◤五橋 - 純米 生原酒 黒糀96 28BY ── dಠಠb「チャレンジ失敗、つまり、もはや何かに失敗すらできていない無気力な酒」 




gokyou_kuro96_28by3.jpg 去年うっかり☆5を付けてしまった五橋 (ごきょう) の黒糀96 (くろこうじ・くろ) です。去年は白46、白96、黒46、黒96と4種類リリースされたけど、今季は今のところ「黒46」以外は確認済みです。ただ、今季の「白46」は火入れみたいですね──生もあるのか!?

 27BYからの変更点は酵母で、701号から6号にチェンジ。あとは同じかな。微妙に違うな。以下のDATAは水新酒店のHPより転載してます。(※数値以外の変更点は赤字で記載。)




27BY▶︎
▪︎原料米:麹/山田錦 掛/イセヒカリ・山田錦
▪︎精米歩合:麹/70% 掛/96%
▪︎日本酒度:-13
▪︎酸度:2.5
▪︎アルコール度数:17度
▪︎使用酵母:協会701号

28BY▶︎
▪︎原料米:麹/山田錦 掛/イセヒカリ・山田錦
▪︎精米歩合:麹/50% 掛/96%
▪︎日本酒度:-11
▪︎酸度:2.5
▪︎アルコール度数:17度
▪︎使用酵母:協会6号系



 ま、ひとまず飲んでみますかね。「白糀96」との比較記事の方がブログ的な見栄えはいいのだれど、いろいろ面倒そうなので、昨日の「BLACK SWAN」つながりで「黒96」を開けます──「白96」は結果次第でつなげていくかどうかを決める。




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 ▲アニメ『食戟のソーマ 餐ノ皿』より。ま、平たく言えば、この演出は『創聖のアクエリオン』のパクリですね。そして本作でもカルビーの人材不足が露呈。いくらなんでもBodyがブ厚すぎる。さらには『堅あげボテト』との差別化が今ひとつ不明瞭。☆3.5です。しかし堅あげポテトって、いつからか一枚一枚の個体が小さくなったよな。昔 (20年くらい前) は大小様々なサイズが入ってて、それが良かったんだが、今は切れ端みたいなサイズの個体ばかり。通常のポテトチップスでNGな小さいサイズのジャガイモを使ってるんじゃねえのか? おあがりよ!



 ▲一万円と二千円使ってもア・タ・ラ・ナ・イ〜♪


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆

【451】五橋 -ごきょう- 純米 生原酒 黒糀 (くろこうじ) 96 28BY <山口>

酒井酒造 株式会社:http://www.gokyo-sake.co.jp


Moukan's tag:




gokyou_kuro96_28by4.jpg 立ち香──こっちの方が日本酒としては普通だな (笑) 。この時点で27BYとは全くの別キャラ。ややナッティーな米の旨みへのアクセス、柔らかいバナナ香もムワっと。少なくともこの時点でピーキーな酒としての──「バカヤロウ、酸っぱい (甘い) んだよ!」とかの──表情は探せない。ああでも、グラスに注いで液面を動かすとドライフルーツ香も出て来るね。黒鳥よりこっちの方がフルーティーかな。 (※ちなみに今、初日の清書中に2日目の香りだけ確認したら、ようやく6号酵母らしいブドウや乳酸フレイヴァーも出てきたけど、香りで人の心を惹きつける質でも量でもない。)

 とりあえず一杯──。

 微妙 (笑) 。これは完全に「黒鳥」の勝ちですね。この流れで呑むと、一体このパンダは何がしたいのかよくわからん酒です。余韻の滑走路が砂埃で汚れてる──つまり煙のような苦みの粉塵が吹き荒れる。

gokyou_kuro96_28by5.jpg 全体の味の力学としては「」に振れてます。あまり6号酵母のようなタイトな酸は感じないなあ。甘みは黒鳥と同様に黒糖系だけど、液性に澱みというか、濁りというか、なんか味と香りと旨みの三角関係にバラバラな崩壊性を感じてしまい、端的に言って、何かに成功している酒ではないです──そうかと言って、もはや〝派手でオモロイ失敗〟もないので、そこがまさに微妙。残念ながら☆3.5ですね。去年と同じなのはラベルだけ

