。



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 ▼自分で「感性」言うな (笑) 。ま、この世代特有のナルシシズムですね。うちら世代のジジババは自虐本舗が基本なのでそう感じるだけかもしれないが。moukan1973♀がいつも職場の部下や若い連中に対して半ば呆れ気味に愚痴ってます──♡☺♡「アイツらの自信、一体どっから来るの (笑) ? こっちが間違いを指摘してるのに『えっ? ダメですか?』とか、ダメだから注意してんだよっていう (笑) 」。一つ言っておくと、オレは「自信家」ではなく「事実家」ですよ──たった今作った造語だけど。
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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【475】手取川 -てどりがわ- 山廃 純米大吟醸 無濾過原酒 Yasu Special Edition 2016 ver. (28BY) <石川>

株式会社 吉田酒造店:http://www.tedorigawa.com


Moukan's tag:



※前説は後から書いてるので、まずはラベルの能書きは読まずに飲んでます。個人的にこの手の酒はバイアス掛かり気味になるので、一応オレなりに気を使ってるんだよ (笑) 。


tedorigawa_yasu_special28by4.jpg 立ち香──穏やか。ややテロっとした蜜っぽい甘みの先読み。ナッティーでミルキーな膨らみもあるけど、9号酵母がいなしてる感じ。個人的に苦手な金沢マッチョなムチっと香はない。少し布っぽいミネラル香があるんだけど、蔵癖かね。香りの出力加減は結構イイですよ。フルーティーだけど透明感がある。久々だな。この手の香りで否定的な気持ちにならない酒は。

 期待です──なんかシロップみたいに甘そうだけど。

 うん、まあまあかな (笑) 。ガスはあるかないかのレベルだけど、探せばある。「布」つうか、完全に「木」だろ。そういやこれ、読者さんもそう言ってたな──「yasuSPは木桶っぽいニュアンスあります。新政の木桶仕込みたいな (笑) 」。やっぱナッツ&ミルクなムチっとしたストラクチャーがある。口どけは悪くないし、さすがにALC.14%なので軽やか。少しギシギシと軋むようにミルキーな甘みの豊満が渋みに向かって収斂して行く流れなんだけど、この木香っぽいニュアンスはこのクランチの中で最後にアクセントとして出てくるだけなので、そんなにイヤじゃないし、逆にこれがないとクドい酒になるな──クドいというより、ややウザめの女みたいに面倒臭く甘えてくる感じというか (笑) 。


tedorigawa_yasu_special28by5.jpg ただし、なんでもっと酸っぱくさせないの? これがないと果実にならないじゃん。基本的には野暮ったい甘さで、木桶ライクなスパイシネスがあるからギリギリ溶解 (弛緩) せずに済んでるだけ。ま、前回の「Tedorigawa neo.」よりはいいけど、まだまだお遊戯会レベルですね。簡単に言うと目が覚めない。

 ただ、軽いっす。マシュマロみたいな口どけと、先日の「山城屋 KIMOTO」ほどではないにせよ、そこそこな幽霊的質量感。読者さんがスゴいペースでクイクイ飲めちゃった気持ちがすごくわかる (笑) 。それでも裏ラベルの口上「フレッシュ&ジューシーな柑橘系」は嘘──甘みに木香っぽい渋みが重なってマーマレードみたいな甘酸バランスになってるだけ。どこにも果実的な酸なんかないし、これだけは間違いないのは、コイツら、絶対にオレより旨い日本酒を知らない。



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 この流れで飲むと、ヘワタ (日輪田) ですらサイボーグ並の硬質感がある。まあ、どっちもどっちなんだけど、テドリンの方が疲れないだけ優位ではある。たまたまだけど、ちょうどこの二つが互いの弱点を補い合えばイイ酒になりそうな予感。ヘワタが骨格を、テドリンがふくよかさを──いや、そんなことない。どっちも大したことねえわ (笑) 。ヘワタは捨てる。


