◤Henriot / アンリオ ブリュット スーヴェラン NV 




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 毎度アクセスありがとうございます。


アンリオ1 日本酒ラヴァーの皆様、まさかのシャンパーニュ3連発、誠に申し訳ありません。更新は順番通りなので、もう少し雄町ください。

 教科書的な解説は飲んでから読むので──なにより都会の不良中年は、自信なさ気な田舎者のように、飲む前に読むという野暮はしない──、飲んでる間、ずっと「シャルドネ・パートが眩しいなあ」と思っていたら、何のことはない、それがアンリオ!というのがシャンパーニュ界の常識だったとさ。しかも手塩にかけて育てた自慢のシャルドネに関しては、聖地「コート・デ・ブラン産」中心のアッサンブラージュ。17世紀よりワイン造りに携わり、1808年に自らの名をラベルに冠したシャンパンを初めて世に送り出した老舗中の老舗でありながら、今でも家族経営を核とし、生産量は年間約100万本と、世界規模で考えれば、これでも小規模だそう──日本酒換算なら4000石くらいか。







 セパージュ (ブドウ品種のブレンド比) はピノ・ムニエを排したシャルドネ50%、ピノ・ノワール50%だが、その時のブドウの出来次第では細かいチューニングがなされている模様。しかも最も安価なスタンダード・キュベである「スーヴェラン」でさえ3~4年もの瓶熟成を経てからリリースされ、それで並行品が4,000円前後で買えるわけだから、うなぎ換算で言えば「老舗の天然モノの割りに安いなあ」という話になる。ま、シャンはブランディング (戦略的な世界進出) が物を言うジャンルなので、宣伝費をかけない小規模生産ならコスパは必然的に上がるというわけだわな。





◤Henriot / アンリオ ブリュット スーヴェラン NV




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 立ち香──そこそこ樽熟のようなニュアンスがあるが、このキュヴェは〝秘伝のタレ〟が多めらしいので、熟成したリザーヴ・ワインの芳醇な香りなのだろう。そして極めてクリーミイな豊満さ。桃のコンポートのような甘く淡いアロマの中からテンション豊かな酸の先読み。

 本当は1本だけのつもりが──。

 ♡☺♡「まとまりがいい。整理整頓されてる。でも、意外に酸っぱい。ボンヴィルのプレスティージュも旨かったけど、こっちの方が味が濃いかも

2017_8_14Henriot1467.jpg ピリっと凛々しく酸っぱい。なんかRMモノみたいなソリッド感というか、しっかりヤンチャに酸っぱい酒。ボランジェには風格というか金持ちの余裕みたいな雰囲気が漂ってたけど、アンリオは〝優雅さ〟よりも〝意志の強さ〟を感じさせる。

 しかしながら素晴らしくジューシイ。太めの輪郭を描く塩気ではなく、煮詰めたフルーツピールのような凝縮感を演出するタイプのミネラル感。セパージュは調べてないけれど、歴然とシャルドネ・パートの発散が力強く、しっかり酸っぱいところは極めて我々好み。ある意味、ボランジェとは真逆の表現スタイルじゃないかな。J.ラサールジャン・ラルマンと並べた時にこれがオレの中で頭一つ抜け出るかは微妙ではあるものの、リザーヴ・ワインが醸し出す円熟味や香りの重奏性は一枚上手か。そして、飲み進めて行くと徐々に見えてくる揺るぎない堅牢な骨格と数学的な美しいバランス。諸々の要素が礼儀正しく厳格な規律でキレイに整列しているあたり、さすがは老舗メゾンならではの品格か。

 これはブラン・ド・ブランも是非買いたい。そして、たとえ混醸タイプであったとしても、我々にとっては、常にシャルドネ・パートによる鋭い酸の切り裂きが必須な要素であることを再確認した次第。


moukan1972♂moukan1973






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