 なんか普通に甘いよ? それでいて跳ね返りはハードという。苦みの粉塵をまき散らした後には喉ティンコファイヤー (焼きつくような辛み) でトドメを刺す。これはダメですね。何がしたいのか全くわからない。簡単に言うと「旨くない」──これに尽きます。なんか下手な一回火入れの酒みたいな閉じこもり感がある。これをタイトとは言わせねえぜ。





 黒鳥 vs パンダ
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 ああ、完全に黒鳥の勝利。単純にわかりやすい。パンダは雑。ま、チャレンジ酒なので、責められない部分はあるのだけれど、見事なまでの失敗作──厳密に言うと何かに失敗すらできていない無気力な酒という (笑) 。つうか、そもそも火入れの黒鳥の方がジューシイだよ。残念ながらあんま有意義な比較にはなってないけど──黒麹どうのこうのとか──、そこは仕方ない。そしてパンダを撹拌したら・・・

 お酢臭キタ━━━━(゚д゚;)━━━━!! 

 クワナリ癖の強い麹臭で、芳しさがない。それでも含むと甘いんだけどね。これはもう呑みたくないな。とはイエイ、これをドバドバ使って豚の角煮を作ったら旨そうだけどな (笑) 。なんかアミノ酸が想定以上に出過ぎてる気がするな。やや液体としてエグい。


gokyou_kuro96_28by7.jpg 一方、黒鳥はいいですよ──「いい」というより、何がしたいのかが明瞭。オレのように病的なまでの文芸脳を持ってる書き手からすると、何も考えずに呑めることそれ自体が歓迎すべきこと。27BY以降の甘くて軽くて薄井「仙禽」しか知らない飲み手が過去の仙禽テイストを擬似体験するにはもってこいの酒。まあ、オレなりの贔屓目だと「仙禽」の方がもうちょいスタイリッシュでスマートだけどな (笑) 。

 パンダはダメ。「苦い・渋い・辛い」の三重苦。無理矢理に去年との共通点を探すなら、それは「梅酒」というキーワードではあるが、今季は「梅酒」としての出来も良くない。もはや「炭」のような灰色の苦み。ダメですね。

 2日目の変化に期待したいが、雑な液体が麗しくなったりはしないので、五味のバランスが整うか、甘いか酸っぱいかのキャラに開き直りが出て来るか──要するに酒として少し理解しやすくなることはあっても、ここからのどデカい巻き返しは無理だとは思う。

 ただし、香りだけはイイ感じに開いて来てはいる。このあと、飲みまする。はそこで確定させる。少し期待はしてる





── 2日目。

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 ▲
 大小の差はあれ、似たような輪郭。
 ▼

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 立ち香──甘やか。うっすらカルピス。

 あああ、最初の1秒は旨い。でも最後がノイジーに苦いなあ。そして、グングン出てきた、お酢臭 (笑) 。舌が慣れるともうダメ。雑さばかりが前に出てくる。

 なんだろうなあ。とにかく造り手が何もコントロールできてないような酒だと思います。☆3ですね。なんなら☆2でもいい。これは何かにチャレンジする前に失格になってしまったような酒です。実はmoukan1973♀は未飲。金曜も飲み会なので、土曜の昼間にチャレンジさせますわ。たぶんダメだろうな。「角煮」行きですね。





── 3日目の昼下がり (つまり、さっき) 。

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 ▲moukan1973♀は今回はじめて含む。



 ♡☺♡「あああ、トゥンっ。アル感が鼻に来る。歪んだ酸」──〝歪んだ酸〟とは女のクセにタマにはなかなかのことを言う──「あああ、苦いし、ちょっと香水みたいな感じが舌に残るイヤだ。意外に呑めなくもないけど、上っ面というか、濃いけど水っぽく感じるというか。蜜は感じる」──それは最初の1秒がすぐに台無しにされて、全体としては中身がスカスカだから。

