もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【16】まで更新。(12/15/15:43)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤米鶴 - 辛口純米 超しぼりたて生 29BY ── dಠಠb「久々に3日で飲み干した一升瓶」#Fresh/Fruity/Dry/Clear 




yonetsuru_karakuchi29by3.jpg あんま新酒に興味はないんだけど──「篠峯」の木香チェックは別として──、どうせ呑むならエンタテインメントとしての動機は欲しい、米鶴 (よねつる) です。つい11/14 (火) に搾って11/16 (木) には店頭に並びました。オレは金曜に買って日曜に呑むので、まだ1週間も経ってない。

 本当は1週間くらい休ませたいんだけど、たまにはいいっか。28BYも呑んでるけど、後から手に入れたので、そこまで過激にフレッシュでもなかったし、今回はせっかくなので「超しぼりたて生」という属性を前向きに楽しんでみたいと思う。スペック等は28BYと同じ──「麹米:出羽の里、掛米:出羽きらりの磨き60、酵母:協会701号」で数値も去年と同じライン。

 ニゴリ系の酒はビジュアルとして撹拌のON-OFFが確認しやすいけど、透明な酒だって実際には移動によって撹拌されてるわけで、やはり沈むべきものが沈み、溶け合うべきものが溶け合った状態で呑むのが好ましいとオレは思う。某日本酒居酒屋は客に注ぐ前に必ず瓶をぐるりと撹拌するが、余計な酸化も進むし、素人臭いし、あれはやめた方がいい。




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 ▼同じ1972年生まれの獅子座。なぜかドラキュラ伯爵にしか見えん。
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 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【472】米鶴 -よねつる- 辛口純米 超しぼりたて生 29BY <山形>

米鶴酒造 株式会社:http://yonetsuru.com


Moukan's tag:



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 ▲ヤマザキの新商品──なのか!?──「明太ポテト チーズまん」は不味くはないけど、少し味が白い。抽象的な言い方になるが、やはり、この手の餡としては何かが足りない。こう考えると分かりやすい。あったかゴハンに熱々のポテサラが合うか──と。ここが分かれ目。どうにも明太パスタと同じフィールドでの話にはならないような気がする。カレー粉を追加すればイケそうだが、形状的にかけずらい。






yonetsuru_karakuchi29by6.jpg 立ち香──シャキっと青リンゴなセメダイン。マスカット。ちゃんとフルーティー。全体の印象は28BYと同じ。すごくキレイで輝きのある7号酵母使い。ここまではいいですよお〜。

 それは日曜日の出来事──。

 ♡☺♡「旨いっ! あああ! 米の甘みを感じる。ジューシー。バランスがいい。久々に美味しい日本酒だなあ。久々にアタシの中で☆は行ってますよ

 超クリア。ガスは僅か。無濾過とは思えないほどのツルツルのテクスチャー。舌に残る辛みがスパイシーにペチンと弾ける様は、まるでシナモンスティックを噛んだ時のような痺れるタッチで、あくまでも喉を焼くそれではなく、嚥下は極めてスムース。酸はタンニン風にジュりっと焼き付くニュアンスで──まさに味の急ブレーキに作用するタイプで、味としての酸っぱさはない。とにかく超然フレッシュ。



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 ▲天乃屋『香ばし焼味噌のおこげ煎餅』は問題なく旨いんだけど、残念ながら、ほとんど〝味噌〟は感じない。味噌って、すぐに香りが飛ぶしね。少しドーピング的な工夫が必要。



 ♡☺♡「これは、実はどストライクな感じ。辛いけどジューシーさもあるし米の甘みも感じるバランスの良さ。これいくら? えっ!? 税込で2,700円ってなんだよ (笑) 。日本酒やっすぅ〜

 辛口仕上げの7号酵母の生酒なので、それなりの酒感はあるが、それでもモダンでキュートなルックは十分。RSフィールド全開 (れいしゅふぃーるどぜんかい) で何も考えずグイ呑みやショットグラスでクイっとやるのがいいでしょう。これは無理に引っ張る (熟成させる) 必要ナシ。買って2〜3日ほど休ませて目視できない分子レベルのオリを沈めたら、迷わず即開栓でいいと思います。





── 2日目。

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 ▲岩塚製菓『大袖振豆もち』はオレが唯一「岩塚」の中で年に何度か買う名品。バランス&口どけ最高。少し高いが、デパートなんかに売ってる老舗煎餅屋のそれよりは綾瀬はるかに安い。こちらの29BYも問題のない仕上がり──ってBY違いの出来の差なんかわかるか!






yonetsuru_karakuchi29by8.jpg 立ち香──いいねえ。ふんわり優しくフローラルなラムネやメロンソーダの輪郭も。なんか今日は甘やかで、セメダインなテカりは弱め。少しパウダリーな甘みがバナナや絵に描いたメロンにコネクトする瞬間もあるが、概ねラベルカラーとイメージを共有する香り。

