◤日輪田 - 山廃 純米 しぼりたて生原酒 27BY── dಠಠb 「普通に文句ナシに旨い、でもオレはこれじゃ満足できない」#Nigori, Fresh 




 つい先日の雄町に引き続き、再び日輪田の生原酒です。基本オレ、その銘柄が気に入ると、ある程度は同じBY内でいろんなスペックを固め打ちします。

 日輪田は全量純米&山廃縛りのある萩の鶴の別ライン。生酒ヴァージョンは今の時期だけ。基本は火入れでお燗も美味しい酒質を目指してる日輪田。先日のイベントでも萩野酒造は試飲でお燗対応してたくらい。まだまだ萩の鶴/日輪田ビギナーのオレだけど、27BYはシツコク追いかけます。それにしても純米吟醸の別撰、旨かったなー。

 中心スペックなのかな、今回は無印の純米を。表記はないけど、麹米が五百万石で掛け米が美山錦という、ちょっとヒネリのある組み合わせ。磨きは65。2種類の米を使う併せ技の場合、五百万石ってよく掛け米に使われるけど、本作は逆。そのへんのレシピの意味は造った本人だけが知るところの秘技なのか。



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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆½

【084】日輪田 -ひわた- 山廃 純米 しぼりたて生原酒 27BY <宮城>

萩野酒造株式会社:http://www.hagino-shuzou.co.jp


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 オリは割にある。1cm弱かな。いつものように、先ずは上澄みから。

hiwata_junmai_nama3.jpg 香りは穏やか。山廃らしいスッキリと見通しの良いクリアな酸が心地良い。開けたては甘やかさも程々なので、露骨にリンゴまでは行ってない。乳酸様の白濁サワーなニュアンスもまだまだ硬い。

 含みます。

 あ、酸っぱいぞ。当たり前か (笑) 。退けにかけてはやや渋みも。言われてるほど甘さは感じない。冷たいと甘さは潜りがち。ガスは少なめ──というか、ほとんどナシ。勝手にシュワシュワを期待していたオレにとって、これには少しガックリ。

 先日の雄町より濃醇さのフィールドにおいては遥かにライト。キレがいいのか、喉越しにしっかりとアルコール感が走る。飲み方次第では、アバラの裏がカァーっとするほどのアタック感。全体としては萩の鶴/日輪田らしいモダンなスマートさに溢れているものの、少し前時代的な酒感もキリっとある感じだ。その意味では十分に〝おやじウケ〟もしそうな酒質と言えるかもしれない。酒に関しては随分とオシャレなオヤジだけどな (笑) 。

hiwata_junmai_nama3.jpg おかわりはオリを絡めて。

 アンバサ香が増量──って、平成生まれの若者はそもそもアンバサ知ってるのか (笑) ? 代替ワードを使えばカルピスということ。口当たりは滑らかだが、おりがらみの方が苦みが増して少し硬いかな。

 お、日本の、酸っぱめの梨感が出てきた。

 たった今気づいたことだけど、山廃の中の甘酸が膨らむと日本の梨になるのな。梨ジュースなるものは現実世界であまり存在しないが、梨のモタっとした甘さそのままに酸度を人工的にグイっと上げるとこんな感じになるんでない?

 んんんー、普通に文句ナシに旨いけど、ロットによる誤差なのか、ちょっと責め的なギッシリ感があるのは拭えない。口の中で味が窮屈にギシギシする感じ、これは萩の鶴にはそぐわないタッチだなー。蔵のサイトを見ると、数値は「日本酒度:+1、酸度:2.2」のようだけど、体感的には「日本酒度:+6」はある感じだ。ま、オリが多いと必然的に日本酒度は下がるから、実質的には辛口の部類に入るタッチだとは思う。


▪︎ 萩野酒造 佐藤曜平氏のコメントより (From カネセ商店)

 私たちの考える理想のお酒は、外行きでは普段着のような感覚で、肩肘張らず気軽に楽しめる酒です。高級料理店でワイングラスと共に楽しむ日本酒も魅力的ですが、普段は無造作に茶碗に注いで飲むような日本酒の方が性に合ってます。例えるならば、たまに着るよそ行きのドレスよりも、毎日着られて心地のよい、カジュアルでありながらも上質なティシャツのような酒を醸したいと考えております。


 カジュアルな酒質を標榜している萩の鶴にあっては、ちょっとこのギシギシ感は計算違いな気はする。それとも単にロットの問題なのか? うちの瓶は抜栓時にプシュっと言わなかったし・・・。

 ま、明日以降の味の開きに期待か。




── 2日目。


 さて、今宵はなにを見せてくれる?

 先ずは上澄みから。

アンバサ 立ち香は昨日より甘やか。含むとリンゴを感じる。去年飲んだ竹雀/山廃純吟雄町生も2日目にリンゴ度が増し増しになったのを思い出したぜ。昨日より辛みは感じにくいかな。うん、十分に甘いと言えるニュアンス。リリースの苦みが混ざるとグレープフルーツも少し出てくる。それでも退けにかけてはカァーとしたアル感も健在。

 おかわりはオリをからめて。

 立ち香は意外にも上澄みより穏やか。含むとしっかり甘酸っぱい。昨日の梨は消えたか。こっちの方が苦みは増すが柔らかなタッチ。アタック感は後退したものの、やはりギシギシ感はある。いわゆる〝凝縮感〟とは違うぞ。ボワーンと痺れる感じの余韻が口の中に広がる感じだ。ここで言う〝酒感〟はこれのことな。

 それでも初日よりはイイけど、ま、雄町の完成度が高すぎましたわ。




── 3日目。

hiwata_junmai_nama5.jpg 残り1合弱。今日は気分を変えてリーデルで。器的に、さすがに今日が一番香る。とはいえ、磨き65なので、何かのフルーツが露骨に香るわけじゃない。なんというか、なんだか分からないけど〝美味しそうな香り〟というか (笑) 。もちろん、にごり系の山廃生らしい透明度の高いヨーグルト香もあるにはあるが、米糠を極限までエレガントにしたようなニュワっとした〝いなたいタッチ〟も微かにある。

 あああ。

 含んだ瞬間はフルーティーに甘酸っぱいんだけど、やっぱ最後がなー。下品な言い方すると、

 喉チ🐘コがシミる感じ?

 オレ、風邪引いてんのかな。いや、一連の入力作業で肩は凝ってるが風邪は引いてないはず。うーん、味は問題なく旨いんだけど、質量感がなー。やっぱ口ん中がギシギシすんだよなあ。長陽福娘の辛口純米なんかでもこういうギラついたタッチあったけど、にごりでこれだと少しノイズかなー。

 この酒は、にごりナシで、&上澄みシュワシュワシャキシャキの振り切った辛口設計だった方が面白かったかも。

 それにこの酒、妙に酔うんだよ。ウイっ。


moukan1972♂



日輪田 萩の鶴 山廃 生酛

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