もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤山城屋 - 生酛 KIMOTO 生詰 28BY ── dಠಠb「初日は軽いっつうか、もはや日本酒の幽霊だが、徐々に味は開いて、3日目には甘フィールド全開に」#Clear/Unique 




yamashiroya_kimoto28by3.jpg 杜氏のお坊さん写真は「純米 しぼりたて 無濾過生原酒 28BY」の前説をご覧いただくとして、こちらは生酛の山城屋 (やましろや) です。ALC.が15度なので、たぶん加水してるのかな。一回火入れ (生詰) して5月に瓶詰め、少し寝かせて10月に出荷してるので、よく考えりゃ──よく考えなくても「ひやおろし」のような商品。読者さんが取扱店で聴いた話だと、この「山城屋」ブランドは29BYからALL火入れの生酛で展開するようで、しかもあれこれ出さずに絞られたラインナップになるという。

 こちらのお酒、 先日moukan1973♀が職場の仲間と「HARETOKE (ハレトケ) 」っつう店で飲んで、♡☺♡「一番旨かった!」と言うから買ってみただけなので、あまり詳細は調べてません。付き合いで買った読者さんもいるようなので、責任重大な面もあるものの、本人は至って平然としております。さっき飲ませたら──。




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 ▲当時オレは小学校6年だったけど、とにかく違和感あったな、感覚として (笑) 。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【471】山城屋 -やましろや- 生酛 KIMOTO 生詰 28BY <新潟>

越銘醸 株式会社:https://twitter.com/koshimeijo


Moukan's tag:



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 その前に「車坂 山廃純米大吟醸 生原酒 28BY」を少しだけ飲む。

「ミルク」に「ナッツ」に「粉」にと、こりゃ日に日に悪くなるな。酒が澱んでる。そして今日は不快に粉っぽい。このタッチはまるで重曹やホウ酸──いや、ホウ酸だな、ホウ酸。想ひ出した。たしか小学校の理科の授業で舐めさせられたよな。あれと同じだわ。もう一つあるな、ホウ酸エピソード。これも小学校の時、たしか学期末の「お楽しみ会」の出し物で、女子のグループが「ホウ酸が砂糖になる」とかの手品をやって、まず最初にこれを舐めてもらいます、誰かチャレンジする人〜?みたいな展開で舐めた記憶が──つまりオレ、挙手したってこと?

 料理酒行きですね。ま、気が向いたら後でもう一回舐めてみる。






yamashiroya_kimoto28by5.jpg 立ち香──いい感じのヨーグルト。スパっと切れ込むナイフのような酸。ちょっと薫製のようなスモーキーなニュアンス。ああこれねえ。もはやオレの中では「一回火入れ冷蔵保存臭」とも言える香りだな。少しオガクズっぽいニュアンスがあるから──袋香にも近い──、これが強まると木香にコネクトするという、あれ。一瞬だけ酸の隙間からマスカット様のテロっとした甘みが漏れ出るけど、まさに青い鳥が一瞬だけ通り過ぎたかのような幻レベル。

 moukan1973♀の試飲力が試される──。

 水か (笑) 。なかなかに意表を突く淡麗劇場。そして、結構エンタテイメントに引き締まった味筋で、たぶん今年飲んだ酒の中で最強に淡麗かもしれない。これはクイクイ酒の極北 (過激にMAXな淡麗酒) 。「旨いか?」と言われると困るけど、笑ってしまうくらいに水。キテるなあ (笑) 。うちの酸姫はこれを「旨い」と言うのか。これは衝撃的に水だ。


yamashiroya_kimoto28by6.jpg 軟水ライクな透明な液性の中に酸を追いかけるミネラルがあって、やがてミネラルは点になり、酸のコアに向かってキュッと収斂する流れ。やや粉っぽいテクスチャーの余韻を残して、一瞬で全てが終わる。まだ冷たいかな。こりゃチロリでチビチビだな。ALC.15度としての軽さはちゃんと作用してるので、味と香りのパラメーターを気にせず、なぜか酒だけはスイスイと減っていく。

