もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日曜に「黒澤 Type-9」の1800mlを開けました。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤Chartogne Taillet (シャルトーニュ・タイエ) AOC Champagne Brut「Sainte-Anne」NV(2013 Base, Dégorgement:2016/10) 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 なんか日本酒よりシャンの方が飲む量が多いんじゃねか?──と思ってる読者もいそうですが、そんなことないです。平日はALL日本酒ですよ、一応。とにかくジャポンのSAKEはALC.度数が高いので、せいぜい2合しか飲めないのと、最近は1800mlが多いのとで、減りが遅いだけ。シャンは2人だと1回で1000〜1200mlは飲めちゃうんだよね。ALC.12〜12.5%なので「新政」より軽いし (笑) 。中にはALC.16%以上でもガブガブ飲める傑作日本酒もあるけれど、数としては本当に少ない。










 Chartogne Taillet (シャルトーニュ・タイエ) は、いわゆるセロシアン (セロスと共に働き直接大きな影響を受けた弟子達のシャンパーニュ) と呼ばれる──どうもこの響きが個人的にアレ (笑) ──、ジャック・セロスで修行したアンセルム・セロスの弟子のうちの一人アレクサンドル・シャルトーニュが手掛ける家族計画のドメーヌで──ブドウ栽培は1683年からで、元詰 (RM業) は1960年代から始めた──、シャンパーニュ生産地の主要地区ではないヴァレ・ド・ラ・ヴェル地区 (格付け村はZERO) のメルフィ村 (ランスから北西に7km) に拠点を構える。

 かつて18世紀にはヴェルズネイやアイなど、現在のグラン・クリュの村と同等の最高値でブドウが取引されていたが、20世紀に入り度重なる戦禍に見舞われ、ブドウ畑が壊滅。後に畑は復興されたものの、かつての輝きが失われ、現在その栄光を取り戻すべくアレクサンドル氏が奮闘している真っ最中。



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 他の代表的なセロシアンだと、ジェローム・プレヴォーユリス・コランヴェット・エ・ソルベあたりはすでに人気で品薄だし、更なる新世代だと、2015年デビューのミニエールなんかも入荷後2〜3日で完売──しかもフィッチは2〜3回もバックオーダーかけてたのにこの勢いは収まらず現在も完売中。

 そればかりか、つい先日、ようやく日本初上陸を果たしたミシェル・ファロンは、弟子どころか今も従業員で、自分の醸造所とセラーを持ってないので、セロスでの仕事の傍ら、自宅の畑で獲れたブドウを使ってセロス内のセラーで醸造/熟成するという、まるで居候なキュヴェ (笑) 。

 とにかく数が少ないので高いんだけど (税込 19,224 円!) 、こんなもんが半日も経たずにSOLD OUTするんだから、ワインヲタの財力は尋常じゃない。軽く引いたわ。そういや我が家で飲んだルイ・ニケーズの旦那ちゃんだって、醸造学校を卒業後にジャック・セロスで栽培・醸造を担当していたし、とにかく今やセロシアン一派は、少なくともRM界にあっては、かつての (全盛期の) たけし軍団化してます。実際、弟子たちはともかく、アンセルム・セロス自身はビートたけし並みのカリスマと実績があることだけは事実であるわけで (笑) 。



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 ▲NVでも最近はこうした詳細なDATAを開示するキュヴェが増えて来た。



 セパージュはC=35%、PN=65%で、平均樹齢30年以上の木から獲れたブドウを使用。ベースワインは2012年が40%で2013年が60%なので、秘伝のタレ無しのマルチ・ヴィンテージ (複数ヴィンテージのブレンド) というスタイルなのだろうか。Dégorgementは2016/10、ドサージュは5.5g/1Lと少なめで、最近のロットではマロラクティック発酵を部分的にブロックしているようだ。しかも今現在ウメムラで売られているロットは、そもそもセパージュがシャルドネとピノの半々でDégorgementも2017/5なので、さらにキビキビとシャープな仕上がりになってる可能性は高い。うちのロットとは味わいがクワナリ変わるはずなので注意が必要。フィッチもオレがこれを9月の半ばに買った後に一度SOLD OUTしてるので、今入ってるモノはたぶんウメムラと同じロットのはず。





◤シャルトーニュ・タイエ AOCシャンパーニュ ブリュット 「サンタンヌ」NV(2013年ベース)

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 立ち香──スリムながら煌びやかで力強くビビッドにフルーティー。赤い果実が主導する明るいアロマだが、果実の力が強く、フローラルでフレグランスなケバさは皆無。徐々にクリーム、バター、ハチミツ、リンゴ、ブリオッシュ。これは良さげ。

 年々人気が増して日本への割り当て数が減ってるらしいが──最安値が5,000円を超える日も近いのだろうか。

 ♡☺♡「旨い! 果汁そのもの。バランス最高

 揺蕩う果汁エキスの海の中で完璧なる球形を描く光沢感MAXの輝く酸。泡に溶け込むしなやかな塩気のあるミネラル。重油っぽいヌメりもあるけど、クドくなく節度あるレベル。果実の凝縮感もある。バランスはほぼ完璧。温度が上がると焦げたバター感に黄昏チックな表情も重なる──これホントに秘伝のタレ使ってないの!?ばりにメイラード反応は感度良好。

 尚、これも先日のジャン・ラルマンと同じ輸入元だけど、コンディションは全く問題ナシ。



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 RMモノのエッジ感を全方位に放ちながらも雄大かつ静かなる佇まい。これはエントリークラスのNVとしては驚愕のコストパフォーマンスと言える。果汁エキスに反射する酸のプリズムの透明度は100%ノンマロ (マロラクティックOFF) には及ばないものの、ミネラルと泡が交錯する際のジャバジャバしたテクスチャーが抑制されてるので、非常にいい塩梅だ。

 ♡☺♡「これ旨い! アタリ! リピあり!

 ドサージュの量は狙い定めたように的確だとは思うが、酸耐性の低い飲み手にとっては心の優雅と落ち着きを得るには至らないとは思う──つまり、ちゃんと酸っぱい。決してシャルドネ主導の味わいではないが、そうかと言って人懐こいピノのクネクネ (愛らしさ) をウリにしているわけではないので、ワインとしては極めて清冽なフィネスを擁する。少しヌメりのあるテクスチャーを抑えるために最新ロットでシャルドネの比率を上げたとしたら正解かもしれない。この完熟具合なら僅かにシャープネスを引き上げても厳しい味わいにはならないはず。ま、オレ自身はこのヌメったオイリーなタッチは好みではあるけれど、中には鈍重さのヒントを得てしまう舌の肥えた飲み手もいることだろう。

 この品質を維持できれば、間違いなく5年後には最低価格が5,000円を超えますね──いや、2018年中に超える可能性すら。決して華やかでも分かりやすいわけでも初心者向けでもないが、若手RMの中ではクワナリ有望だとは思う。それこそオレが金持ちなら手取川の6代目にプレゼントしてやりたいのだけれど、アイツは見所なさそうだから、やっぱあげない。つうか、ここ見てたら経費で落として自分で買え (笑) 。


moukan1972♂moukan1973






Chartogne_Taillet

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