もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日曜に「黒澤 Type-9」の1800mlを開けました。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤くろさわ (黒澤) - 生酛 純米吟醸 美山錦 無濾過生原酒 26BY/Vintage 2014 ── dಠಠb「残りはオレが買うから無理して探さなくていいよ (笑) 」#Well-Cured/Wine Oriented/Fruity/Unique 




kurosawa2014_jungin3.jpg ヤヤチン (やや珍品) なくろさわ (黒澤) 、26BYです。どうやらこれ、2015年2月に瓶詰めして2016年10月頃に出荷されたようです。つまりあれだね、去年の「仙禽 赤とんぼ 生酛 亀ノ尾」なんかと似たような熟成プロセスを経た後に出荷された酒の、追熟ヴァージョン (勝手に熟成Ver) という感じ。えーと、だからあ、約2年7ヶ月ほど寝てることになります。

 酒については各人が自主性を持って調べてもらうことにして、ちょっと細かい補足。基本的にはラベルに書かれている製造年月は「出荷年月」を表すことがほとんどです──GA!──、実は都道府県ごとに条例のガイドラインが異なるようで、長野県の場合は「製造年月」を印字するケースが通例だそうです。だから長野の地酒は「製造年月」と「出荷年月」の両方を書くケースが多いんだろうね。


 というわけDE、このラベルに記載されている「製造年月:15.02」というのは、出荷年月ではなく、純粋に製造年月ということね。それを去年の秋に出したので、それで「赤とんぼ」と似たような熟成プロセスを経てからリリースされた商品と、そういうわけ。OK?

 ま、簡単に言うと、約1年前にリリースされた生熟商品の売れ残りです (笑) 。精米歩合や使用米/酵母を見るに、定番の純米吟醸とレシピは同じみたいね。26BYは全体に米の出来がよかったそうだし、酵母も9号系 (たぶん901号) だしで、これはちょっと期待しちゃおうかな。




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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆☆

【432】くろさわ -黒澤- 生酛 純米吟醸 美山錦 無濾過生原酒 26BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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 ▲岩塚製菓『米+とうもろこしあられ 焦がし醤油味』は小包装タイプなんですが、写真は2つ分なので、量がギャグみたいに少ないです。どうせ食べるからパッケージのテキスト情報はほとんど無視するんだけど──説明書 (能書き&コンセプトの詳細) は読まない──、そんなわけDE「焦がし醤油味」というコンセプトを今知ったよ (笑) 。だけどこれ、別に「焦がし醤油味」はよく分からなかったな。それよりも単なる「コンポタージュ味」です。あられBodyは適度な硬さがあるので、決して軽くはないけど、サイズが小さいのでバランスは良好。☆4ですね。えだまめVersionも売ってたので、これは近日中に手に入れます。岩塚はオレ的には〝若干お高め〟という位置付けなんだけど、値段がしっかりクオリティに反映されてるとは思います。三幸製菓は言っちゃえば「駄菓子カテゴリ」だけど、岩塚製菓は「安価な高級路線」という感じ。つまり、デパートなんかで売ってる老舗煎餅屋のモノよりは綾瀬はるかに安いということを売りにしてるというか。お気づきの読者も多いとは思いますが、日本酒と違い、煎餅評に関しては常に真面目一徹です。ここに〝笑い〟は不要。






kurosawa2014_jungin5.jpg 立ち香──ああ。米の旨みのコアに宿る光沢感を通じてそこそこの熟香には簡単に出会える。でも表面上はスゲえフローラルっすねえ。あんま日本酒っぽくない。乳酸ナニソレ。いやマジで、ピノ主導のシャンパーニュみたいよ。オヨっ? 熟香は引っ込んだな。奥の奥で琥珀カラーの米の旨みが静かに目を閉じながら正座してる感じ。全体には超絶エレガントにフルーティーですよ。ダークチェリー、ラズベリー、干しプルーン、干し杏、梅酒。そして幻のようなクリーム感。目隠しさせてワイン愛飲家に香りを嗅がせたら誰もこれを日本酒とは思わないだろうね。

