◤白木久 - 全量黒麹仕込み BLACK SWAN ブラックスワン 瓶燗火入れ 無濾過原酒 28BY ── dಠಠb「蔵元の狂気に比して、味は昔の仙禽そのもの (笑) 」#Wine Oriented/UHA味覚糖『Sozaiのまんま コロッケのまんま』 



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blackswan28by3.jpg ちょっと前にコメ欄でチラっと話題になった黒麹モノです。その名もBLACK SWAN、普段は「白木久 (しらきく) 」という酒を造ってます──別にこれも「白木久」なんだけど (笑) 。

 使用米は「丹後産ミルキークイーン」で、磨きは60。数値は「日本酒度:−15、酸度:3.8」と結構な振り切れ具合ですが、実は去年の「仙禽 赤とんぼ 生酛 亀ノ尾」なんかも「日本酒度:−18、酸度:3.0」なので、何かのバージンが破られるほどの衝撃はなさそう。そうそう、ちなみに「秋鹿 多酸」は「日本酒度:−11、酸度:3.6」ね。

 ちょうど他にも黒麹モノをストックしてるし、先ずはこちらで。裏のラベルにもいろいろ書いてあるけど、基本、出荷日くらいしか真剣に見ないですね、オレは (笑) 。




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 ▲「コロッケのまんま」とか嘘に決まってるやん──と思っていたのだが・・・。


 
 ▲なかなかの女王様風情。相手がヘンリー王子だろうと──わかってないけど (笑) ──、まるでポップコーンにしか興味はない。王子に二の腕をプニプニされたら、頭を左右に振って露骨にイヤな顔でNGを出すとか、もう最高 (笑) 。


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【450】白木久 -しらきく- 全量黒麹仕込み BLACK SWAN ブラックスワン 瓶燗火入れ 無濾過原酒 28BY <京都>

白杉酒造 株式会社 :https://www.facebook.com/白杉酒造株式会社


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 まんまやん!
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 ▲UHA味覚糖『Sozaiのまんま コロッケのまんま』のビジュアルは余りに衝撃的・・・。駄菓子的な胃にもたれるようなオイリーさはなく、むしろエクストリームに干上がった感触のサクサク音が愉快。リアルなのは外見と何となくのフレイヴァーのみで、衣の中にコロッケの具としてジャガイモのミイラが霊安されているわけではない。おそらくは大豆粉末や脱脂粉乳などで、いわゆる〝豆系ハンバーグ〟に類似した何かを具にしているのだろう──今HPを見たら原料に「大豆粉、脱脂粉乳」を確認。芋そのものを強く感じないので、そのまま食べるよりも、ソースなどを少しかけて、こちら側の参加意識という調味料を添加してはじめて完成するという意味では、この手の菓子としては何とも風変わりな対人関係を要求して来る。☆4。これは絶対にネタになるし、そのうちロケットニュースなどで大仰に語られることになるだろう──と思ったら既に記事にしてるよ (笑) 。






blackswan28by5.jpg 立ち香──乳酸というより黒糖ミルクやカラメル。あんま酸っぱい感じはないなあ。香りは意外に穏やかなレベル。ツルっとスルっとなテクスチャーの先読み。フルーツよりも若干フローラル寄りの表情。ファンタのフルーツパンチ的な人工流儀の疑似フルーツ感は個人的にはあり──ポジティヴ思考を爆発させればピノ・ノワール様のキュートな香りにも出会える。昭和の「匂いのする消しゴム」に準えるなら、さしずめ「チェリーの匂いのするセメダイン」という (笑) 。

 まずは飲んでみる──。


blackswan28by6.jpg 昔の「仙禽」みたい (笑) 。微かにガスあるか?──楽しめるレベルじゃないけど。うん、思ってたより普通ですね、イイ意味で。全く問題なく飲めます。香りに比して、実際の嚥下の流れの中では「酸」がメイン。冷たい状態だと、別にこれを「甘い液体」だとは思わない。フワっと広がる甘さもあるんだけど、キューンとスリムにシェイプされた〝線 (道) の酸〟に導かれて、まるで渡り鳥の群のような団結と統率を見せる。 (※写真の「赤とんぼ」は去年のモノです。もう1本あるんだよ〜。)

