◤Bérêche et Fils (ベレッシュ・エ・フィス) AOC Champagne Brut「Réserve」NV (Dégorgement:2016/7)  




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 毎度アクセスありがとうございます。


2017_8_19Bereche1739.jpg 人に薦められたり、闇雲に自分で当たりに行ったり、数少ない小さな冒険の幾つかの中で、ようやく納得の行くピノ (黒ブドウ種) 主導のNVモノに出会いました。今年のクリスマスまでには自分一人で「シャンパーニュ特集」を組めるくらいにはなってると思いますが、問題は同じロット (同じデゴルジュマンDATA) の酒を紹介できるかなんですよね。

 まさか自分が飲んでもいない酒を人に薦めるという不徳 (無礼) は死んでもしませんが、日本酒ほどではないせよ、シャンパーニュも──特にブレンド用のワインを数多くKeepしていないRM (レコルタン・マニピュラン=自家栽培醸造家) モノのシャンパーニュなら尚更──ロットやヴィンテージによるクオリティの差は歴然とあります。というわけDE、もしもこのシャンパーニュをこの記事を読んで買おうと思った人がいたのなら、必ず販売店にラベルのDATAを確認して下さい。デコルジュマン時期は「2016年7月」です。ちなみにフィッチでは売り切れました──土曜の夜には残5だったんですが・・・。



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 ▲NV (ノン・ヴィンテージ) モノのシャンパーニュで詳しいDATAが記載されているものは数としては少ないので、これは例外的に親切。



 そもそもどうしてこのメゾンの酒を買ったかは覚えてませんが──そこで悩むことに時間をかけたくない──、2008年1月に発行されたフランスワイン専門誌『ルヴュ・デュ・ヴァン・ド・フランス』の中で名だたる銘酒に混じって紹介された1本の無名のシャンパーニュ、それがモンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュ (1級畑) 「リュード村」に蔵を構えるベレッシュのトップ・キュヴェ (最高級商品) 「ルフレ・ダンタン」だったようで、以来、たちまち次世代を担う若手ヴィニュロン (ワイン醸造家) の筆頭として注目を集めるようになった模様。

 今回のNVはセパージュ (ブドウ比) が「ピノ・ノワール:1/3、ピノ・ムニエ:1/3、シャルドネ:1/3」で、ドサージュは7g/1L、全キュヴェでマロラクティック発酵なし、伝統的に樽を使った熟成 (このNVは60%が樽、40%がホーロータンク) を行なっており、この「ブリュット・レゼルヴ」以外は全て王冠でなくコルクにて瓶熟成させる。2004年からはビオロジック(一部ビオディナミ)を導入するなど、採算度外視のコダワリで高品質を追求しています。





◤Bereche et Fils / ベレッシュ・エ・フィス ブリュット レゼルヴ NV

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 まずはビールで乾杯。
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 Mazama / マザマ『ティリクム ペールエール』──アメリカはオレゴン州のクラフトビール。〝散財の悪魔が住む館・成城石井〟の魔圏に取り込まれてついつい買ってしまった。香りはフルーティーなシトラス系だけど、含むと灰 (炭) のような苦み。全体に大味で雑です。これだったらブリュードッグのPUNK IPAの方がまだマシ。イセカドの繊細な味わいが懐かしい。






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 ▲写真じゃ分かりにくいかもしれないけど、少し赤みがかった色です。



2017_8_19Bereche1695.jpg 立ち香──すんごいフルーティー&フローラル。天然酵母で時間をかけてゆっくり発酵させることで香りを出してるらしいけど、スタンダード・キュヴェのNVでここまでうっとりするような芳香にはなかなか出会えるものではないんじゃないかな。ハツミツ、ブリオッシュのバター感もありつつ、ピノ主導らしいクリーミイな柔らかさの裏にはエキゾチックかつスパイシーな静かなるシルエット。グラスに注いだ後にはハッカみたいなミント感も流れる。樽熟パートはそこまで感じないものの、赤い果実感は存分に発揮されてます。

 これは期待が高オマル──。

 ♡☺♡今までの中では独特。酸、すごい。香りに比して味わいはズバっと酸っぱい



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 ▲割高感は強いが大人のお通しには得難い上質感を演出する「セブンイレブン - タコとブロッコリーとポテトのバジルソース」は我が家で唯一買うコンビニ惣菜と言っていいかもしれない。ブラックペッパーとレモンがあれば尚良し。


 こりゃいいわ。まるでピンクグレープフルーツみたい。ロゼみたいなタッチもあって赤い果実を感じるけど、酸もしっかり。飲んでるうちに香りがぐんぐん赤ワイン的なルックに変化。瓶口から漂う香りとの落差が凄まじい。樽つうか、コルク (タバコ) のような香りも実に赤ワイン的。

 これはピノ主導のRMモノの中では頭一つ抜けてるな。ほとんどドサージュゼロ (ナチュール) 仕様の味わい。それでも徐々に出てくるバター&クリーミイなニュアンス。醤油系の熟味、重油系のミネラル感は皆無で、ノンマロ (マロラクティック発酵なし) らしい透明度の高いダレイクトな果実味が実に瑞々しい。最近飲んだ幾つかのノンマロにあった水っぽさは微塵にも感じられず、まさに真の意味での「果実丸かじり」なニュアンス。豊満さではなく、生々しさの中で輝くフルーティネス。



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 ♡☺♡「リッチ感ある。いやあ、幸せ。味がどうのとかは抜きにして、シャンは幸せを呼ぶ飲み物 (笑)

 もはや白い泡付きの赤ワインですね。変な話、そこらの安物の赤ワインよりも綾瀬はるかに赤ワイン。これは大いに気に入った。強烈な果実感。やっぱノンマロの透明感と瑞々しい果実味が親密に溶け合うと素晴らしいワインになる。ブドウがそのまま透明な存在として表現されてます。瓶の後半になると味の薄さやミネラルの暴走を感じさせる酒も多いけど、これは果実味のコアが力強く、最後まで揺るぎない姿勢の正しさを保つ。

 とはイエイ、まだまだ全然フレッシュで若々しい酒質。熟成耐性もありそうだ。ブラン・ド・ブラン (シャルドネ100%) と飲み比べれば、この赤いニュアンスがより分かると思う。これはまた買います。オススメです!


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