◤日輪田 - 山廃 純米 しぼりたて生原酒 28BY ── dಠಠb「熟成由来なのか、やや甘みの伸び方がクドいが、酒そのもののパワーというか自己表現力は☆4に相応しいエネルギーに満ちてはいる」#Nigori 




hiwata_junmai_shiboritate28by3.jpg わかってると思うけど28BYです──29BYの新酒ではない (笑) 。今の時期に「しぼりたて」と名の付く酒を呑むのもどうかと思うけど、一部では「米鶴 山廃純米大吟醸」に味が似てるなんつう話もあるので、ちょっと期待してます、日輪田 (ひわた) です。ご存知「萩の鶴」の〝非速醸ライン〟ですね。とはイエイ、今のところ「山廃」のみで「生酛」はないはず──今年は「DATE 7」のリーダー蔵として「生酛」にもチャレンジしたので、もしかしたら29BYでは「日輪田」としての「生酛」もあるのだろうか。

 えーと、去年も飲んでます。今季は使用米が「五百万石100%」に変更で、あとは同じ──磨き65に協会7号酵母を使用。数値は「日本酒度:+3、酸度:2.0」で、ちなみに去年は「日本酒度:+1、酸度:2.2」ということで、そこはさすがに「山廃」だけあって、酸度は例年通りという仕上がり。ちなみに今季の「萩の鶴」におけるサンタリーナ問題 (酸、足りてない問題) については一応の理屈があるようなので、そこは弟ちゃんに語ってもらいましょう。




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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【443】日輪田 -ひわた- 山廃 純米 しぼりたて生原酒 28BY <宮城>

萩野酒造株式会社:http://www.hagino-shuzou.co.jp


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 と、その前に!
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 それは日曜の夕暮れ時──つまり晩飯前。moukan1973♀が一発あおってから部屋の掃除をすると言うので、ちょっと脱線。徐々に本来の──とオレが考える──ヨーグルト・キャンディーな香りの輪郭を発散し始めた九郎右衛門ではあるが、さてどうだろう。

 ♡☺♡「あああ、それでもクドい。アタシはもういいや」──これはこれな酒ではあるので、我々の嗜好からは大きく外れるものの、やはり、出来が悪いとは思えない。クドさ全開で味を出す酒があっても別にそれはそれである──GA!──やはり28BYは我が家では用無し酒です。そして「篠峯」を飲めば、♡☺♡「やっぱオシャレ!」となるわけで、酒DJ的観点に立てば、もはやこれらを同じ「日本酒」として括ること自体が我々には難しい状況なのである。






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 ▲三河屋製菓『えびせん屋台村 パエリアせん』はパウダー勝利な☆4。えび煎餅そのものは粉っぽくてチープだが、味がリアルに〝パエリア〟でウケる。そもそも魚介パートを表現する手間がないのだから、なかなかに目の付け所が合理的。サフランは高価なので未使用なようだが、なぜか漂うサフランなアロマ。100円以下だし、何かのネタにはなる。格別に旨くはないが、口にした者すべてがそれぞれの意味合いと度合いで笑顔になる確率は高い。






hiwata_junmai_shiboritate28by5.jpg 立ち香──ちょっとローストされた焦げフレイヴァーを感じるところが熟味の要素か。全体には甘やかな乳酸を発散させてはいるが、奥で少し軋むような渋みの気配。

 まずは上澄みから──。

 ♡☺♡「あああ。酸、あるね。なかなかいい。結構酸、感じる。一方で甘みも感じる。濃い。味が濃い

 やっぱ今季の日輪田はジューシイ寄りだなあ。ガスはない。そして、やや甘みの伸びがクドい。重厚っちゃ重厚だけど、オレの求める軽さや透明感はそれほど感じないかな。もちろん「九郎右衛門 山廃雄町」よりは圧倒的に我々サイドの酒ではあり、熟成というバイアスがあるものの、言ってしまえば今の状態 (8ヶ月熟成状態) は、まるでキャッチーで人懐こい「酉与右衛門 純米 亀の尾」という感じだ。

 熟成してるからなのか、もはやシロップのような粘度ある液性。まるで何かの原液みたい。やや味が出過ぎ。もはや「米鶴 山廃純大」の想ひ出には一切浸れないけど、まあ、なんとも「わたしを見て!」な味の出方。そういう意味では「米鶴」のようにこちらから酒に分け入って行く流れはない。勝手に酒がどんどん自己紹介をつづける感じだ──こちらは内心では「もういいよ・・・」と他のことを考えているというのに。

 ♡☺♡「いやー、久々の日本酒はパンチがあるなあ。まだ一合くらいしか呑んでないのに、すごい酔う (笑)



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 撹拌しつつワイングラスで──。

 オリを混ぜると速醸の「しぼりたて」で感じたような木香を感じる。おそらくこれ、新酒シーズン特有の袋香だと思うな。この布っぽいアロマが軋むような渋みを誘発する。そこまでノイズでもないけど、オレは上澄みだけでいいやという感じ。

 酒そのもののパワーというか自己表現力は☆4に相応しいエネルギーに満ちてはいるものの、少しケレン味に溢れる立ち振る舞い。甘みの伸び方が結構クドいので、やはり「日輪田」は一回火入れくらいが丁度いいサイズ感になるんだとは思う。フレッシュ・コンディションの方が酸にシャープネスがあったのかな。今は我々の求めるサイズに甘みが収まっていない。





── 2日目。

 この3本をブレンド!!!
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 ▲前日にブレンドしておいた。分量は〝ほぼ〟均等だが、若干「篠峯」が多いか。YBC『チップスター サワークリームオニオン味』は「サワクリ出しときゃオメエら満足なんだろ?」的な思考停止企画臭がプンプンなヤッツケ商品。子供騙しもイイ加減にせい。オトナを舐めるな。☆3.5



 立ち香──それぞれ出てるなあ (笑) 。

hiwata_junmai_shiboritate28by8.jpg 奇跡のアッサンブラージュ (笑) 。全部をそれぞれにそれぞれの相応しい場所で感じる。甘やかジューシイな日輪田、粥のような米の旨みの九郎右衛門、液性全体にシャープなフィネスをもたらす篠峯。まさにシャンパーニュにおける「ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネ」の三重奏そのものだ。ただ、この退けにかけての鋭いキレ上がりは「日輪田」由来ではあるのかな。

 いいね。「篠峯」の個性は黒子レベルに格下げされるけど、少なくとも「日輪田」単独や「九郎右衛門」単独よりは全然イイ。「日輪田」単独だと少し気になる袋香も「九郎右衛門」のネリネリが中和させてるわ。よかった捨てないで (笑) 。

 さほど頭も使わずにささっと3杯も呑んだので、たぶん旨いんだと思います。あんま山廃っぽくないけどな。徐々に「篠峯」担当のアクセンテッドな渋みの着地感がイイ塩梅に前に出てきた。今は「九郎右衛門」が最も脇役。


moukan1972♂moukan1973






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