 温度が上がってくると、ようやく甘みも顔を出すけど、それでも超絶淡麗だな。これは「疲れない」ことをいいことに飲み過ぎて結果「疲れる酒」とも言えるな (笑) 。これ、普段の1.5倍の量を呑める感じよ。アニメなんかで透明人間を描写する時に使われる、細くて白い輪郭線で象られたような酒。軽いっつうか、もはや日本酒の幽霊

 ワイングラス──。

yamashiroya_kimoto28by7.jpg うん、酸っぱくて粉っぽいけど、なんか呑めちゃう感じ。おそらくこの酒は──当日のmoukan1973♀がそうであったように──さんざ速醸の華やかなフルーティー酒を飲んだ後にこの酒がサクっと出てきて飲んだら、そりゃ過激に麗しく感じるだろうよ (笑) 。イヤ感じは特にないけど、とにかく淡麗国際会議の委員長ですね。


yamashiroya_kimoto28by8.jpg グイ飲みRS返しはインパクトありそう──。

 うん、マスカットの天然水。満腹指数に比例して徐々に粉のミネラルがストロングになるが、余韻の中でしとやかに広がる甘みもふんわり。結果的に久々に同一酒で2合超え。もはや「旨い」とかじゃない。まさに「呑めるの極北」というか。これを言うのはどうかと思うけど、極めてブログ向けではない酒 (笑) ──何も考えずに食中酒として呑むのが正解。もはや昨日の「米鶴 鶴翔」が濃醇に感じるわ。こうなると「DATE 7」の水具合が気になるな。

 お燗──。

yamashiroya_kimoto28by9.jpg おっと辛口風情が高まりますね。味わいもキリリと男らしい表情に。そして刺激的に酸っぱい (笑) 。横にある冷酒は相変わらず水。お燗は濃くて酸っぱい水。

 こりゃ困ったなー。もはや旨いとかじゃないんだよなあ。ただ、これだけは事実なんだけど、今年最大クラスの量を一人で呑んだな。正直、人に薦めるような酒ではないけど、それなりには楽しめたし、それは酒量が証明している。オレはサジを投げてmoukan1973♀に☆付けさせますわ。オレはオモロイ☆3.5という感じだけど、いくらなんでも淡麗過ぎるよ (笑) 。





── 2日目の昼間。

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 ▲右奥はmoukan1973♀の得意料理「Knorr® クノール スープDELI」で、休日の──〝夜の宴待ち〟の昼間に食べることが多い。←あきらかに要らぬ情報。ちなみにカレー粉を少し入れると旨い。←少し大切な情報。



 ♡☺♡「苦いね。アタシが店で呑んだ時にはこういう印象はなかったなあ。まだ冷たいか。でもまあ、こんな感じか。シースー (寿司) に合いそう

 ある意味、想像通りの味の変化具合。少し干物化してるな (笑) 。温度が上がると徐々にマスカットの天然水。つうかこれ、過去には本当に存在してたのね (笑) 。

 ♡☺♡「悪くないな。温度が上がった方がいいな。味が開く。なにを偉そうに (笑) 。淡麗。辛口とは言いたくないけど、スーパー淡麗。もう少し軟らかいイメージだったんだけどな。鳳凰美田だの八仙だのくどき上手だのの後に飲んだから、順番の影響もあると思う。☆4。いや、3.5か4か? 3.5だな。そこまで旨いかと言われると別にそうでもない (笑) 」──おばさんは自分で言ったことに自分で笑う。

 ☆3.5です。ただし、これはそれなりの爪痕を残す酒。 (店の) 1800mlの方が旨いことは往々にしてある。特に瓶囲いの蔵熟商品なら720mlとの熟成マナーにも違いは出る。まだ1合ほど残ってる





── 3日目。

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 ▲日曜に「米鶴の初日」「シャンの2日目」の前に飲んだ。ちなみに「米鶴 辛口純米 超しぼりたて生 29BY」の初日の速報値は☆4.5



 ♡☺♡「アタシが飲んだ状態に近い。ちゃんと味がするじゃん (笑)