 これは期待できそうだ──いやこれマジで香りはシャンパーニュだな──。

 やってくれるなあ (笑) 。香りから来る想像を全て打ち消したよ。余韻の中に落花生フレイヴァーなナッツ感あるね。これって1年熟成の「彌右衛門 別品 生酛 純米吟醸 おりがらみ 27BY」にもあった要素だけど、同じ「生酛」であることに何某かの化学式があるのだろうか。まるで全く甘くない干しプルーンと落花生を一緒に食べてる感じ (笑) 。風変わりだなあ。これはゆっくりやりますわ。


kurosawa2014_jungin6.jpg まずね、しっかり酸っぱい。完全にドライフルーツ的な酸味。ただ、軽い。これはいいな。2年以上熟成させることでここまで稀有なキャラ立ちを実現するなら、もう最初から2年熟成で商品化してほしいわ。こういう酒の味を知ってしまうと、ある意味、リリース直後のコンディションを早飲みすることの価値がどこにあるのか全く分からなくなる。残念ながらキミの知らない世界はいくらでもあるのだよ。

 あんま冷たくない方がいい。温度が15℃近辺に差し掛かると、ぐんぐん甘みがこぼれてきた。香りに比して、含むと実は「神亀」みたいな意味での熟味は感じない。むしろ洋酒というか、香りは完全にピノ・ノワールなどの黒ブドウ様。しかも香りの線がしなやかでエレガントだよね。香りのベールは衣のように薄いけど重層的かつ複雑。液性の軽さも相まってドッカン指数はゼロです──これを「ノンドカ (ノン・ドッカンファイヤー) 」と名付けようか (笑) 。

 明らかにワイングラスが良さそうだ──。

 相変わらず余韻に落花生的なナッツ感があるけど、古酒や熟成火入れ速醸純米のような琥珀カラーな熟味はなくて、徐々に紹興酒カラーも出てきた。これこそ「穂積 27BY」より「赤とんぼ」に近いと思うな。これはチビチビ飲みたい感じだ。2〜3日で飲み干すのはもったいない。あああ、もうわかんない!──香りだけなら、これがピノ主導のシャンパーニュなのか日本酒なのかが!



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 ▲色は薄っすら黄色。ブラン・ド・ブランなカラーです。



 まあ、好きですね。酒の味もそうだし、ブランディング足らずな野暮ったい面も含めて。「新政」とか「澤屋まつもと」とか「風の森」とか、なんか笑っちゃうんだよね。能書きはいいから黙って旨い酒を造れよみたいな (笑) 。なんだかんだで2017年8月31日的な気分の中では、我が家の三羽烏ですね──「篠峯」「長陽福娘」「黒澤」。残りはオレが買うから無理して買わなくていいから。甘くないよ〜。酸っぱいよ〜。苦いよ〜。渋いよ〜。旨みの豊満もないよ〜。余韻が落花生だよ〜。

 ☆5です。





 1973チャレンジ!!!
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 ♡☺♡「素敵な香りがする・・・」「洋酒か! ねえ、言っていい? 好みはいろいろ変わってきてるけど──最近はシャンもいろいろ飲んでるし、そうした中、これは今のわたしの好みにピッタリ。今まで飲んだ黒ちゃんの中で一番好きかも。樽っぽい渋みも適度なアクセントになってる。まさに〝大人のデザート酒〟です! 落花生わかるぅー。いいわ、ツマミを食べる必要がなくて (笑)

 この〝落花生な余韻〟の正体はなんだろう。論理的に考えれば、これは明らかに〝黒澤チョークなミネラル感〟のアクが抜けた状態なんだろうね。ここにはチョークな軋みや粉っぽさは皆無。甘みの豊満を捨て去った「ハードボイルドな赤とんぼ」というニュアンスだね。これぞワールドクラスの日本酒。なんなら☆6でもいいくらい。




 ところで!
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 これ、当時 (2015年3月) にフレッシュ・コンディションで御徒町の「ふくはら酒店」に入ってたのな。オレが買った某酒屋の商品ページには「20ヶ月熟成」と書いてあったけど、ただこれ、火入れ臭いな。つまり、普通の純吟火入れ。





── 2日目。

 ※シャン前に軽く一杯だけ。追加で720mlを3本ほど注文したので、長いスパンで楽しみます。
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 ▲予想外の大ヒットらしいコイケヤ『KOIKEYA PRIDE POTATO 魅惑の炙り和牛』は☆4の良品。「魅惑」かどうかも「炙り和牛」かどうかもオレにはわからんが、ちゃんとビーフ・フレイヴァーは表現されてます。どちらかと言うと「コンビーフ」や「ビーフ・ジャーキー」系の風味の出方です。チップスBodyは若干しっとり系なので、個人的にはドライなパリパリ系の方が好みではあります。日本酒よりは赤ワインに合うだろうね。






 ♡☺♡「最後のナッティーな感じがウケる (笑) 。なんかねえ、ある意味、独特すぎて、他との区別ができない。結構変わり種だと思う。不思議かつ複雑で旨い!

