◤風の森 - 純米 雄町80 笊籬採り 28BY ── ♡☺♡「この酒で酔いたくない」dಠಠb「飲まなきゃ最高」 




kazenomori_ikaki_omachi80_28by3.jpg 目下「風邪」をひいてる風の森です。さっき思ったのは、結局ここ最近の「風の森」って、ある時からの「鍋島」とパラレルなんだよね。本当に旨い時代の酒を知らない人にとっては「別に大して旨くもないのになんでこんなに人気なの???」という。ある意味じゃ「而今」なんかもそうだと思うけど、これもひとえに米の出来のせいだけであってほしい──27BYも28BYも出来は良くないようだし。


 というわけDE、うっかり去年は☆6なんか付けてしまいましたが (笑) 、旨かったことだけは事実──キャップも天井目がけて一直線だったし。ここの銘柄に関するダメ出しというか不信感についてはさんざココで書いたので、とにかく期待せずに飲んでみます。☆4.5にリーチできないようなら卒業です。

 そもそも今までがマグレ&ラッキーで旨い酒が造れていただけで、生来的にも現状的にも山本嘉彦氏にアーティストとしての才覚や実力はないわけだし、工業製品として旨い酒を安定して造れない企業に今後の巻き返しを期待するだけ無駄──この点は「獺祭」と被る。たとえば大手食品メーカーの冷凍食品なんか、一度でもマズイのに当たったら二度と買わないわけで、ここの蔵の酒はそういう酒なわけだから、黄金のマニュアル通りに造って失敗するようなヤツに期待をかけるだけ時間と金と肝臓の無駄。




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 ▲かなりシュールな絵だが、寝てる本人には見えないから関係ない。


 


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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆

【420】風の森 -かぜのもり- 純米 雄町80 笊籬採り 28BY <奈良>

油長酒造 株式会社:http://www.yucho-sake.jp


Moukan's tag:




 立ち香──弱い。かつての溌剌さ、エネルギッシュな香りの発散はない。これを「お上品になった」と言えば聞こえはいいが、それは含んで旨いと感じて初めて成立する変化ではあるだろう。メロン、ラムネ、青リンゴ。酸のエネルギーなんか全くない。なんかハンナリしてんなあ。奥からブドウも出てきたけど。液面を動かします。ちょっと出てきた7号酵母由来のセメダインも、かつてのような澄み渡った酸の抜けがないので、弱々しいフローラルさで、ブドウやリンゴにコネクトしても〝良いセメダイン〟にならない。まさに病気ですね。



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 サクっと軽やかに☆4.5を付けさせてくれ──。

 ♡☺♡「なんかベタっとしてんな。これ、アタシは飲み続けらんない。最後、イヤな甘苦が舌に残る。重いしクドい。酸より甘が勝ってる

kazenomori_ikaki_omachi80_28by5.jpg 加齢で体型の崩れた元お姉さん (現オバサン) みたい。なんか発泡ニゴリの上澄みのような乳酸フレイヴァーもありつつ、とにかくバランスが悪く、諸々の五味が収まるべきところに収まるような骨格がない。まさに筋肉が弛んでブヨブヨになった感じ。それでも〝風の森っぽさ〟はあるにはあって、もしもこの酒をブラインドで飲んだなら、オレは間違いなく「なんか風の森の出来損ないみたいだな」と言うだろう。自慢のガスにもかつてのエネルギーはなく、まあ、そこらの直汲みレベル。酸による力強い凝縮感もなく、とにかく弛緩しきったダラしない液性。

 ♡☺♡「簡単に言うと旨くない。変な甘み。この酒で酔いたくない

 最後が苦い──硬水的な軋みに澱みが宿るイメージで心地良いミネラル感は皆無。薬品っぽいアル感もあるし、いくら熱心なファンだとしても、もはやこの酒を擁護することは不可能だと思うな。ほとんどクソ酒。数値を公表してないからロットやBYごとの変化を客観的に追えないけど、明白に酸不足ですね。なんかハズレの「鍋島オレンジ」を飲んでる時と全く同じエモーション。