 少し粉っぽいテクスチャーもあるけど、ストラクチャーは平面的で、そこに五味のマトリクスが二次元的にマッピングされるニュアンスこそが、まさに26BYまでの仙禽そのもの。端的に言って好きです。つうか、スゲえノスタルジー。ちょっと甘みの広がり具合が人懐こいけど、輪郭としては完全に「仙禽」だわ (笑) 。同時期に出ていたらパクリと失笑されるレベル──ちょっと渋みのある干しプルーンな感じとか特にソックリ。今となっては、もうちょいスリムというか、ソリッドなテンションが欲しいけどな。温度が10℃を超えると甘集団の大騒ぎを酸先生が治められなくなる



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 ▲マヨネーズよりケチャップがいいです。断面は少しホラーなダンボール感。残りの2つはケチャマスターソース (ケチャップ、マスタード、ウスターソース) でいただきます。友人宅の忘年会/新年会に持参すれば人気者になれること間違いない。コンビニで売ってます。






 ワイングラスが良さそうだ──。

blackswan28by8.jpg 香りには蜜っぽいポヨみがあるんだけどなあ。どれどれ──う〜ん、この粉っぽさが少し液性におけるポヨみを阻害してるのかあ。これなら26BYの「仙禽 亀ノ尾 (速醸) 」の方が上かなあ──もちろん「赤とんぼ 2014」なんかとは同じ土俵には立てない。まあでも、このザラついた質感は──少なくとも退けにかけてノイジーに現れない限りは、特にオレの評価が低くなることはない。問題は「」のように最後にドスンとした着地の粉塵として撒き散らす場合だ。

香りの蜜が味に出ない問題」が少し気になるが、まあ、ややオマケだけど、オレの嗜好とノスタルジーという2つのトッピングを加味して、☆4.5は付けておこうか。つうか、完全に味そのものは「仙禽 亀ノ尾 生 26BY (速醸) 」──当時は「モダン」という冠は付いてなかった。とにかく、辛いだの苦いだの重いだののノイズがないのがいいわ。

 香りに関してはちょっと「くろさわ 純吟 2014」なんかも思ひ出すかな。もちろん、こっちはまだまだ赤子状態だけど。正直、驚きも発見も感動もない。全部知ってる味と香りで、わからないことは何もない。それでもスイスイ飲める。これは酒そのもの出来がいい証拠。そしてなにより、今のこの瞬間に過去の「仙禽」の見直しをする機会を与えられたことがオレには貴重。

 米鶴──。

blackswan28by9.jpg やっぱ軽いなー。この流れで飲むと一段と甘いけど、やっぱ口どけは素早い。甘みの伸びを酸がキッチリ引き取る流れはまさにオレが2017年の酒に対して追い求めていた属性。

 ブラックスワンを挟むと、やっぱ「山廃」は軽いしクリスタルに感じる。ブラスワはシュガーレスな軽さ、薄さはあるものの、この並びだと、歴然とジャムなストラクチャーを感じる。美術換算で言えば、彫刻と絵画ほどに次元の階層が違う。ペタっと濃い (笑) 。米鶴は絵画、ブワスワは彫刻。

 そして、久々に活気に満ちたオレの中のこれらの酒談義の中に「」が絡んで来ることは一切ない。それはまるで、サッカー解説者が「大谷のような優れた才能を持つ選手がサッカー界にも必要」と突然言い出すのと同じ。