 味というか、旨みに立体感が出てきた。今日はじゃないな。米に寄り添うソフト&パウダリーな甘みは、まるでひなあられのそれ。酸もズシリと舌を締め上げる。

 そして「米鶴の初日」と「シャンの2日目」を飲み散らかした後に残りを飲んだら、案の定、スゲえ甘いという (笑) 。この状態なら☆4でもいいけど、オレは歪なまでに淡麗な☆3.5の初日の状態を推したい。なんというか、今は普通にキレイな酒という感じで、面白くはない。

 一方「米鶴」はシャン経由で飲んでもちゃんと酸を感じる──味として酸っぱいわけではない。すでに開栓直後のクリアネスが後退してるように感じるが、今から2日目を飲む。実質「直汲み」のような属性なので個体差は大きそうだが、うちの瓶のガスはクワナリ弱め。


moukan1972♂






生酛 山廃 日本酒 山城屋

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



レスありがとうございます。



──DATE7は流石にこれよりは味しましたね(笑)。ただ、まとまりに欠けてたように思えたので寝かしてます。

さすがに「幽霊」ではなかったんですね (笑) 。なんとなーく硬めのバナナセメダインのアタックが強そうな印象ですかね。かなり磨いてる酒なので、氷温ならますます熟成スピードは遅いと思いますね。ひとまず1年は余裕だと思います。さすがに「日輪田 無加圧直汲み 26BY」には多少の琥珀カラーな味わいが出てますが、それでもまだまだ元気です──26BY的な造りに起因する要素だと思いますが。

最初からそこそこ「淡麗」だとわかってる酒のストックが少ないので、仕上がり具合より食事の内容次第で開けてしまうかもしれません。こうなると、久々に「八海山 特別本醸造」にアタリに行ってもいいカナートは思ってます。実際これ、僕は結構「旨い」と思ってるんですよね。

2017年は結果的に「淡麗モダン (クリスタル) 」というキーワードが重要視されたので、オールドスクールな淡麗酒を総ざらいするには良い時期が訪れているとは思ってます。無濾過生原酒だの華やか吟醸だのドッカン酒だのはもういろいろ飲みましたしね。


2017.12.15 Fri 13:32
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Name - めい  

Title - 

毎度です。

DATE7は流石にこれよりは味しましたね(笑)
ただ、まとまりに欠けてたように思えたので寝かしてます。

レマコムの氷点下なのでなかなか変化はしないでしょうから、こないだ整理した時もまだ奥の方のままです。

発売日に口開けを外で呑んだ時(ワイングラスでした)はそれなりに美味しく感じる瞬間もあったので、工夫次第で大丈夫そうな気もします。
2017.12.15 Fri 13:09
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Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。


──で、記事を読みつつ呑み進めた感想は、「良い思いはしないが嫌な思いもしない」お酒でした。

ま、僕は笑っちゃいましたけどね (笑) 。2日目以降はズシリとした乳酸感も出ますが、初日の「水」の方が愉快です。

DATE7、これと比べてどうですか? もっと味しますか (笑) ? 中低温 (11℃前後) で9月から寝かせてますが、ここまで「水」じゃなければ、ぼちぼち仕上げにかかろうと思ってます。


──いろいろと疲れがちな年の瀬に、程良く優しい酔いをもたらしてくれる。何も考えずに吞み進められます。食べ物も選びませんし

これだけゴチャゴチャした酒が氾濫する世の中にあって、逆に「無個性であることが個性」みたいな酒ですが、さすがにここまで「水」だと評価に困りますね (笑) 。

それでも僕は見所を感じてしまいます。薄いけど「腰」はあるんですよね。29BYは生酛ONLYみたいですし、どれか1本くらいは買ってみてもいいカナート思ってます。

2017.12.15 Fri 00:08
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Name - めい  

Title - 

おばんです。

今夜はこちらを開けました。

で、記事を読みつつ呑み進めた感想は、「良い思いはしないが嫌な思いもしない」お酒でした。

いろいろと疲れがちな年の瀬に、程良く優しい酔いをもたらしてくれる。何も考えずに吞み進められます。食べ物も選びませんし、(保存状態の分からない)外吞みで出くわしたら「外れを引かずに済んだ。やれやれ」と胸をなで下ろすお酒だと思います。

これを褒め言葉と取るかどうか、蔵元のお話しを伺ってみたいです。
2017.12.14 Thu 22:59
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