── 2日目。

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 ▲夜はシャンを飲むので昼間に2日目を片付けておく。moukan1973♀は♡☺♡「風の森は飲みたくない」ということで「菊鷹」を。もはやオレは仕事で飲んでる気分 (笑) 。



 立ち香──少しニュウ (乳) が出てきたな。それでも香りは悪くない。かつて大好きだった「風のバニラ」も出てきたし、ふと「キヌヒカリ45 笊籬採り 26BY」の想ひ出に浸れて、黄昏の森さんの惨めな末路に触れるなり、少しだけウルっと来たわ。

kazenomori_ikaki_omachi80_28by7.jpg うーん、もはや「香り番長」ですね。やっぱ旨みが広がらない。まるで味の振幅がないんだな──広がってからの凝縮がないというか、味曲線に機敏な運動性がないとうか。そして、ただひたすら飲んでて疲れる酒。筋肉の弛緩した、だらしない酒。まあ、子供騙しな〝おジュース酒〟ですね。骨格はユルユルで、完全に化けの皮が剥がれた感じ。

 それにしても7号酵母でここまで甘くフローラルに香るわけだから、高グルコアミラーゼ系の麹菌で厚化粧してるんだろうね。さすがに山本嘉彦氏も「唎き酒」くらいはできるだろうし──本人もそう言ってるわけだし、かつての味が出せないから禁断のドーピングでもしてんじゃねえの (笑) ?




 photo: 消しゴムカフェ まゆぷ~のおもしろ消しゴムコレクション



 この酒は香りだけ嗅いで口にさえしなければそこそこ最高だと思います。まるで昭和の「匂いのする消しゴム」ですね。いくら美味しそうなカレーの香りがするからと言って、実際に食べたらマズイみたいな (笑) 。

 今まで何本かの素晴らしいお酒をありがとう。ひとまず卒業です。






サヨナラは別れの言葉じゃなくて、再び逢うまでの遠い約束」──来生えつこ


 ▶︎薬師丸ひろ子 - セーラー服と機関銃 (1981) 作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお
 


 ▶︎来生たかお - 夢の途中 (1981) 作詞:来生えつこ/作曲:来生たかお
 


『酔いの途中』moukan1972♂

 卒業は 侮辱の言葉じゃなくて
 再び買うまでの 淡い約束

 味を 嘆いても
 肝を いじめても
 ほんの酔いの途中

 このまま 何合でも 呑んでいたいけど
 ただこのまま お寒い出来を 慰めたいけど


 今年は 風邪気味の 泡少なさ
 濃いの 香りだけの なんだかな

 オレが 迷い買う
 酒に ハズレたら
 きっと 筆が走る

 愛した 風の森を 料理酒に移して
 安い肉が 柔らかくなる 役を負うがいい
 ただ真夏の 今の時期には あまり使わない



moukan1972♂moukan1973






日本酒 雄町 風の森 鷹長

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To abcさん



abcさん

わざわざ御返信ありがとうございます。


──う〜ん、俺はこのブログ初期の方から割と楽しんで読んでるけれど、ちょいと最近はディスりが行き過ぎてる様な気がするんだよなー。おっしゃる通り、不味いもんは不味いで発信したら良いんだけれどねぇ、何か不快に思ったわけさ。

「自分で書いといて何を言ってんだ!?」と思われるかもしれませんでしょうけど、abcさんの仰る気持ちは僕もわかります。ブログを始めて1年4ヶ月ですが、過剰に変容している部分も多いですし──初期の頃との味覚的な整合性がないとか──、その意味では、ある時から不快に感じて、以降、離れていく人もきっと多いはずだと思います。

ご理解いただけるとも、理解してほしいとも思いませんが、書けるものは書く──これだけはどうしようもないんですね。


──ブログ見なければ良いな…うん、すんませんでした、でも悔しいからこの風の森は今度飲んでみるわ。

正直に書いてくれてありがとうございます。とても意気に感じています。実際、僕に批判的な意見を投げてくれた方で2度目のコメントを送ってくれた人はabcさんが初めてです──その意味で初の2往復です。しかし残念ながら、それで僕が何かを自制したり自粛したりすることは一切ありませんので、abcさんの意を汲むとか反省するとかは、おそらくないと思います。

