◤メガネ警察 - EYEWEAR PATROL -室蘭篇- d۝۝b「この街には何もないがオレには中正メガネがある!」  




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 ぅロッマフかァ───っ!(室ってますかぁ───っ!)

 道で目が合う、昭和のメガネ

 入るぞっ!

 1、2、3、コニャニャチワぁ───ッ!




アントニオ猪木2
 original photo: The Huffington Post



 d◎◎bメガネ警察とは、主に芸能人やモデルやハリウッドスターや過去の偉人たちにおける、顔とメガネのコンビネーションについて、慈善行為の観点から勝手にアドバイスしたり、賞賛したりする、単なる私的なメガネ・レビューの総称です。

 ▶︎About メガネ警察
 http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-123.html
 ▶︎THEO meets Matali Crasset "WIDE OPEN"
 https://www.theo.be/ja/collections/theo-plus-matali-crasset





【EYEWEAR PATROL -室蘭篇-】そこはタイムトンネルの入り口だった。

中正メガネ:Google検索


Moukan's tag:



 毎度アクセスありがとうございます。

 なぜ我々夫婦が「室蘭」の地に降り立ったかの経緯は省くとして、ともあれ、オレたちは2017年9月11日の午後1時頃、室蘭の寂れた商店街を歩いていた。タクシーで測量山展望台に登り、パパっと写真撮影を済ませて、せっかくなので、何もないが、目的地の手前で降ろしてもらったのだ。「昔は製鉄所がたくさんあって、このへんも賑やかだったんさぁー。今はもうこんなんさぁー」とタクシーの運ちゃんは言った。


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 寂れた商店街にポツンと室蘭ラーメンの店が開いている。「食べてくかーい?」と運ちゃんは言ってくれたが、昼食のアテが他にあったので遠慮した。なんともアンチ・フォトジェニックな商店街で、シャッターを切るモチベーションもまるで沸かないほどだったが、ふと古ぼけたメガネ屋の前を通り過ぎようとしたときのことである。



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 青みがかった色抜けしたポスターや写真なんかがそのまま放置されている、この手の寂れたメガネ屋が全国そこかしこに存在していることは特段の感慨もなく事実として承知しているが、回転式ラックに掛かっていたそのサングラスだけは、決してどこにでも存在している意匠 (デザイン) ではなかった。薄いオレンジ系ピンクのその色は、明らかにヴィンテージの香り漂う。値札が「3,000円」にディスカウントされているが、それまでもが立派に色褪せていた。他に行くところもないので、店に入ってみることにした。

 そして、その入り口が昭和へのタイムトンネルであったことに気づいたのは僅か数秒後のことだ





 それではご覧いただこう、怒涛のヴィンテージ眼鏡たちを。

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 ▲左上のオジサン眼鏡にご注目。ブロウ (眉) 部分がそのまま直線的にテンプルにつながるというレトロモダンな攻めてるデザイン。中央の赤のティアドロップも明らかに'80年代のデザイン。少なくとも現行品でこんな代物にはまず出会えない。


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 ▲左の上から2番目。セルとメタルのハイブリッド型で乳白色Bodyにシルバーのブロウは今でも通用するカラー模様。


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 ▲右下のメガネも現行モデルではなかなかお目に掛かれない小ぶりなサイズ感。ブリッジがゴツめなのがポイント。


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 ▲ここまでツーブリッジだのティアドロップだのが並んでるメガネ屋もそうそうない (笑) 。


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 ▲左上と右下のティアドロップ型のセルは明らかに2〜30年前のモデルでしょう。右上のマダムなサングラス向けフレームもキテます。


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 ▲右上!!!


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 ▲真ん中の上から3番目!!!


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 ▲3列目はどれもヤバイ。特に左は明らかに子供用サイズだけど、こんなの今掛けてたらオシャレ過ぎてイジめられるわ (笑) 。


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 ▲このへんは比較的若めのデザインだと思うが、真ん中の上から4番目や右下のサイズ感はヴィンテージの証。


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 ▲左の金のティアドロップがイカつくて◎。


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 ▲左の上から3番目のツーブリッジなんかは今こそオシャレに決まるデザイン。上級者向け。


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 ▲こちらはカウンター奥の壁。左から2列目の上から2つ目なんか得難い絶妙なサイズ感。


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 ▲一度に同じ店でこれだけのティアドロップやツーブリッジを見るのは生まれて初めて (笑) 。


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 ▲ここまで来ると、むしろ新しめのメガネを探すことの方が困難です (笑) 。


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 ▲オレが特に気に入った3つのデザイン。そして・・・





 これ5,000円 (税込) で買ったどぉ──っ!!!
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 ▲Tractionなんかの現行モデルでも見かける縁取りタイプの削り出し。色は深めのグリーン。


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 ▲theoのティアドロップと並べても決して負けることのない存在感!






2017_9_11メガネ警察2878 店主の須飼龍三さん (写真左) は83歳の四代目。他にスタッフは出てこなかったので、おそらく一人で店を切り盛りしてる模様──昔は何人かスタッフもいたみたいだけど。

 訛りが一切ないのと、どことなく品の良い佇まいから「もしや」と思っていたが、両親は二人とも東京生まれで、龍三さん本人もなかなかの血筋の人物 (幼少期はお坊っちゃま育ち) だと──自分で熱く語り出した (笑) 。奥様は57歳の時にガンで亡くなったらしいけど、店内には若い頃の写真も飾ってあり、お世辞抜きでなかなかの美人さんである。

 いきなりそのメガネを気に入ったオレがさっそく試着すると「あなたによく似合ってますよ」「いくらですか?」「これ、値札がないね・・・。東京の京橋や銀座なら15,000円以上はすると思うけど、お安くしときますよ。5,000円でどうですか?」「これ、相当古いですよね?」「いや、そんなに古くないですよ。4〜5年前くらいかな?」

 ないないないない (笑) っ!!!

 同じモデルの赤い方なんか、ヒビ割れが酷くて乾き切ってたもの。控えめに言っても20年以上前のモデルのはずだし、下手すりゃ30年くらい前の売れ残りかもしれない。

 さっそくリュネット・ジュラ六本木店の高橋店長 (写真右) にメールして「レンズ入れの大役を与える! フレームを割ったらタダじゃ済まないぞ、わかってんだろうな?」と恫喝はしてないですが、彼も「レンズ入れの大役、間違いなく果たさせていただきます。十分気を付けて加工させていただきます」と返事をくれたので、近日中にレンズを入れて、龍三さんに写真を送ろうカナート思ってます。

※セル (アセテート) のフレームは古くなると水分が抜けてカラカラ&パリパリになるので、レンズを入れるのに神経を使い、加減を誤ると簡単に割れます。






 若い観光客が立ち寄ることも滅多にないようで、軽く1時間くらい捕まってしまったけど──スケールのデカい昔話の連射砲 (笑) ──母親の家系が皇族とうんちゃらかんたら──、とても良い、旅の想ひ出になりました。最後はmoukan1973♀のメガネの調整までしてくれて──「この調整、おかしいねえ、今直してあげるね」──、記念にメガネ拭きまでいただきました。「次にあなたたちが来たときに生きてるか分からないけど、また室蘭に来たら立ち寄ってください」──つうか、店じまいする時には是非「遺品」のメガネを格安で・・・。

 それでは龍三さん、お元気で。


moukan1972♂






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