 こりゃウメえな、問題なく。ピーンと張りのある輝きのある液性。さばけや口どけは「山廃」の方が上なんだけど、今季は酸属性が「」です。果実のコアのような酸の現れ方で清冽にジューシイ。まあ、ちょっとボール紙を食ってるみたいな苦みもあるけど、新酒だし、輝き勝負でいいんじゃないでしょうか。28BYと同じ☆4.5だけど、オレは29BYの──今のこの状態の方が好きだな。☆5を目指すような凄みのある酒ではないが、こりゃ飲食店としては十分に儲けになる酒だ (笑) 。


yonetsuru_karakuchi29by9.jpg 案の定、徐々にバナナな甘みにコネクトする時間帯も増えてきたが、輝ける液性は酸がなんとか保ってる。リキュールっぽい辛みと苦みとアル感もあるが、それでも純米酒としてのジューシネスはありますね。来季は山廃でやって下さい (笑) ──もしくは瓶内二次発酵の薄にごり系も楽しそうだな。これはこれで残してもう1本新酒ラインナップを増やしてくれてもいいけど。

yonetsuru_karakuchi29by10.jpg ワイングラス──。

 淡麗っちゃ淡麗。ドッカン指数高めの無濾過生原酒の純米ルックは全くないです。グイ呑みよりワイングラスの方が球体に面で効く酸の度合いは高まる。錫チロリ経由だと、角が取れてさらに淡麗になるけど、いいですね。それなりにコメカミへのアタックはあるけど、液性そのものはライトです。

 まだまだペターンと平面的なプロポーションながら、新酒ライクなクリアネスと酒としての重厚さ、どっちを取るかで言えば、この酒に関しては前者かな。冷たい温度でクイクイ呑むのが吉。





── 3日目。

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yonetsuru_karakuchi29by13.jpg まあ、ウォッカ (蒸留酒) みたいだけど旨いよ。ハッカみたいなメントール感もありつつ、ジューシイな輪郭、フルーティネスの輝きはある。とはイエイ、属性上、じっくり味わうような酒ではない (笑) 。RSでキュっと一杯、やや思考停止気味に「旨い!」でいいでしょう。それでも我が家としては久々に3日でなくなった一升瓶。

 正直、開栓直後が一番旨いけど、まあ、酒の出来は悪くないし、むしろいいと思います。白桃の皮のような苦み、マスカットな芳香、素早いペースでクイクイやってるその狭間で、なんらかの輝きやフルーティネスに出会える酒。もちろん、ウォッカよりは味も香りもあるし旨いけど、イメージとしては、ショットグラスでグビっとやるのが気持ちイイお酒。☆4.5

 今この瞬間に、この酒よりも透明感のある輝きを表現している7号酵母の辛口速醸生酒が存在するのだろうか。あれば是非教えてね。


moukan1972♂moukan1973






日本酒 米鶴

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To 富牟谷欠さん



毎度です。


──そうですね、堺さんも「分りやすい酒をやるつもりもないし。」っていっていたような。。。

というより、彼は「味を造ろうとはしていない」という言葉を使います。26BYに関しては「なにをどうやっても (勝手に) 美味しい酒ができた」というようなニュアンスの言葉を去年のマチダヤ試飲会で話してくれました。つまり、意識的に味を造ろうとしなくても、結果的に味は出たと。

別に「味幅の狭い酒 (世間で言われるシャープでリジッドな酒) 」を造ることを主眼に置いてるわけではないので、言葉通り──なのか?──「分りやすい酒をやるつもりもない」と認識するのは、少し意味が違う──理解が足りないし、浅い。より正確には「味をわかりやすく伝えるための仕掛けや工夫を意図的に施すことはない」というのが彼の言葉の本質でしょう。だからこそ、25BYや26BYは米のポテンシャルにそのまま隷属し、結果的に勝手に味がぐんぐん出ただけという。「味を造ろうとはしていない」わけだから、勝手に出たモノに関しては受け入れるのが堺杜氏の流儀だし態度。

たまたま我が家では25BY/26BYで30本くらい──後から集めたモノも含めればもっとか?──飲んだので、これは今でも財産だし、そもそもこれ (圧倒的な心理的優位) がなきゃブログなんかやってない。


──25も26BYも飲んでないわけではないけど、ソトノミのみです。なので、印象薄いなぁ、バイアスかかってたのでしょう。飲み逃しました、残念ながら。

目の前で通り過ぎゆく数々の物の中から自分にとっての真実を見極めるには別の能力が必要。むしろ知識なんかない方がいい。見極められた固有の体験はやがて尊い経験へと昇華され、それが知識を超えた知恵となる。知識は常に役に立つ道具だが、増えれば整理しないと邪魔になるだけ。むしろ必要なのは「整理」ではなく「破壊」でしょう。


──でも、29BYがどう振れるかは、杜氏さんも解らないところもあるんじゃないでしょうか。

そりゃそうだ (笑) 。それがわかってりゃ誰も苦労はしない。ただ、物作りに携わる人間であれば──誰でもではないが──、少なからず「再現性」への野心は燃やすもの。同じモノが二度と造れないとわかってるからこその理想だとは思うけれど。

