◤Robert Moncuit / ロベール・モンキュイ ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ NV 



2017_11_3_Robert_Moncuit5147.jpg



 毎度アクセスありがとうございます。


 シャルドネの聖地「コート・デ・ブラン地区」の中でも特に重宝されるル・メニル・シュー ル・オジェ村に多くの畑を持つRMですが──メゾンの所在地は「メニル駅」の目の前らしい (笑) ──、かつてはビルカール・サルモンルイ・ロデレール (クリスタル用) へもブドウを提供してました。

 ちょうど3本セットの送料無料12,000円で買えたけど、単体でもまだまだ4,000円台で買える、ある意味では手軽にメニルのシャルドネを味わえるメゾン。輸入販売元の資料には「メニル・シュール・オジェとオジェのシャルドネのブレンド」と書いてあるが、一般的にここのメゾンが所有している畑は100%メニルとアナウンスされており、一体どっちが正しいのやら。資料の使い回しカルチャーは日本酒のそれ以上なので、一度間違った情報が流れると、なかなか修正されないという問題をワインの世界はより多く抱えているようにも思える。



2017_11_3_Robert_Moncuit5151.jpg
 ▲実際ラベルには「メニル・シュール・オジェとオジェのブレンド」を書いてあるように思えるし、彼らがRMなら、後からオジェの畑を追加購入したことにならないとNM (ネゴシアン・マニピュラン) になってしまう。ま、そこまでオレが厳密に探る必要もまたないわけだが、やい酒屋、ちゃんとしろい。



 photo: vinsummum.com



 彼らが所有する畑の中でも特に名高いのが、クリュッグの「クロ・デュ・メニル」、ジャック・セロスの「キャレル」にも匹敵すると言われている「レ・シェティヨン」という単一区画で、ピエール・ペテルスの「レ・シェティヨン 2002」は以前にサンジュリアンさん邸で御馳走になったものの──2008はフィッチ15,109円!──、いかんせん、すでに酔いすぎていた (笑) 。クリュッグやジャック・セロスやピエール・ペテルスの単一クリュになかなか手は出ないが、このロベール・モンキュイであればまだまだ割安感はあるので、楽天ポイント発動でなんとか手が届く──「楽天カード」への入会特典10,000ポイントを近日GET (笑) 。

 以前はALLステンレスタンクによる仕込みだったが、近年は部分的に樽も使い始めたらしい。メニルのブラン・ド・ブランは、少なくもエントリークラスのNVだと、どうも「薄い」という印象しかないのでもう少し寝かせた方がいい気もしたが、久々にケンシャッキー (ケンタ&シャンパン) をやろうという話になったので、爽やかに飲めれば別にいいっかとなり、開けてみた。Dégorgementは「2016.2.25」なので、おそらくは最新ロットに近いモノだとは思う。





◤Robert Moncuit / ロベール・モンキュイ ブリュット ブラン・ド・ブラン グラン・クリュ NV




2017_11_3_Robert_Moncuit5203.jpg



 立ち香──おっとこれは意外。まさかのトロピカルなシトラス感。濃いオレンジ。酸はレモン。ちょっと今までにないニュアンスのシャルドネ表現。オレンジピールの砂糖漬け。香りのカラーイメージはまさにオレンジ。ブラン・ド・ブランで南国感のあるキュヴェは初めてなので期待は高まる。

 ♡☺♡「香りに比して味わいは結構ドライ。アタシは好きだけど、苦手な人もいるかも。ちゃんと酸っぱい



2017_11_3_Robert_Moncuit5207.jpg
 ▲野菜もちゃんと食べないとダメですよ〜。



 うわっと激烈なミネラルの襲来。最初はフローラルで華やかな香りなんだけど、徐々に猫のオシッコ系の硫黄フレイヴァーが出てきたものの、これはある意味で良いオシッコ (笑) ──♡☺♡「猫のオシッコわかるぅ〜」。これはシャンというよりは完全に熟成した白ワインですね。実は飲む前に資料にはあまり目は通さないようにしてるんだけど、確かに輸入販売元の資料には、



 以前は「メニルに樽は一切必要ない」という考えから全行程をステンレスタンクにて 行っていたが、経験を積み、試行錯誤を重ねながら近年ではバリック、大樽を積極的 に併用している。その結果従来の雑味の無いピュアさに加えて味わいに深みと複雑味 を与える事に成功、顕著な方向転換が見られる。



と書いてあることから、我々が飲んだのはまさに「新生ロベール・モンキュイ」ということになるんだろうな。こういうロットごとの細かい変化や違いを伝えるテイスティング・レポートをなかなか酒屋の販売ページで見かけることもないし、他人に数年以上前のロット基準でその酒を平気で薦めてくる人間は日本酒にもワインの世界にもウジャウジャいるという似たような状況なので──その都度心を鬼にして冷たくあしらってはいるが──、やはり、常に最新の情報を伝える個人ブログの存在もあながち無価値ではないだろう。ある意味で最新のエンドユーザーレポートであることに変わりはないだろうしさ──その精度や客観性を除けば。

2017_11_3_Robert_Moncuit5210.jpg というわけDE、少なくともこのロットのNVキュヴェは軽やかでも透明でもなく、しっかりしたボディとそこそこの熟成感を楽しめる、なかなかに隅に置けないブラン・ド・ブランとなってます。爽やかレモンな食中酒としては少し大仰ではあるものの、力強い酸と強靭なミネラルがあれば、温度が上がってもビクともしない芯の強さがあり、ダラダラとユルリとした大人の秋の夜をエレガントかつゴージャスに彩ってくれることだけは確か。

 まさに黄昏リッチ。今の段階では瓶口からの香りはプレスティージュ風情なクリーミイ&スパイシーさにバターなまろみ。ドライフルーツのような甘苦渋酸の膨らみもあるし、NVにしてはなかなかの重厚感ながら、鈍重さはない。ただ、このバランスであれば、ドサージュはもっと少なくていい。やや余韻の中に邪魔な甘みが残る。8g/1Lか。5〜6gでちょうどいいのではないだろうか。ワンランク上のキュヴェにドサージュ2g/1Lの「Extra Brut Grand Cru NV」があるけど、数は少ないようだ。

 ちょいリッチな熟成感を特級のシャルドネで味わいたい向きにはオススメしておこうかな──白ワインとしては十分に高級なものの、シャンパーニュとしてはエントリークラスであるところが何ともムズムズはするが。それでもピエール・ペテルスフランク・ボンヴィルピエール・ジモネのNVキュヴェに負けてる要素はあまり探せないとは思う。必ずしもオレが最初に薦めるNVブラン・ド・ブランではないが、スティルワインの白と電車の乗り換えナシにこの村への侵入を果たしたいのなら、これはそこそこ良い選択になるはずだ。


moukan1972♂moukan1973






Comment

Add your comment