 まだ1合弱あるので、今夜はパンダ酒と一緒に飲み比べる





── 2日目。

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 ▲「野菜チップス」はmoukan1973♀の貰い物。この手のジャンルは想像を超えることが一切ないので安定感はあるものの、見た目のオサレさに比して味そのものは常に地味。言っちゃえば、盛り付けと皿は美しいが味は平均以下の代官山/青山/表参道のカフェ飯みたいなもんです。それこそレトルトカレーの仕上げにトッピングすればカフェ風カレーの一丁あがり!






blackswan28by11.jpg 立ち香──うん、やや黒糖やカラメルソースな甘み。ミルキーな膨らみもあるっちゃあるけど、オレには好ましいサイズ感なので問題ナシゴレン。

 含むとしっかり酸っぱい。そういう意味じゃ、昔の「仙禽」が苦手な人は呑んじゃダメですね (笑) 。とはイエイ、たぶん今年の「お酢とんぼ (赤とんぼ 生酛 亀ノ尾) 」よりはイイと思うな。冷たいとタンニンのような渋みと、煮詰めたような黒い果実のアタックがあるけど、流れるような浮き立つシロップのような甘みもあるので、まあ、オレは楽しめますね。もうちょい蜜様の甘みの球体にアクセスしたい気もするけど、この手のハイコントラストな数値の酒 (日本酒度と酸度の開きが大きい酒) って、だいたいこうなるんだよな──ある意味で平面的というか、旨みの球体が酸の暴力でプレスされるというか。

blackswan28by12.jpg ワイングラスからはハチミツみたいなスゲえイイ香りが漂って来るんだけどなあ──まるでエレガントな高級綿飴とも言えるような──そんなもんがあるとして。

 温度が上がるとプルーンですね。これ、熟成させても面白いかも。うん、☆4.5は揺るぎない。毎日呑みたいとは思わないけど、これが安定して呑めるなら、何かの時のためにいつでも1本くらいはストックしておきたい酒ではある──ある種の赤ワイン使い的なスタンスで。そういう意味では、たまに大活躍する秋や春先のカーディガンのように、なきゃないでどうにかなるが、あればあったでスゲえ役に立つ酒と言えるのかもしれない。

 少し過剰な酸が米の旨みや蜜な甘みの球体を押し潰してしまうのが惜しい気もするが、スペック的にこれは仕方ない。何かを得れば何かを失うのは人生と同じ。


moukan1972♂






日本酒 白木久

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。

パンダは生のくせに下手な火入れみたいな渋みがありますね。個体差があればいいんですが、うちの瓶はちょっとエグみがあります。少しアミノ酸の暴走を感じます。明らかに黒鳥の方がノーストレスに飲めます──そこそこ酸っぱいですが。


──品は良いんですが酸が足りてなくて、美味しい苺ショートの苺抜きみたいなお酒でした。室温に近づくと酸不足が目につき、冷酒だと全部引っ込んじゃうんです。

美味しい苺ショートの苺抜きみたい」──これはなかなかの表現 (笑) 。「一喜」はイベントで飲んだ27BYの「初しぼり生」がキャッチーにカルピスで良かったんですよね。たしか緑のラベルですね。この時点で矢崎氏はいなかったんですけど。

そういや、今日マチダヤに行ったら「福祝 Don't Think, Feel !」の720mlがあったので拾ってきました。もうちょい酸っぱくてもいいんですが、開けたてはガスもあるらしいので、まあ改めて家呑みしてみます。「お酢とんぼ」の720mlはまだ残ってましたね (笑) 。


2017.10.13 Fri 00:23
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Name - めい  

Title - 

おばんです。

黒鳥の圧勝ですか…

五橋は注目銘柄なので困っちゃいますねー。

今晩は矢崎杜氏なき飯沼本家の「一喜 美山錦 直汲み純米吟醸生原酒」を呑んでみました。

品は良いんですが酸が足りてなくて、美味しい苺ショートの苺抜きみたいなお酒でした。室温に近づくと酸不足が目につき、冷酒だと全部引っ込んじゃうんです。

相変わらず、なかなか美酒に当たれないですねえ…

2017.10.12 Thu 21:54
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