ですが、実は僕もぼちぼち行き着くとこまで行ったなという感触は得ているので──達成感や完成度という話ではなく、酒ブログの表現スタイルとしての臨界突破スレスレの域に差し掛かり始めていると自覚しているので──、どのみちこのままの形式 (熱度) でブログを続けることが難しいような予感はこの数ヶ月、感じています。

もともと「日本酒」は僕にとって「文章表現における題材 (お題) 」に過ぎない部分があって──もちろん「日本酒」そのものは好きです──、酒そのものよりも書くことに対する先鋭化を優先させてきたことは認めざるを得ません (だったら何も「日本酒」でやる必要ないじゃん的な意見があることは僕にも想像できます) 。

まあ、こればかりはなるようにしかならないので、変な話、1分後の自分が何をやらかすのか、それは1分が過ぎなければ自分でもわからないというのが正直な気持ちです。酒を飲んでるとき以外、酒のことを考えることも書くこともありませんので──清書は別として。


PS ちなみに今、横でmoukan1973♀が「是非あの風の森を飲んでくれ」と言ってます。「笊籬採りシリーズ」はそこそこ人気ですが、「雄町60」よりはSOLD OUTになるスピードは遅いので、まだ拾えると思います。


2017.08.14 Mon 17:26
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Name - abc  

Title - 

う〜ん、俺はこのブログ初期の方から割と楽しんで読んでるけれど、ちょいと最近はディスりが行き過ぎてる様な気がするんだよなー。
おっしゃる通り、不味いもんは不味いで発信したら良いんだけれどねぇ、何か不快に思ったわけさ。
ま、俺は風の森に特別な思い入れも無けりゃ、酒屋でも蔵人でも飲食屋でもないけれどね。
ブログ見なければ良いな…うん、すんませんでした、でも悔しいからこの風の森は今度飲んでみるわ。

2017.08.14 Mon 16:45
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Name - moukan1972♂  

Title - To おみずさん



毎度です。

27BYの今頃の酒も美味かったんですが、実は☆6を付けた「雄町80 笊籬採り 27BY」と同時に開けた「山田錦 80 笊籬採り 27BY」がアレ???な出来栄えで、なんというか、薄くてペナペナだったんですね。

それまで老ね以外でハズレの「風の森」は未体験だったので、まあ、たまにはこういうこともあるよねくらいにしか思ってなかったんですが、28BYの「露葉風70 笊籬採り」を去年の12月に飲んだときに凄く違和感があって、単なる「ハズレ」ではなく──露骨な失敗ではなく、なんというか、騙し騙し「風の森っぽい味」に仕上げてるような気がしたんです。いわゆる「迷い人の自己模倣」というか。それで「山田錦45」を6月に飲んだら「露葉風」と全く同じ方向の質の低下で、こりゃ思ったより深刻だなと。

DE、今回の「雄町80」です。これ、ある意味凄くて、とにかく香りのゴテゴテ感というか装飾がこれでもかってくらい「風の森」なんですよ (笑) 。なんか必死というか目が血走ってるくらい「風の森」に仕立てようと暴走してるんですが、味はスカスカという。結果、ダメな7号酵母系の「薬品セメダイン」がキツくて、そこに華美な香りが幾重にも被さるので、なんとも中身のない厚化粧な酒になってます──雄町80でここまで香るというのも凄い話ですが。

僕もブログ内で2回も☆6を付けた銘柄なので淋しい限りですが、

──風の森の今買えるものでこれは鉄板だという酒を逆に教えて欲しいっす。

本当にもしもそんな酒がまだ存在してるなら是非教えてほしいですね。26BYまでの「笊籬採り」は冷やおろしシーズンに出る「生熟」商品でしたが、27BYから720mlオンリーになって、搾ってすぐリリースされるようになりましたよね。でも、ある意味、この「雄町80」なんかを「生熟」させたらますます香りが凄まじくなって悲惨なことになってたので、☆3で済んでよかったくらいですよ (笑) 。

