もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【16】まで更新。(12/15/15:43)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤日高見 - 味ノマチダヤ限定 生熟成酒 純米吟醸 しぼりたて本生 アモールウェールス 28BY ──d💧💧b「なんだかとってもノスタルジック・・・」#Fruity/Umakuchi 




2017マチダヤ23番頭 イケメンの平井社長には会えなかったけど、レアキャラの味ノマチダヤの番頭さん (印丸佐知雄氏) には会えたし、きっと家で呑んでも美味しいはず、渾身の味ノマチダヤ試飲会経由、日高見 (ひたかみ) です。嘘か誠か幻想か現実か、予期せず25BYや26BYなんかにゴロゴロ落ちてたような旨口ジューシイな飲み口に出会ってしまい──鍋島のオレンジ生とか?──、それで懐かしくなって買ってしまいました。


hitakami_amor28by4.jpg この「山田錦50」の生酒は新酒シーズンの商品なのだけれど、本ロットはマチダヤが蔵にお願いして生熟させてもらっていた瓶囲いなので、ラベルの印字はリリース当時の「29.3」になってます。含んですぐにわかる程度に熟してますので、苦手な人はスルーでいいでしょう──もう残ってないかもれないけれど。

 1800mlのみで3,780 円 (税込) もするけど、それもそのはず、使用米は麹米が「兵庫県吉川産」で掛米が「兵庫県東条産」の特Aコンビという、平井社長が情熱と根気で勝ち取った高級米での仕込みになります。もっと大仰な商品名にして──それこそデカデカとラベルに書けばいいのに、それを書かずに単なる「純米吟醸 しぼりたて本生」という名でドロップするところが何とも奥ゆかしくもイケメン流儀 (笑) 。しかも四つ葉のクローバーのイラストにあしらわれた「Amor Verus ( アモールウェールス) 」というラテン語は「真実の愛」という意味なんだって、キャっ♡




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 ▲要「真実の愛」。


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 ▲どんなにキザなことをやっても決して嫌味&滑稽にならないのが真のイケメン資質。

 ▼数値は「日本酒度:+2、酸度:1.6」、酵母は「宮城酵母」です。
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 bottle size:1800ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【455】日高見 -ひたかみ- 味ノマチダヤ限定 生熟成酒 純米吟醸 しぼりたて本生 アモールウェールス 28BY <宮城>

平孝酒造 株式会社 (by 地酒専門店 鍵や) :http://www.sake-kagiya.com/


Moukan's tag:




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 ▲moukan1973♀が職場近くの薬局で衝動買いしたグリコ『PRETZ 日本味めぐり』は、1,080円という大人の財布の紐が緩みやすい絶妙な価格設定ではあるが、そもそもキミ、108円のポッキーを10個も買うかい?という課題は残るものの──♡☺♡「それは買わないですけど、何か?」という切り返しもまた起こる。全体性としての1,080円はアリだが、108円の集合体は認めない──それが大人的経済観念ということか。






hitakami_amor28by6.jpg 立ち香──全てが懐かスィー。キャンディーのような甘やかさに被さるのはメロンやマスカットなどの、まるでかつての「鍋島オレンジ」を想起させる、今となっては懐メロ果実の快活なパレード。

 どうすか、お姫様──。

 ♡☺♡「マスカット系。キレイ。さばけがいい。旨い、旨い。なんか確かに懐かしい感じがする

 キュインと軽やかな甘い球体。表面にはサラサラしたパウダーの輪郭。旨みのサイズは甘やかに豊満だけれど、スカっとスマートにキレ上がる、まさに踊れるデブ仕様。おそらく熟成したことで、味曲線の滑走パートが柔らかくなってるんだろうね。辛みもあるけどアル感はないという。やや〝ショコラ de 羊羹〟な育ちを感じるけれど、テクスチャーの範囲内なので、味わいの表情を決定付けるレベルではない──つまり舌の上でサラサラと踊る程度に留まるレベルの育ちで、味の中枢に熟味が偉そうに陣取ることはない。


hitakami_amor28by7.jpg ♡☺♡「美味しい味がする。無難と言えば無難だけど、日本酒を呑んだときに、いつでもこういうポジティブな感想を持ちたい。ノーストレス。バランスがいい。すべてが程良い。久々にクイクイ進む酒。アルコールを感じさせないから、ついつい飲み過ぎちゃう危険な酒

 それにしても随分と懐かしい旨口だな、オイ (笑) 。スカっとしたキレ上がりに加えて、その手前で心地良い渋みがジュっと舌に焼き付く流れも◎。まさに安全地帯に放牧された旨さ。ややムチっとした張りのある液性に水飴っぽい粘度を感じるものの、最終的にベタっとしないのは、ストラクチャーにおけるスリムな骨格と、甘みに面で寄り添う酸があるからだろう。

 ブっちゃけ「日高見がどうの」という話にはなりにくいが、多くの蔵が25BYや26BYに置いてきてしまった、ある種のオーセンティックな旨口フルーティネスの青春を28BYという今において真面目に体現している姿に心揺さぶられる。☆4.5スタートです。とにかく自然と杯が進む





── 2日目。

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 ▲イクメン・オブ・ザ・イヤーでマック鈴木が「芸能部門」ってオイ。少しは気遣ってやれ。


