もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 今季の「山鷹 (山廃の菊鷹) 」は軽く仕上がってるヤツが多そうな予感。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤小鼓 - 純米大吟醸 鼓傳 無濾過生原酒 28BY ── dಠಠb「旅先で 飲んで楽しき 凡酒かな」#岩塚製菓『大人のおつまみ 熟成チーズ』 



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kozutsumi_koden28by3.jpg 兵庫は丹波の地酒、小鼓 (こづつみ) です。過去に見たことも聞いたことも呑んだことも買ったこともありません。先日「遊穂」を取り寄せる際に「同梱どうすっかなあ」と思って「花ざかり 純米 雄町」を注文したら店頭在庫無しということで、それで店にメールで「軽くスイスイ飲める酒で何かオススメを」とリクエストしたらこんなん出ました

 久々に前説を先に書いてるけど、HPを見るに、なんというか、企業としてあまりにシッカリしてる感じ。いかにも田舎者流儀の自己PR的な文言 (輝かしい受賞歴) がズラリと並ぶその様を見て逆に不安になるのはオレが重度の都会病だからか、過激な実際家だからか。でもまあ、こういう会社で働ける人は幸せなんだろうとは思う。ここの社長、見るからにリーダーシップがあって頼もしそうだもの。







 ▲西山酒造場六代目、西山周三氏。彼について行けば間違いないオーラがヤバい。




 なんか手広くいろいろやってる蔵だし、楽天にも通販サイトを出店してるし、成り行きとはいえ、ある意味スゲえ酒が届いちゃったな (笑) 。

 この純大は「北錦」という兵庫県の酒米を50%まで磨いた無濾過生原酒。この酒がどうかは知らないけど、純米系の他の酒が〝ほぼ全部〟10号酵母 (小川酵母=明利系) で造られてるので、いきなりトゥワンという唾香 (つばか) 来たらどうしよう。また「2017.08」というバックオーダー臭プンプンなクレジットも不安な気持ちに拍車をかける・・・。

 さあ、ここまで予めハードルを下げておけば後は何が来ても決して驚くまい。それでは当たりに行ってきます──「えっ? そういうつもりなの?」と自分に問う。


※唾香 (つばか) ・・・オレ用語です。前向きに言えばツツジの蜜のような香り。




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 生酒を ついで涼しき グラスかな
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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【458】小鼓 -こづつみ- 純米大吟醸 鼓傳 (こでん) 無濾過生原酒 28BY <兵庫>

株式会社 西山酒造場:http://www.kotsuzumi.co.jp


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 ▲録画するの忘れた。40過ぎのオトナがグループ解散してまだ3人でつるんでるとか・・・。早く新しいグループを結成しなよ。このままじゃ、単に〝ジャニーズを追い出された3人〟というイメージしかない。中居とキムタクも見てても〝元SMAP〟には見えないけど、この3人はどうにも〝生酛SMAP〟にしか見えない。






 実は火曜くらいから体調が怪しいので、軽くね


kozutsumi_koden28by4.jpg 立ち香──とりあえずトゥワン回避。意外というか、どちらかと言うと青臭いというか、渋酸に寄せた香り。徐々に奥から熟味の芽がニョキニョキと伸びて来た。そして、ややオールドスクールな酒感の先読みもあるが、甘旨風船がドッカンして花畑牛乳ファイヤーするよりはマシか。なんならスッキリした淡麗酒でも構わない。

 高級旅館の夕食 (部屋食) に出て来た「幻の地酒」だと思って──。

 香りのままの酒ですね。なんというか、信じられないくらい無個性で普通の酒。嬉しいような、悲しいような、飲めなくはないかな。暴言が許されるなら、こういうこと──今年バズした酒の中で一番旨い料理酒になり得る酒。薄っすら甘く辛く、やや古臭い酸の表現。そこそこ熟してるんだけど、イマドキ地酒と同じエリアで枯葉が舞うことはなく、25年くらい前 (学生時代) にどこかで飲んだ日本酒のようなクスミのある渋酸として熟味が宿る。

kozutsumi_koden28by6.jpg そしてここで一杯だけ「自然酒」を飲むと不自然に旨いな (笑) 。滑らかで口どけがいい。甘いし熟味も増して来たけど、やっぱ流れるような味曲線。