 オレにとっては逆に難解な酒だなあ。うーん、金沢酵母由来なのか、やっぱ海藻とかオブラートみたいなテクスチャーを感じてしまい、どうにも入り込めない。酒としてもそこまで出来がいいとも思えない。端的に言って、ガキっぽいんだよなあ。香りはブドウのコンポートみたいなフルーティネスがあるんだけど、含むと寒天ゼリーな偽物感というか。ま、今度オレが本当に旨い酒を御馳走してあげますんで、近くまで来る用事があれば連絡ください。

 余韻の中にある綿飴が溶けたようなカラメルっぽい少し焦げた蜜感、ここはイイと思います。これでスパっとした酸があれば一気にアップルパイじゃん。そこを目指してくれれば、少なくともうちのブログでは☆4.5は点灯する。

 今はなんか、まるでユルフワの火入れの鍋島みたい (笑) 。まあ、☆3.5ですね。イケメン君は3年以内に大きな挫折をして一度自信喪失に陥った方がいいでしょう。ま、そこがわからないから、この程度で調子に乗るわけですが──別に乗ってない? OK、それじゃあ、引きつづき頑張りなよ、ラベルの上で。

 まだ3合ほどあるので、2日目の圧倒的な酸化を希望します。





 1973ブラインドチャレンジ!!!
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 ▲中身を知らせず「どっちが好き?」と飲ませる。ちなみに片方は「ヘワタ」ではなく、オレが同時に開けたもう1本の別の酒。



 ♡☺♡「左はあんま匂わない。んんん、あああ。タイトだね。ちょっと木の感じが。右は香りスゴいね。華やかだな。エライ違いだ
 dಠಠb「明日、どっちを飲む?

 ♡☺♡「うーん、左はちょっと木を強く感じるけど、シャープでタイトだ。右のは吟醸香がスゴいよ。ちょっと今のアタシ的にはキツいかな。左にしとくわ
 dಠಠb「ファイナルアンサー?


 つづき→→→





── 2日目。

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 ▲オレの付けたアダ名は「キャッチャーミット」です。


 




tedorigawa_yasu_special28by9.jpg 立ち香──たしかに果実で言うと梨系ではある。そこになぜか木のニュアンス。リンゴの皮、ブドウ寄りのエステル香。正直、香りだけなら問題ないというか、むしろ好きな部類ではある。

 初日よりは旨いけど、今度は木香が邪魔。リンゴの蜜っぽい硬めの旨みの球体、ここは結構イイ感じ。酸化して酒に締まりが出てきた。昨晩のmoukan1973♀は既にこの状態で飲んだんだろうね。タイトというか、初日で感じたブチャっとしたストラクチャーが酸化でスリムになってる。

tedorigawa_yasu_special28by10.jpg いろいろ惜しい酒ですね。やや水っぽさも感じるけど、低アルだし、そこは了承済み。まあ、☆4なんだろうね──退屈だし2杯で飽きるけど。それでも、もう少しアクティヴに酸っぱくてもいいな。余計な御世話かもしれないけど、9号じゃなくて7号をブレンドすれば?

 昨日ほどミルキーじゃないので、ますますスイスイ飲めるんだけど、なんでだろ、全く気持ちがアガらないのは、この酒に作品としての強度がまるでないからなんだろうね。非凡に憧れてる凡人酒だけど、悪くはない。同じ☆4なら、今月で言えば「米鶴 鶴翔」の方がオレは好きだし、☆4.5の「米鶴 辛口純米 超しぼりたて生」はこれに比べると目が覚めるし、なにより酒としてアクティヴ。

 2日目をスっ飛ばして残りを3日目で呑んだmoukan1973♀が♡☺♡「ペラい」と言い出した (笑) 。「Tedorigawa neo.」よりはマシかな。☆4は付けるけど、オレにとってはクワナリどうでもいい酒。野暮ったいくせに小賢しいという。素人/田舎者/女/子供は騙せても、こんなんじゃ都会の洗練されたオトナには中身の軽薄を見透かされるから、キミたちはもっと他人の造った旨い酒に打ちのめされる必要がある。「ガキのお遊戯会」は少し言い過ぎたかな。「農大の学園祭」──に訂正しておきます。


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃 手取川

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To 小尾けのびさん

マジすか。それ、結構問題ですけどね──脱税につながります。ま、印字がなくても中身は同じなので、これも2月頃の酒でしたかね、そこそこ寝てるとは思いますが、ここの酒は強いので、心配はないです。

