◤悦凱陣 - 山廃仕込 純米酒 遠野 亀の尾 無濾過生 27BY ── ♡☺♡「チョコレートと一緒に飲みたい」#Well-Cured/High Grade 





 ▲写真は2016年 (去年) のマチダヤ試飲会より。写真クリックで記事へJump!




うちの酒 (生酒) は10年寝かせても全然大丈夫です。常温10年もあります。お客さんでもっと寝かせた人もいます。大丈夫です」(←大丈夫じゃない) とフワフワした笑顔で丸尾社長 (写真上) が話す悦凱陣 (よろこびがいじん) です。つまり、27BYの酒なんて、この銘柄としては赤子がようやく立ち上がったくらいの状態か (笑) 。

yorokobigaijin_toonokamenoo27by3.jpg 特に生熟商品というわけではなく、どうやら酒屋の方で囲ってもらっていたモノを蔵出ししたロットのよう。実際リリースされたのは「29.3」となってます──ある蔵元がその酒屋のことを「あああ、◯◯◯さんはすぐには引き取らないんですわ〜。会ってても去年や一昨年の酒の話ばかりするので、こっちも大変ですわ〜」と笑いながら話していた。

悦凱陣」と言うと、決して少なくない飲み手が「あそこの酒、高いよね」と話す通り、この酒も岩手県遠野市でオーガニック農法によって作られた亀ノ尾の70磨き720mlが2,900円 (税抜) と、見た目の粗野なラベルに比して、なかなかに高貴なお値段になってます──それでも特級畑100%のシャンパーニュよりは安いし、旨ければ特に文句はないし、ちゃんと造り手と農家が儲かる仕組みであれば別にそれでよい。

 相変わらずALC.が18〜19%と素敵な数値になってるので、さすがにガブガブは飲めないけど、山廃仕込みの「悦凱陣」は初めてなので、ちょっと当たりに行ってきます。




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 ▲あまりショートが似合ってない木村佳乃。卒業したての「元宝塚」にしか見えん。2003年NHK放送の『ニコニコ日記』は知る人ぞ知る稀代の名ドラマ。SNS全盛の今なら話題騒然になっていたでしょうね。疑いようもなく木村佳乃の代表作。子役の永井杏ちゃんは2011年に活動休止、2013年に正式に芸能界を引退。現在25才。常に大人ウケを意識するという胸糞悪いあざとさのない、真のレジェンド子役。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【467】悦凱陣 -よろこびがいじん- 山廃仕込 純米酒 遠野 亀の尾 無濾過生 27BY <香川>

丸尾本店 (by ワタナベ酒店 夢酒便) :http://bisyu.com/mush-bin/wa_gaijin_annai.html


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yorokobigaijin_toonokamenoo27by4.jpg 立ち香──ややムチっと張りのある液性のヒントもあるが、小さな赤い果実もある。香りは穏やか。熟香はそこはかとなく。少しサラサラとしたパウダリーなテクスチャーの先読みあり。若干アルコールの気化による低刺激の風が吹く。

 まずは一杯──。

 うん、続けて呑んだ「車坂」が☆3.5であることを毅然と再確認させてくれる酒ですね (笑) 。値段のことを考えなければまあまあ、丸尾社長の笑顔を想ひ出せばそこそこ。そして、ちゃんと山廃流儀に軽やか。そこまで迫力ファイヤーな酒質じゃない。凝縮感もあるし、そこそこジューシイかな。もっと透明なエキスがプリズム光彩を放てば傑作になり得たけど、やや粉っぽいザラつきがある──これ自体は決して悪い属性ではないが、少なくともこの酒にとっての必須なそれでもない。


yorokobigaijin_toonokamenoo27by5.jpg さすがにALC.度数が高いんでガブガブ飲む感じじゃないけど、なんか麗しく可憐なタッチのある果実味 (色は赤) で、ちょっと意外。この段階で露骨な熟味には出会わなけど、入りのアタックは滑らかなので、第一印象における柔らかい人当たりに円熟の妙が宿ってる形か。

 ただ、なんだろうな、土っぽいというか、煙っぽいというか、独特のホコリみたいなニュアンスに出会うな──まるでおじいちゃん家の納屋。たぶんミネラル由来だと思うんだけど、たとえばキレイに熟成した「長陽福娘」の粉雪感とはエライ違いだ (笑) 。



 ──ここでミネラルを解放 (笑) ──
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 ▲有村架純は大丈夫なのか?──芸能界の荒波の中で生きて行くための〝惡の資質〟において。誰も彼女をイジメたりしてないのに、常に誰かにイジメられてるような顔をしてる。おじさん心配だなあ。



 逆に熟味が伸びるな。ややカカオなビター感。甘みのタイプが水飴属性で、柑橘系の酸とのコンビネーションで若干「ボンタン飴」を構築してしまう点が高級の社 (やしろ) からこの酒を引きずり降ろすんだよなあ。ここは蜜で攻めて欲しいという望みはある。

yorokobigaijin_toonokamenoo27by7.jpg うーん、正直、この酒は「無濾過」で生える液性ではないと思うな。むしろ濾過したエディションで飲みたいくらい。普通に苦もなく飲めるし、目立つアラもないから☆4は付けたいけど、格別のアガりはないかなあ。今日は味見程度なので、チビチビやりますわ。

 と思ったら、グングン出てきたね、熟香が。このオイリーなヌメりは好物の部類ではあるが、もっとツルピカなテクスチャーが、山廃だけに欲しい気がするのはオレ個人の嗜好の問題ではあるが、いい加減「無濾過こそ正義」な風潮は去ってくれないかなあ。その酒に望ましい最良の処理を施すのが造り手としての野心だと思うし、たとえ同じ蔵元の同じ銘柄の酒であっても、なにも一律に同じような状態で完成させる意味はどこにもないよ。





── 2日目。

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 ▲黙々と大根おろしを作るmoukan1973♀が台所でホモサピエンス (現生人類) としてのクリエイティヴィティを発揮することは1年に1回もない。彼女の週末の工作員ネームは「Joshua (助手女=ジョシュア) 」。



 ♡☺♡「あああ。ドライフルーツ系じゃん。香りだけでALC.高そうと感じる (笑) 。さすがにそのへんの感覚はわかるようになって来た。一口飲んで来ると思ったもん。ブランデー系だよ
 dಠಠb「胃袋の内側が焼けるでしょ (笑) ?

yorokobigaijin_toonokamenoo27by9.jpg ♡☺♡「つい、一口が少なくなる (笑) 。ちびちび系の酒だ。寝酒向きっつうか、なんかチョコレートと一緒に飲みたい感じ
 dಠಠb「なるほど──たまには的を得たことを言う

 昨日よりハッキリ熟味が出てるな。ややカカオライクなパウダー感。でも入りは極めて流麗。旨みがビシっと狭い領域に潰されるニュアンスもあって、そこに小さな果実を噛み砕いた時のような凝縮感が宿る。そして最後はズバっとハッカのような辛み。

 ♡☺♡「まあ普通に飲める」──この値段の酒が普通に飲めないようではオマる。ロックだと温度が下がりすぎるので、少し割り水するといいでしょう。買って得する酒ではないが、どこかで誰かにご馳走になる分には大いに楽しめる酒。期待していたような〝地酒的秘境感〟には乏しいが、流麗な「悦凱陣」はこれでこれで喜ばしい。


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃 亀の尾 悦凱陣

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