 小鼓をお燗にしてみた──。

 さすがに磨き50なので軽いしツルんとしてますよ。これなら旅館の部屋食で出てきても素敵な時間を過ごせるかな──厳密に言えば、そもそもの素敵な時間がこの酒の登場くらいで大きく乱されることはないという意味だけど。







 それにしても、日頃、いかに自分が、ある意味でエキセントリックな酒を飲んでるのかが逆説的によくわかる──日本酒全体の中では「小鼓」の方がよほど「普通」かつ「標準的」ではあるのだろう。しかしそういうエキセントリックな酒は、諸々に失敗すると、まるで罰ゲームみたいに苦かったり渋かったりするから、飲めないヤツはマジでムカついて捨てたくなるけど、この手の無個性な田舎吟醸はそこまで飲めなくもないから怒りを覚えることはない──〝感動〟を担保に〝安穏〟を借り入れる。つまり、このオレですら寝て起きたら忘れてしまうような味の酒。

 やっぱ冷酒はノイジーに渋くて辛いね。お燗におけるバーチャル部屋食気分に免じて☆3.5


 旅先で 飲んで楽しき 凡酒かな



kozutsumi_koden28by7.jpg 自然酒もお燗にしてみた──。

 軽いなー。さすがはエキセントリック生酛 (笑) 。それでいて腰もある。冷酒はペタンとしてるけど、お燗は嚥下物語の冒頭でミルキーな旨みの豊満に出会える。牛乳っちゃ牛乳だけど、オレは男だから共食いにはならんし、別にイケるな──たぶんmoukan1973♀は牝だから無理。

 それでもやっぱ心地良いプレス感があるなあ。広がった旨みがペタンと平らに潰される様は、まるでさっきまで乾燥機の中をクルクルとフワフワと舞っていた洗濯物が、取り出して床に置いた瞬間に勝手にピシっと畳まれてアイロンまでかけられる魔法のようと言ったら大袈裟か。

 たまには「自然酒」も悪くない。





── 2日目の夕食前。

kozutsumi_koden28by8.jpg 正直、昨日 (水曜) は結構体調が悪かったんだよな。今日はだいぶイイですよ。やっぱ本格的に風邪を引いてから薬を飲んでも遅いんだよね。早め早めに対処して、なんとかギリギリのところで踏み止まった感じ。でも実は「薬」じゃなくて「ぱりんこ」が効いてたりして。というのも、昨日医者の処方箋を持って近くの薬局に行ったら60歳オーバーのおばちゃんが「◯◯さんにもハロウィン♡」と言って「三幸製菓 ぱりんこ」をくれたんだよ (笑) 。そしてオレたちは「ぱりんこ仲間」になったんだ。

 それはスワーテオーキー、今ミニオンに匂いを嗅がせてるけど、ん? なんだって? あああ、通訳すると、大学時代の飲み会なんかでよく使ってたチェーン居酒屋の「飲み放題メニュー」の中に含まれてる古臭い日本酒と同じ要素の香りが若干混じってるってさ。MJK (マジか) 。ちょっとこれから確認してみるわ。moukan1973♀は今夜 (木曜に) はじめて飲むけど、一体なにを思ふのか。ま、彼女には「自然酒」を自然にドサージュ (添加) しておいたから、別に飲めるんじゃねーの (笑) ?