2017.11.30 Thu 23:21
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Name - 小尾けのび  

Title - なかったんです

いやー
無かったんですよー
瓶のどこを見ても日付が無かったんです
不思議ですねぇ
2017.11.30 Thu 23:15
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - To 小尾けのびさん

毎度です。

ありがとうございます。今日、楽天で買いました (笑) 。

「詰め日」という表記はなくても日付の印字はあると思います。一般的にラベルの印字は「詰め日」ではなく「出荷日」を指します。なので3年熟成の酒でも今年の11月にリリースされれば「29.11」の印字になります。同じ商品でも酒屋がバックオーダーするとDATAは変わります。1月の発売時には「29.1」でも、5月に追加注文をすると「29.5」の印字で出荷されます。

長野県などの一部のエリアは「詰め日 (製造年月) 」の表記を義務付けていますが、あくまでも都道府県ごとの税務署のガイドラインに準じます。
2017.11.30 Thu 23:02
Edit | Reply |  

Name - 小尾けのび  

Title - ハミング

本日、伊勢五千駄木にてハミングバード3本冷蔵庫に発見しました
ただ詰日の表記がありませんでした
2017.11.30 Thu 22:08
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Name - moukan1972♂  

Title - To おみずさん



毎度です。

先に言っておくと、今夜、☆4に引き上げます (笑) 。2日目は酸が締まってフワフワミルキーな感じは引っ込みましたが、逆に木香っぽいタッチは少しノイジーに感じることも。それでもリンゴの蜜のような、少しコリっとアタックのある甘みと旨みがあって、ここは非常に好きなタッチです。元々こんなもんでしょうね。たぶん、造った本人たちはこれで大満足なんじゃないですか (笑) ?


──空いたのは飲み会のマジックがあったのかもです。

先日の飲み会でmoukan1973♀が「山城屋KIMOTO」を一番旨いと言ったのと同じでしょうね。ゴチャゴチャした酒の後にそういうクリアで瑞々しいタッチの酒を飲むと嚥下ロードに後光が差すみたいな (笑) 。

しかしこの木香というか袋香というか、これなんですかね。まあ「鍋島」「日輪田」「篠峯 (28BY以前) 」「ちえびじん」の一回火入れの酒なんかにもありますし、僕は「一回火入れの長期冷蔵保存臭」という仮説も立ててはいるんですが。ミネラル成分と酸の複合化合物というか。

「菊鷹」はまだまだ完全には捉えきれてない部分と、26BYの「雄飛」のクリスタル液性は一体なんだったのか問題が解決されてないので、引き続き飲んでみます。たまにスゲえのに当たるので、なんだかんだで無視できません。もうちょい軽くて透明な酒になればヤバイんですけどね。

遅ればせながら「Hummingbird 28BY」は拾えたら拾ってみようとは思ってますが、よく見るとこれ、金沢酵母ですね。今年後半は「vs 金沢酵母」という予期せぬマッチアップが続きますが、これも何かの宿命/試練だと思って (笑) 。

テドリン山廃三兄弟は三男坊の「純米 u Yoshidagura」が一発逆転を狙いますので、引き続き期待していて下さい。
2017.11.29 Wed 10:57
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Name - おみず  

Title - 3.5

予想通り!いや、良くないですね・・・(苦笑)
空いたのは飲み会のマジックがあったのかもです。
木香は冬林檎にもあったので蔵の特性っぽいですね。
二日目以降は飲んでないのですがどうでしょうか、期待できないけど期待したい!
ちなみに手取川の冬林檎は予想通り凡酒で二日目以降の味の落ち方が早くて微妙です。
林檎酒なら甲子のアップルのほうがらしい感じでした。

あと菊鷹のイエローラベルを開けてみましたが多酸性酵母らしさはそこまでなくてやはり速醸らしい味の出すぎ感は相変わらず&軽さはあまりなかった感じでした。
菊鷹の速醸全般ですが焦げる感じが出るぐらいの熟成がされてない限り(☆4超え狙いという点で)おすすめできないかなーと思います。
美味いは美味いんですけども(笑)
2017.11.29 Wed 09:25
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