もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤十六代 九郎右衛門 - 山廃 特別純米 赤磐雄町 無濾過生原酒 (仕込58号) 28BY ── dಠಠb「☆4を付けてるけど、味そのものは我々的には完全にNO-THANK-YOU」#Umakuchi/Sweet/Grand Calbee/黒蜜味/セブンプレミアム/3種のチーズを使用したサクサクコーン チーズ味 




kuroemon_yamahai_omachi28by3.jpg 去年、ある意味で、非常ぉ〜〜〜に感銘を受けた九郎右衛門 (くろえもん) 、勝負の「山廃雄町生」です。

 今季は使用雄町が「備前」から「赤磐」に格上げされました。あと、去年はタンク違いで2本の仕込みがあったけど、28BYがどうなってるのか、追ってません。こちらは「仕込58号 6月詰 6月出荷」になります。さずがに6月に搾るとは思えないので、タンク内で酒を休ませてから6月に瓶詰め、そのまま6月に即出荷という流れだと思います。長野の地酒は税務署の指導によりラベルに「詰め日」の記載が義務付けられているケースが多いので、それで両方を記載する蔵元が多いようです。何度も書いてるけど、普通は「出荷日」ね。







 さて、27BYの同じ酒にどう感銘を受けたかというと、それはまるでハイチュウなストラクチャーとでもいうべきクニュリとした不思議な液性で、まさに来たるべき〝モダン山廃の新たな旨みの立体構造〟を予見させる、それはそれは楽しいお酒でした──もちろん味も大いに楽しめた。

 というわけDE、期待してます──ただの「期待」ではなく、オレは「山廃の未来」を探しに来たんだから、今季も何かを見せてくれるんだろうな。




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 ▲2017年の9月の時点で、今メガネとして一番〝攻めてる〟と言えるのはセル (プラスチック) のツーブリッジのティアドロップ型であることに異論を挟む余地はない。

 ▼レンズが無事に入ったようだから受け取りに行かねば。たぶん30年モノのデッドストック。旅先で5,000円 (税込おじいちゃん価格) !
2017_9_11メガネ警察3055
 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【442】十六代 九郎右衛門 -くろえもん- 山廃特別純米 赤磐雄町 無濾過生原酒 (仕込58号) 28BY <長野>

株式会社 湯川酒造店:http://www.sake-kisoji.com


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 Grand Calbee「黒蜜味」は「Grand Calbeeそのものが宿命的に抱える問題点」を結果的に逆手に取った (開発者の中でこの味の方程式を理解している人間がいるかは謎な) 良品。つまり、何度も言うが「芋が過度に甘い」からフヌけた弱々しいパウダーパートを芋そのものの糖分が補うという塩梅。的確な味のバランス構成の実現には成功しているものの、今度は〝ポテトチップスという揚げ物属性〟が前に出るので、なんか給食の「揚げパン」みたいなフレイヴァーと邂逅 (かいこう=思ひがけないめぐりあい) を果たしてしまう。そしてオレには子供の頃から「揚げパン」と「揚げ餅煎餅」があまり得意ではないという弱点がある。☆3.5






 3日目の六十餘洲から──。

 冷たいとダメですね。日に日にセメダイン風情が増して行く感じで、これ自体は得意な方だけど、ややソリッドな方向に寄るので、少なくとも〝らしさ〟は引っ込む感じ。理屈はわからんが、なぜか「Grand Calbee 黒蜜味」とは意外なマリアージュを示す (笑) 。

 一つ面白い話があって、オレとは異なる時空で3日目を呑んだmoukan1973♀がメールで♡☺♡「もしかして化けた? なんか凄く旨くなってるんだけど」と送って来た。そりゃよかったね、ハニー。アンタのそれ、オレが「篠峯 純米大吟醸 雄町 一火原酒 26BY」を20%くらいブレンドしてるヤツだから。


 そして九郎右衛門──。

kuroemon_yamahai_omachi28by6.jpg 立ち香──ややネリネリとナッティーな甘みの豊満。まるで練乳入りの粥のよう。そしてこういう香りの酒をオレは完全に知っている。はて、それはなんだったかな? 期待 (想定) していたような愛らしい乳酸フレイヴァーの輝きが一切ない。ハイチュウもない。フルーツもない。うーん、去年の想ひ出にはコネクトできないけど、とりあえず飲んでみるか。

 微妙 (笑) 。ガスは僅か。問題は全く酸っぱくないということですね。それこそカロリーオフな、まるで絵に描いたような次元変換された黒蜜みたいな感じ。どちらかと言えば「完全に甘口」の酒ですね。これは想定外。


 困るのは──実は捨てずに済みそうで助かってるのは──これはこれで別に出来の悪い酒ではないということで、単にオレの求める味や香りではないというだけ。それでも、速醸にはない軽さはあるかな。ただね、余韻長めのシュガーな甘さを引き受けてくれる酸を全く感じない──同じ長野の甘口でも「北安大國 純米 無濾過生原酒 27BY」にはオレの求める「酸」がある。なんかこれ、お菓子みたいな甘さよ。すでに生熟ライクな──それこそ「篠峯」クラスの強い酒なら2年くらい寝かせたようなカラーもあるので、そういう点も含めて「強さ」に欠ける山廃ではあると思う。

kuroemon_yamahai_omachi28by7.jpg もはや「酸、足りてない」というより「酸、生まれてない」感じの山廃。ちょっと想定外に甘いなあ。甘けりゃなんでもいいという心の広い飲み手なら大満足の1本じゃないの (笑) ? 少なくともオレは「どう甘いのか」と「その甘みを酸がどう引き受けるのか」を問う飲み手なので、別に飲めるということ以外にこの酒について何かを熱く語ることは無理。