こっちは買って飲むだけなので、受け身も受け身だけど、もちろん、旨いに越したことはないわけで、他のクソ酒に金を落として捨てるくらいなら、それだけを買う2018年になっても一向に構わない。26BYに戻れるなら、今の我が家は「篠峯」だけあれば他の酒はほとんど要らないし、ブログも即引退だな。記事にならないもの (笑) 。

2017.11.26 Sun 22:45
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Name - 富牟谷欠  

Title - No title

>25BY/26BYが異常な豊穣期で、それ以外は押し並べて平均値を指し示してる可能性も──篠峯とはそもそもそういう酒。

そうですね、堺さんも「分りやすい酒をやるつもりもないし。」っていっていたような。。。
25も26BYも飲んでないわけではないけど、ソトノミのみです。なので、印象薄いなぁ、バイアスかかってたのでしょう。飲み逃しました、残念ながら。

でも、29BYがどう振れるかは、杜氏さんも解らないところもあるんじゃないでしょうか。
2017.11.26 Sun 18:29
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Name - moukan1972♂  

Title - To 富牟谷欠さん



毎度です。

話を聴いてると、まあ、全体には28BYとの同一地平線上でしょうか。今から思えば25BY/26BYが異常な豊穣期で、それ以外は押し並べて平均値を指し示してる可能性も──篠峯とはそもそもそういう酒。24BYは──参年熟成以外では──飲んでないけど、むしろ27BYは25BY/26BYに寄せるよりも、(木香のバイアスを除いた) 28BYや29BYの方にコネクトさせるべきヴィンテージなのかもしれないです。


──篠峯としては味はそこそこ出ていて面白みはあるのですが、

そもそもココ↑。25BY/26BYの篠峯を飲んでれば、こういうワードは絶対に出てこないというか。26BYは味出まくり、25BYは凄まじい凝縮感 (濃醇な果実味) とミネラルで、この2ヴィンテージを知らぬ者は近代日本酒史のハイライトを見逃したとまで言っておこうか──実際その通りなんだけど。

ひとまず、ピンク文字の「純吟雄山錦50生」と「ろくまる雄山錦うすにごり/八反」で大凡の傾向は掴めるので、この3本は必ず買ってみます。うちに27BYが4種、参年熟成の25BYが1本あるので、29BYのド頭商品はSub Text的に軽い味見程度で。本命は3月の純大雄町中取り生。

2017.11.25 Sat 21:55
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Name - 富牟谷欠  

Title - 篠峯の新酒、山田66について

『篠峯』超辛口純米山田66生原酒29BY利いてきました。ソトノミ~開けたて~ですが。

購入しないとの事なので、私見を少し。

木香臭があるか無いかといえば有ります。蔵癖もありますしね。ガスはちゃんとあって(個人的になくていいけど)、シュワチリです。
篠峯としては味はそこそこ出ていて面白みはあるのですが、強めの苦渋が相殺するリジッドな味わいですね。なので後口はシュッとさっぱりです。
開栓してもしなくても、もうちょい熟れたら面白くなりそうではありました。

28BYのコレは利いていないので何とも言えない&一種酒で言うのもおかしいけど、29BYは結構面白いことになるんじゃないでしょうか。






2017.11.25 Sat 21:26
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Name - moukan1972♂  

Title - To pukuichi1965さん



毎度です。

29BY篠峯最速レポありがとうございます。実はこれ、ちょうど去年の今頃に某酒屋で試飲サンプル瓶で飲みましたが、結構な乳酸感と木香ありました。今季はどうやら木香問題はそれなりには払拭してるようですね。この純米は値段の安さからハイコスパを売りにしてますが、実は買ったことはありません──僕は個人のエンドユーザーなのでコスパより旨さを優先させます。

とりあえず僕は「純米吟醸 中取り生 (雄山錦) 」と「ろくまる雄山錦うすにごり」と「ろくまる八反うすにごり」あたりからエントリーしようと思ってます。「篠峯」は26BYだとリリース直後から味が出まくってましたが、ここ最近の感じだと、スリムでシャープな度合いが増してるので、全体の傾向は味と香りの出やすい「ろくまる」で判断するのが一番わかりやすいと思います。

「米鶴 辛口純米 超しぼりたて生」は辛口ながらもフルーティーで甘みも出てますので、飲食店向けの良い酒だと思います。飲み口も滑らかで軽いので、一つのテーブルでオカワリ続出、すぐにカラになると思いますよ (笑) 。「日本酒度+7以上の酒で甘みと果実味のある酒にハズレ無し」は僕の中の鉄板法則です。


2017.11.23 Thu 14:03
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Name - pukuichi1965  

Title - 

moukanさんこんばんは
篠峯新酒(無濾過生¥2484)
本日舐めてみましたが去年感じたカビ臭い木香は感じず
さらにと言ってはなんですが、甘さもほとんど感じず
まるで”素っ気ないサイダー”みたい
とにかく「若い」という言葉がぴったりな酒で
爽やかさと軽さは感じますが飲み頃はまだまだ先かも
クセは皆無でしたので乾杯酒にはいいかもしれません
2017.11.23 Thu 02:27
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