四季醸造の蔵は「収穫年度」も同時に記載した方がいいですよね。「出荷日」「詰め日」のガイドラインも都道府県によってまちまちですし、日本酒がワインのようにワールドワイドに発展して行くためにも、もう一段階の法整備は必要だと思います。マチダヤの「長陽福娘 生熟」も出荷日だけ書いてあっても何の意味もないという (笑) 。


2017.08.14 Mon 09:22
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Name - おみず  

Title - No title

今年のイカキ採りの味は間違いなく下降してますよね。
これは僕も含めて周りの風の森ファンも言ってますから擁護できない事実で間違いないです。
当たり年と不出来で仕方ないと言ったらそれまでですけど。
ぶっちゃけ僕も一昨年~去年ぐらいまではかなりの量(というかほぼ全種類)を買ってましたが今年に入ってから自分用には1本も買ってません。
確か去年の終わり頃の純米雄町か何かですごく味が落ちてた気がします。
四季醸造でbyが米の収穫年と相違してしまっているんでちゃんと使用米の収穫年も記載して欲しいです。

しかしまあ日本酒は趣向品なんで個人の味覚や感性に左右されますし不味いと思ったら不味いと書く人がいるなら美味しいと思った人はそれぞれのブログなりSNSなりで美味しい!って発言すればいいんじゃないかなぁと。
風の森の今買えるものでこれは鉄板だという酒を逆に教えて欲しいっす。
2017.08.14 Mon 08:57
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Name - moukan1972♂  

Title - To abcさん



ご意見ありがとうございます。


──不特定多数の人間が見れるとこにこんな酷いこと書かれて作り手がかわいそう。

僕自身は旨くもないのに周囲が「旨い」と持ち上げて造り手が「裸の王様」になることも同様に酷いしかわいそうじゃないかという考えです──「飛露喜」のように。たとえば酒屋がHPの商品説明で「今年も旨い!」とか「去年より旨い!」と書くことも「酷いこと」であり、「かわいそうなこと」だと思ってます。

それと、僕の書いてることが恣意的で的外れなら、いちいちナイーブにプロの造り手が相手にするとは思えないです。


──あんたは面白けりゃそれで良いのかもしれんけどねぇ。

「褒めれば (批判しなければ) それで良い」──これの反対なだけで、出てきた結果が違うだけじゃないですかね。「面白けりゃそれで良い」──補足すると、自分で面白いと思えない展開やレトリックで批判はしないということです。


──そんなに思いをぶちまけたけりゃ蔵に直接言えば良い。

 abcさんは直接僕に言ってくださってありがとうございます。勇気というか、とても疲れることだと思います。

かつて「鍋島 純米吟醸 山田錦 火入れ 25BY」が酷い出来だったとき、長い手紙を添えて蔵にCOOL宅急便で送り返したこともありましたが、正直、蔵元に直接言うほどの熱度もさすがに失せましたね。あの頃は日本酒歴半年で僕もナイーブだったんだと思います。

このとき、飯盛杜氏から直接電話があって30分くらい話したんですが、「こういうこと (批判や文句を言われること) は普段もよくある」と言ってました。ただ彼はこうも言ってました。「だいたいは的外れな内容なのでいちいち相手にはしない (無視する) 」。

そして、これも最初のロジックと同じですが、美味しいのにそれを蔵元に伝えないことも、またそれはそれで「かわいそうなこと」だとは思いますね。僕は「米鶴」と「黒澤」にはメールしました。

決して喧嘩を売ってるわけではありませんが、abcさんの考え方は基本的に僕と同じだと思ってます。言うなら「式は同じだが出てくる答えが違う」ということじゃないですかね。




2017.08.14 Mon 08:41
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Name - abc  

Title - 

凄い書かれようだな…批判を超えてるよ…
微妙なら自分の中で今後飲まないと決めれば良いこと。
不特定多数の人間が見れるとこにこんな酷いこと書かれて作り手がかわいそう。
そんなに思いをぶちまけたけりゃ蔵に直接言えば良い。
あんたは面白けりゃそれで良いのかもしれんけどねぇ。
2017.08.14 Mon 05:40
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