 ワイングラスで──。

 甘ぁ〜〜〜〜いっ! なんかBBS酒の「高千代 純米大吟醸 美山錦48 KT901 無調整生原酒 27BY」を想ひ出したわ。立ち香で感じた懐かしさの正体はこれか (笑) 。もちろん「高千代」よりはドッカン指数は抑えられてるので、カロリーオフ版「高千代」みたいな感じ?


kuroemon_yamahai_omachi28by8.jpg というわけDE、人懐こい甘口酒が好きな人にはオススメですね。完全にオレの嗜好からは外れるけど、酒そのものの出来は悪くないし、イヤな苦みとか辛み (ノイジーな跳ね返り) や派手な華やかフレイヴァーがないから「生酛 金紋錦」や「愛山」よりは飲める。当然、27BYなんかとは、そもそもの比較対象にすらならない。人が何を言うのも勝手だけど──造った本人なら尚更──、ラベルにある「雄町×山廃 相性抜群、魅力さらにアップ!」は、少なくともこの酒に求める魅力の質が杜氏とオレとでは全く正反対であることだけは確か。☆4を付けてますが、個人的にはもう二度と飲みたくないレベルの酒です。技術もセンスもあるのに、なんか大衆に迎合してないか? 今年呑んだ3本の「九郎右衛門 28BY」には輝けるエレガンスを全く感じない。どれも素人ウケしそうな分かりやすい酒ばかり。平たく言えば、オシャレじゃない。

 ちなみに「篠峯 純米大吟醸 雄町 一火原酒 26BY」をブレンドするとグっとよくなる。

 人生に試練はつきものなので、こんな酒にも2日目はある。ちなみにmoukan1973♀には最初から「九郎右衛門×六十餘洲×篠峯」を「65:20:15」くらいのセパージュでアッサンブラージュしたものを持たせた (笑)





── 2日目。

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 ▲実はYBCがセブンイレブンのPBに似たような商品を供給していたことが判明。さっそく味クラーヴェです。ちなみに値段は128円なのでスーパーで買える100円 (エアリアル) なんかより少し高いものの、容量が80gとエアリアルの70gよりも少し多め。[ロケットニュースの過去記事


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 ▲見た目はほとんど同じだが──左の4つがセブン、右の4つがエアリアル──、結論から言うとオレの中では全くの別物です。まず開けた時の香りがまるで違う。セブンのはコーン主体の香りですが、エアリアルはチーズやクリームの香りのエネルギーがまるで桁違い。食べると、セブンのはコーンスナックとしての輪郭が全面に出ており、エアリアルのようなチーズそのものを食べている力強さはない。言うなら、セブンは「チーズ味のコーンスナック」であるのに対して、エアリアルは「コーンスナックの形をしたチーズ」と言った印象です。「偽物」とまでは言わないが、これを「本物」とは決して呼びたくはない。というより、買う意味がまるで見当たらない。日本酒で言えば「火入れ」と「生原酒」くらいの差が、少なくともオレの中ではある。裏のラベルを見ると、エアリアルには「味噌パウダー」なる謎の粉が調合されていた (笑) 。






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 ▲クワナリどうでもいいとは思うが、一応、写真クリックで正解を表示 (笑) 。



kuroemon_yamahai_omachi28by14.jpg 立ち香──やっぱネリネリしてんなあ (笑) 。初日よりは酸化が進んで若干ブドウ様の甘酸にもアクセスできるようにはなったが、まあ、オレとしてはクドい香りの酒という印象で、これなら試飲せずに香りだけで弾くレベル。

 とはイエイ、昨日よりは全然呑める (笑) 。うーん、なんとかギリギリ山廃由来の酸とピーンとしたプレス感のある液性が僅かにあるから呑めるだけで、それでも結構ネリネリ甘いなあ。練乳とまでは言わないけど、結構舌にまとわりつく質量感のある甘み。ハイチュウ (キュートな乳酸的甘酸の輪郭) はない。セメダイン方向のメントールな辛みと苦みもあるけど、オレにはネリっと甘い酒に感じる。嚥下は存外にスムースで、特に行く手を阻むようなノイズやアタックも感じないし、余韻はデロンと締まりなく長いけど──飲み手によってはそこを「チャーミング!」と言ったりするのか (笑) ──、低空飛行な甘みの伸びなので、そこまでキレが悪いわでもなく、跳ね返る辛みや苦みも少ない。


kuroemon_yamahai_omachi28by15.jpg GA!──温度が少しでも上がるとグングン甘くなるしクドくなるのと同時に、まるで砂糖を入れた粥のような少し粉っぽいテクスチャーと退けにかけての苦みも前面に。うーん、酒そのものの出来はそこそこだと思うけど──好きな人が美味しく呑める酒ではあるという意味で──、それでもオレの嗜好からは完全にハズれる酒ですね。27BYの方が綾瀬はるかに旨いし、そこと比較すること自体がナンセンス。まるで別の酒だよ。言うなら、綾瀬はるかと足立区綾瀬のヤンキーくらい違う

 帰宅したmoukan1973♀にブレンドしていない純度100%の状態で呑ませたら吐き出しそうになってました (笑) 。飲み手をDJ、それぞれの酒をレコードに例えるなら、オレがDJバックにこれを詰めることは1%もアリエナイです。六十餘洲は300mlに採ったので少し落ち着かせてお燗にして飲みます。

 あーあ、まだ1合弱あるよ。金曜土曜は呑んでないけど、今日は舐めてみるか。さっき香りだけ確認したけど、まあ、クドいね。派手な田舎のオバサンみたい。


moukan1972♂






日本酒 雄町 生酛 山廃 九郎右衛門 メガネと酒

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