 大丈夫、ペンも走ってる





── 2日目。

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 ▲岩塚製菓『大人のおつまみ 熟成チーズ』は煎餅 (揚げおかき) そのものは問題ないが、小包装という支配的な属性が、その魅力を限定的な範囲に留めてしまっている。あと、必ずしも「熟成チーズ味」と「ピーナッツ」との相性がいいわけではないので、根源的な問題──つまり「そもそもこれ、ピーナッツいる?」という疑問が噴出する。おそらくは──いや確実に〝少しハイソな柿ピー路線〟を〝岩塚らしい<自称・高級感>〟を掲げて狙っていると思われるが、もうそこからは離れた方がいい。ひたすら煎餅 (揚げおかき) だけが食べたい。味は☆4──ただし、商品アイデンティティーにおける必然性と根元性には疑問符が付く。岩塚のダメ社員たちは、以下の三つの問題を真剣に話し合った方がいい。①「なぜ小包装なのか」②「なぜピーナッツが必要なのか」③「そもそもなぜ揚げおかきなのか」──③に関してオレなりの考えを披露すれば、柿の種よりも属性上パウダー乗りがいいので、様々な味の表現性と再現性が高まるという意味では、揚げおかきBodyの採用は良い選択である。そもそも柿の種における味の表現は基本的にタレの塗布なので、モノによっては再現しずらい味や香りもある。特にタレの塗布だと香りが立ちにくいゆえ、たとえば「カレー味」などは、スパイス香の立ちが悪く、カレーうどんの汁のような味の輪郭になる。だったら「中華丼味」の方が柿の種属性との相性はいいはずだ。簡単に言えば「香り」より「味」を楽しむ料理や食材をテーマにした方がいい。そこに汁気があれば再現性は必然的に高まる──なぜなら柿の種それ自体がタレの塗布によって味付けされるからである。あとは正月向けの新味としては「磯辺焼き味」を提案しておこう。これは海苔味を追加するだけで完成する驚愕の盲点フレイヴァーだ。なにせ柿の種そのものが最初から焼き餅の切れ端みたいなものなのだから「磯辺焼き味」の完璧な再現性は簡単に手に入る。見た目に「海苔」を感じさせずに「味」だけを出すと「不思議」を感じて人は驚く。大ヒット間違い無し。

 ▼冗談みたいに少ない1パック。
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 酒の話はここから──。

 良くも悪くも人々の固定観念の中の「日本酒」ですね。まあ、逆に田舎のジジイはイマドキの直汲み生を飲んでも「こんなんジュースや、甘くて飲めんわ!」となるわけで (笑) 。

kozutsumi_koden28by11.jpg 飲み込まずに口の中でグチュグチュやると甘酸の拮抗感の中に果実の幻影も一瞬だけ現れるんだけど、このクスんだような苦みと露骨な麹臭がリンクし合って、オールドスクールな酒感を生成してしまう。含むとフワっとした軽さもあるけど、冷酒だと跳ね返りがズシリと重いかなー。まあ、飲めるんだよね。

 お燗──。

 飲める (笑) 。滑らかで甘やかなツルんとした入りはいいんだけど、やっぱ酸のキャラが酔っ払いオヤジの体臭系なんだよなあ。ホント普通の酒。人々のイメージの中の日本酒そのままだと思う。もちろん磨き50の純米酒なので、クリアネスやライトネスはあるし、甘みの出方も安酒のようにはベタつかない。ただし、イマドキ地酒の組に入れるような酒ではない。言っちゃえば、チェーン居酒屋内のスター純米といった面持ち。


moukan1972♂






日本酒 小鼓

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To 富牟谷欠さん



毎度です。

この酒は出張や旅行先で適当な土産酒を買ってきて飲んでる気分です。しかしまあ、方々に全国の人気地酒がゴロゴロ転がってる東京の客によくもこんな酒を薦めたもんだ (笑) 。京都もそこそこ都会だろうけど、東京に比べれば全然のんびりしてるわ。まあ、面白い体験ができましたよ。


──10号は奥が深いですよ、唾香、カプロン酸(エチル化してないやつのほう)の揮発臭~多分~を発しやすいセルレニン耐性のM310(明利水戸)も含めて。

篠峯の「ろくまるシリーズ」は明利系酵母で醸すことをコンセプトにしてるような酒なので、別に明利系というだけで拒絶するわけじゃないけど、裏返すと、どれも我が家的には「篠峯以下」になるという事情があるわけでして・・・。

柴田屋は知りませんでした。チャリで20分くらいだと思うので、近いうちに覗いて来ます。


2017.10.26 Thu 23:42
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Name - 富牟谷欠  

Title - モンドセレクション金賞は¥12万。

「モンドセレクション」は回避すべきを表示する分りやすいアイコンですよねww

10号は奥が深いですよ、唾香、カプロン酸(エチル化してないやつのほう)の揮発臭~多分~を発しやすいセルレニン耐性のM310(明利水戸)も含めて。『旭若松』やかつての『不老泉』もメインが10号と聞いて驚きました。また、Mも使い方次第かな、と。

一方で、ゆき美の貴醸酒は、ゆき美×14号×貴醸酒で造り上げた脳内イメージに極めて合致する酒でした、が、しかし、ナゼか阿櫻のHD-1モノを想い出しました。柴田屋@新中野で買ったあの雄町のほうはもちょっとさらに美味しかったイメージですが。



2017.10.26 Thu 22:19
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