 梅酒か (笑) ! しかしながら含んで感じる強烈な酸味に比して、瓶口から漂う香りのフローラル感が凄まじい。もはやスミレや白ユリだよ。このへんもシャンパーニュを想起させる所以でもあるわけだけど。オレの言う「お花畑」とは全く階層の異なる花の香り。あれは日本酒的な吟醸香 (カプロン酸エチル) 由来の「お花」だけど、これは生々しくリアルで高貴な花の香り。決して万人受けはしないだろうけど、まあ、もはや万人に受けるモノに興味はないしね。速醸のチャンチャンフルーティー酒なんかもう要らねえよ。別に共感なんか求めないし、我が家の台所 (食卓) が盛り上がればそれでいいんだよ。



 ▼顧問杜氏の中澤礎氏と現杜氏の黒澤洋平氏。

 photo: さくほ町民キッチン



 追加で720mlを3本買ったので、1本は来年の秋 (3年7ヶ月熟成) を目指し、残りの2本は温度帯を変えて追熟させる。ぼちぼち気温も20℃を下回り始めるし、そうなったら春まで常温放置もアリでしょう。しかしまあ、黒澤洋平はできる子ですね。若手No.1じゃないだろうか。天下を取る日も近いと思います。ただ、造った本人がこの状態を知らないのは残念でならない。


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃 黒澤 on_list_marvelous

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To -さん

タレコミありがとうございます。その店は常に監視強化してます (笑) 。なにげにレアな (不人気な?) 火入れなんかを持って来ますよね。タイミングが合えば同梱してもいいカナートいう感じです。

そうそう、熟成期間の違いはありますが、Type-7よりType-9の方が透明感は維持されてましたね。Type-7は早飲みタイプ、熟成向けはType-9の方でしょうね。Type-7は思ったより豊満キュートな方向に変化しましたね。この感じの方が好きな人もいるとは思える変化なので悪くはないですが、望んでいた方向ではなかったです。7号酵母的な不良っぽさが完全に削がれて更生しちゃいましたね (笑) 。

2017.12.10 Sun 12:44
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Name - moukan1972♂  

Title - To 大頭頭さん



毎度です。

まだ普通に売ってる店があるんですね。そりゃスゴイ (笑) 。


──これ、旨かったですねー。黒澤の酒って、旨味が凝縮されているのに軽いのが良いですよね。そして、悪酔いせずにクイクイ飲んでしまうし、次の日に残らない。あーまた呑みたくなってきました。

速醸の酒と比べると、やはり「生酛」や「山廃」は軽く感じることの方が多いですね。加えて「黒澤」の仕込み水は軟水なので、諸々のバランスが決まると信じられないほど軽い酒になります──それでいて纏いは艶やか。

この2014は他の「黒澤」にはないニュアンスもあって、日本酒としてはかなり独特ですが、味や香りのストレンジさに比して、液性そのものは軽いので不思議と飲めちゃいますね。

先にブルー行きましたか。うちの直汲み三兄弟はブルーだけが残ってます。イエローはフレッシュ・コンディションだと少し窮屈な感じでしたが、今はイイ感じに育ってるんじゃないでしょうか。その酒屋の判断は間違ってないと思いますよ。僕も慌てて早飲みしたことを後悔してますよ。


──あ、先日コメントした鳳凰美田の生もと、一口目は良かったけど、すぐに甘ったるくなっちゃってダメでした。はせがわで試飲してうまかったのが謎です。

いわゆる〝外飲みマジック〟もあると思いますよ。特に表参道ヒルズのはせがわなんか、ワイングラスで出てきて何となく優雅な気分になりますし (笑) 。

「黒澤 2014」は「特別純米」も手配したので、こちらも楽しみです。


2017.09.03 Sun 16:55
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Name - 大頭頭  

Title - 

もうかんさんこんにちわ。

これ、旨かったですねー。
ちょっと前に近所の黒澤特約店でゲットして楽しみました。

黒澤の酒って、旨味が凝縮されているのに軽いのが良いですよね。そして、悪酔いせずにクイクイ飲んでしまうし、次の日に残らない。
あーまた呑みたくなってきました。

近所の店ではようやく先日直汲みイエローとブルーが解禁されました。自分が納得するまで販売開始しない店らしく。まだブルーしか呑んでいないけどこれもうまいですね。

あ、先日コメントした鳳凰美田の生もと、一口目は良かったけど、すぐに甘ったるくなっちゃってダメでした。はせがわで試飲してうまかったのが謎です。
2017.09.03 Sun 16:03
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