◤本日のREMIX講座♪【補足】Zhané - Hey Mr. D.J. (Maurice's Club Mix) 1993 

genre tag:DOWN TEMPO/R&B HOUSE, VOCAL HOUSE, R&B/MODERN SOUL
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▪︎昨日の補足。教材は1993年のZhanéの大ヒット曲。実は初出は「Hey Mr. D.J....The 4th Compilation」というコンピで、リリース直後からHIP HOP界隈のDJ/リスナーの間では「ヤバイ」という話にはなっていたが、オレたちハウサーは、同時収録された、Frankie Knucklesの手掛ける「Denitria Champ - I've Had Enough」にしか興味はなかったとさ。

▪︎それはさておき、この曲が典型的な「R&B→HOUSE」へのリミックス転換。ほとんど場合、曲そのもののBPM (テンポ) はR&Bの方が遅いので (65〜110 BPM) 、120以上あるHOUSEにリミックスする場合は、ボーカルのアカペラを〝タイムストレッチ〟という機能を使って、音程はそのままにテンポだけを速めて (ボーカルを早口に変換して) HOUSEのトラックに乗っける。昨日の「Janet Jackson - Any Time, Any Place」の場合は、オリジナルがちょうど一般的なHOUSEの半分くらいのBPMだったので、そのまま倍のスピードに変換するとボーカル・パートが超早口になるので、逆に1小節分のフレーズ (メロディー) を倍の2小節分で取って、実際にオリジナルよりも少しボーカルのテンポを下げたという話だった。そして1フレーズを2小節で展開することで、Houseビートに対して〝まるでバラードのように〟メロディーが機能するという高度な説明をした。

▪︎今回のZhanéに関しては小難しい話は一切なくて、これが一般的な「R&B→HOUSE」へのリミックス転換なので、単純にボーカル・パートがオリジナルよりも早口になってる。これを知ることが何の役に立つのかと言えば、それは「Janet Jackson - Any Time, Any Place」におけるHouse Remixの特異性を知るためであり、このリミックスを聴いた時の〝不思議な感覚〟を理論的に把握することで〝感覚の正体〟を自覚することにある。官能や感性が受容した何らかの心の動きだけでは〝体験〟の域を出ることはできず、それを一度自分の中で〝意味の再構築〟をすることで初めて〝経験〟になり、やがてそれが〝知恵〟となる。そして〝知識 (体験) 〟と〝知恵 (経験) 〟との間には決して越えられない高い壁が聳え立つ。知識は何かの「道具」にはなっても「武器」にはならないだろう。

▪︎ちなみにオリジナルの元ネタは「Michael Wycoff - Looking Up To You (1982) 」で、以前よりモダンソウル狂には覚えのめでたい曲。UKなんかでも昔から知られた存在で、すでに1984年には「Love Ballads」という14枚組のコンピに収録されている。












 ▶︎Original
 

 ▶︎House Remix──単なる早口。標準的な手法。
 

 ▶︎Michael Wycoff - Looking Up To You (1982/元ネタ)
 

 ▶︎Zhané
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 ▶︎D&D House Mix──1フレーズを2小節で展開。
 

 ▶︎Album Verison──1フレーズを1小節で展開。
 

 ▶︎Janet Jackson
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