 出来の悪い渋くて苦くて重いブドウシロップ。今日は一段と甘いなあ。ここまでデレデレに甘ければ全体としての酒の出来の悪さに目をつむって──味覚を閉ざして (そもそもそこを嗅ぎ取る味覚なんか持ってない) ──、そこそこ呑めちゃう人も多いとは思うけど、オレは無理。

 ♡☺♡「たしかにこれで豚の角煮を作ったら美味しそう!


moukan1972♂






日本酒 五橋

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん

毎度です。

白96、好評みたいですね。さっきも黒96を舐めましたが、これはダメだと思います。重くてクドくて澱んでます。料理酒行きです。


2017.10.17 Tue 21:54
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Name - めい  

Title - 

おばんです。

昨日から96白を呑んでますが、冷やで美味しいですね。杯が進むので良いんだと思います。

96黒が後回しになっちゃったのは悪手だったかー。
2017.10.17 Tue 20:51
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Name - moukan1972♂  

Title - To NTさん、アイオライトさん



NTさん


毎度です。

今季の黒96はクワナリ残念な出来栄えですね。甘くてクドい酒を爽やかに消化できる強靭な内臓と豪快な味覚の持ち主でない限り、なかなか杯が進みません。なんか液性が澱んでるんですよね──ニゴリという意味ではなく、いろんな要素がゴチャゴチャっと。

Fiveは未飲です。以前、5種類それぞれの属性について蔵元さんから説明を受けたんですが、忘れました (笑) 。近所で買えるんですが、結構人気みたいですよね。ピンクは今の我々には少し甘くてクドそうな気がしてます。九州限定の「馨嘉」はイイ酒なんですが、木桶仕込みによる木香が少し強すぎるのが非常に残念でしたね。




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アイオライトさん


毎度です。

僕も電話して確認しましたよ。そしたら「今年は注文してない」と──おそらくBBAと思しき女性が言ってましたね (笑) 。試飲イベントで持ってきたんですかね。


──そうですか、黒麹は結構残念な結果だったんですね。白は悪くなかったですよ。確かに甘みはかなり強いですが、白麹由来なのか、それなりに酸もあるのでバランス悪くなかったです。

moukan1973♀の指摘通り「歪んだ酸」という感じですね (笑) 。なんか不気味な混ざりモノみたいな液性で、どこに焦点を合わせていいのか、僕にはよくわかりませんでした。白96も近いうちに開けてみます。ま、こっちには「レモンの一滴」がありそうなので、なんとか飲めそうな気はしてますが。

これで白46がアタリだったらスッコケますよ (笑) ──買ってない。。。

2017.10.16 Mon 15:24
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Name - アイオライト  

Title - 

毎度です。
金曜にイケセイ寄ったら白麹バージョン売ってたので即買いしました。
(以前イケセイババアに聞いたら、それは入らないね~とか言ってたのに…あのババア適当なこと言いやがって)

そうですか、黒麹は結構残念な結果だったんですね。白は悪くなかったですよ。
確かに甘みはかなり強いですが、白麹由来なのか、それなりに酸もあるのでバランス悪くなかったです。
ただ、二日目でややメリハリがなくなってダレた感はありました。
2017.10.16 Mon 12:35
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Name - NT  

Title - 五橋

面白うそなスペックなので、店頭で見かけたら買っていたと思いますが、行きつけの酒屋は、fiveは扱っているのですが、こちらは置いておらず、結果スルーとなりました。 fiveはグリーンとイエロー購入しました。グリーンは開栓しましたが、それなりに飲めるレベルではあります(それなりにまとまっており、苦みや辛みはない)。ずっと飲んでると、ちょっと飽きますが。
2017.10.16 Mon 10:43
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