【454】六十餘洲 純米吟醸 山田錦 ひやおろし 28BY <長崎>


 立ち香──まずは餘洲の復習 (よしゅうのふくしゅう) 。720mlに移しての常温です。どうもアルコールの浮きを感じるんだよなあ。

 うん、冷たいよりはいいかな。不出来に渋いけど、この温度なら、甘みとそれに面で寄り添う酸も感じれる。それなりにカァーっと来るけどね。一連の生酒で感じるモダニティはなくて、ややオールドスクールな酒観。まあ、飲めるけど──っていう。あとでお燗にしてみよう──もはやどうでもいい酒ですが。





 日高見の2日目!
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 立ち香──今宵もナッツリ (懐かしくムッチリ) 。

 なんで美味しく感じるのか自分でもよくわからないのだけれど (笑) 、旨いんだからショウガナイ。これヤバイな。ゴクゴク飲んじゃう。結構甘めの旨口だけど軽いんだよなあ。もちろん「山廃」なんかとは異なるストラクチャーだけど、やっぱ口どけだよなあ。それでいて余韻は長いという。うん、イイ酒ですね。まさか速醸の甘めの旨口酒でここまで素直に爽やかに楽しめる酒があったとは。まあ、スシ王子 (平井社長のニックネーム) の酒にしては寿司には合わないけどな (笑) 。



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 黒パンダで煮込みました。結構なエネルギーで酸が出ましたが、ナチュラルに甘酸っぱい味が出せたので、料理酒としてはワインや梅酒のようなアプローチもあり、なかなかの高品質──値段を考えれば当然。行きつけのスーパーがまさかの定休日だったので、仕方なく手羽元で。当然、そこらの居酒屋で出てくる一品料理なんかより綾瀬はるかに旨いですよ。そりゃそうだよ。オレが作ってんだから。煮卵も自前。才人レシピなので数値化不可能。



hitakami_amor28by11.jpg そうねえ、オレの味覚アーカイブ (マトリクス) の中では「陸奥八仙」のエレガント版という感じ? 個人的な嗜好で言えば、このバランスと出来映えで酸度が1.8とかあれば悶絶しちゃうかもしれない──そうなると26BYの「篠峯ろくまる」になるわけだけど。

 ワイングラスで──。

 決して透明感のある液性ではない。サラサラした米パウダーのメロディーに乗せて甘みが踊る流れ。そして酸っぱさは全くないものの、それでも確かにここにある、甘みに面で寄り添う黒子としての酸。余計な旨みの広がりはなく、全くもって素早い手仕舞い──からの後夜祭的な甘みの余韻。まるで一度最高地点まで上昇した後、辛みの天空からヒラヒラと甘い風に揺られてパラシュートで野原に着地するかのようだ。オレが誉める酒としては結構甘いけどな (笑) 。それでもほんのりラムネっぽい甘酸があるから、なんとか持ちこたえるという。☆4.5は揺るぎない。





 ここで突然の☆4.5対決!!!
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菊鷹 雲外蒼天 27BY」は軽いというか、もはやエクストリームにソリッド。この骨組みだけで押し切るストラクチャーの表現は速醸酒では不可能。いいですね。少しノイジーに感じていたはずの着地におけるミネラルの暴走も、今は程良い余韻として受け入れることができる。やっぱモダンですねえ。しかしヘタらねえな、ここの酒は (笑) 。





 餘洲の復習、再び <お燗篇>
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 暖める前の香りは、一連のこの流れの中では超絶バナナ風セメダイン (笑) 。うーん、逆にクドいなあ。ホットバナナのように甘い。ダメだな。端的に言ってハズレ。そして「真実の愛」のRS返し (れいしゅがえし) は甘くても旨い。





 


 明日は貰い物の720mlで864円 (税込) の吟醸に当たりに行く。あげた当人が読んだら人間関係に緊張が走るかもしれないが、そもそもオレに適当な酒を贈ることそれ自体が不幸の始まり。たとえ不味くても、オレに一切の非はない。自分の住んでる世界が平常だと思ってはいけない。でもまあ、この「安・The・K (安酒) 」が間違って旨い可能性はまだ残ってる。864円で美酒にありつけるなら、これまでの人生を見直す良いキッカケになる。


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日本酒 日高見

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To 富牟谷欠さん



毎度です。

28BYの「天竺」は「愛山生」が未リリースの模様 (SOUL OUTの表記すら見かけない) 。27BYでは見かけたけど。29BYは見張りを強化してなんとか拾ってみますわ。火入れは見るけど、生は近場で見たことないんだよなあ。「日高見」って、どちらかと言うと飲食店に人気の「業務用の酒」という印象で、純吟クラスの生酒が店にドカーンと並んでるところをあまり見たことない。心なしか日本酒ブログ界隈でもあまり取り上げられないというか──1800mlメインという背景もあるけれど。

この「しぼりたて生」はフレッシュ・コンディションだとどうだっただろうか。別に問題なく美味しいとは思うけど、やや辛口に感じるのかなあ。今は数値以上に甘ぁ〜く育ってます。ただ液性がブチャっとしてないので、甘いは甘いけどスカっと軽やかに飲める。

変化球なしの速醸フルーティー酒の28BYでここまで文句なくスイスイ飲めた酒は久々かも。軽く味見だけのつもりが1合くらい飲んでしまった。


2017.10.19 Thu 12:04
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Name - 富牟谷欠  

Title - 「天竺」スペック

「天竺」が山田錦を廻る旅であることから山田錦Ver.は無いけれど、“規格”スペックですね。
29BYは渡船・生あたりでぜひ(3種飲み比べしてみたいところですが)。
28BYは飲めてないけれど、やっぱり安定してるのだなぁ、山田が不作の28BYでそれが出来てるのがスゴイことだと思います。飲んでみたい。

2017.10.19 Thu 08:00
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