◤花邑 - 純米吟醸 雄町 生酒 27BY ── dಲಲb「チョーうめえ! 十四代クローンの限定生酒が『黒龍-火いら寿』の不完全燃焼を完全に穴埋めする!」#Fruity, Sweet, Fresh 




 花邑の年一限定生酒ヴァージョンです。今回は青の純吟雄町をチョイス。赤は来年でいいや。ちなみに26BYは火入れの花邑2種と、同じ両関酒造の翠玉/特純火入を飲んでます。個人的には翠玉/特純が一番印象に残ってはいるが、やはり酒の背後に佇むストーリーという意味では花邑の方が何かと話題になりがちなのは仕方のないところ。だって花邑は、かの十四代の高木専務がその醸造技術を個別指導したということで一気に知名度を上げた銘柄なわけで。

hanamura_jungin_nama4.jpg オレ個人のどうしようもない初心者エピソードをここに恥ずかしげもなく晒しておくと、十四代なんかほぼ絶望的に家呑みできないわけで、ありがちな話ではあるけど、だったらということで、とりあえず花邑に手を出した。それに、運良く馴染みの酒屋でも扱いがあったしね。

 十四代は日本酒を本格的に飲み始めた極々初期の頃に本丸を外で飲んだだけでそれっきり。細かい味もすっかり忘れてしまっていた。

 で、時を経て、花邑の純吟雄町を飲む。「ほう、エレガントな旨酒じゃないか」──。

 すると突然「十四代 超特選 純米大吟醸」を正価で入手するチャンスが舞い降りた。花邑のことなんかすっかり忘れて無事に手に入れる。

 十四代を家で呑む。そして初心者は叫ぶ。

「オイこれ、花邑の雄町と同じやないかぁーーーーーい !!!」

 順番逆だっちゅーの (笑) 。十四代が花邑に似てるんじゃない。花邑が十四代オリエンテッドなんだよ。これだから素人はタチが悪い。m(_ _)m 反省。

hanamura_jungin_nama1.jpg それからまたしても「十四代 極上諸白」を手に入れるチャンスが舞い降りて再確認。

「花邑の十四代クローン度パネえっす・・・」

 というわけで、27BYは気合入れて生酒ヴァージョンを手に入れてみた。馴染みの店にまだ残ってるんだよなあ。一説によると都内で花邑の扱いがあるのは3店舗だけだという話もあるけど、実際はどうなんだろ。

 それにしても前説ナゲえーな。なんとかしないと・・・。

「すごく香ります。とっても飲みやすいです。オススメです!」

 これでいいなら短くできるけど。


 dഋഋb「高木専務・・・なんも言えねえ」
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 bottle size:1800ml



【083】花邑 -はなむら- 純米吟醸 雄町 生酒 27BY <秋田>

両関酒造 株式会社:http://www.ryozeki.co.jp


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 ようやく本編。

 立ち香は、最近飲んだ中では花陽浴/純大/山田錦にかなり近い。花の蜜様の濃醇な甘さをまるで水紋のように滑らかに解き放ちつつも、花陽浴よりシロップ感は低く、より旨みの多さを感じさせる蜂蜜フィールドに振れた質量感のある甘やかさ。簡単に言えば、フローラルな芳香を含んだ蜂蜜様。

 含みます──。

 ウホ、いいお酒。

hanamura_jungin_nama3.jpg 黒龍/火いら寿が記憶の地底に消えてくれたわ。早く忘れたかったから、これで本望。

 去年飲んだ火入れより甘みは当然出てる。ただ、透明感と清楚さという点では火入れも捨て難い。やはり生酒には、飲むたびにコロコロと表情を変える気まぐれでコケティシュな蠱惑 (こわく) があるという点で、良くも悪くも飲み手がそれに振り回される面があることは事実だろう。旨さの本質を捕まえるのが時に難儀なことがある。

 グラスに注ぐと微細な気泡が張り付く。それでもガスは蜃気楼レベルで、ジュっとしたアフターにそのゴーストが微かな残像として通り過ぎる程度。秀鳳/山田錦47を呑んだ時にもこの感じあったな。

 花陽浴/純大/山田錦と比べると味ラインに無駄はない。香りの退けも潔く、味のさばけもいい。とはいえ、決して線の細い酒質じゃない。アルコール度数15だけど、絶妙なレベルで濃醇。翠玉/特純にも通じる米由来の甘ポチャい旨みも奥でしっかり感じる。

 これぞまさにエレガントジューシー!

 温度が上がってくると、ちょっとイチゴが出てきた。ハニーな甘やかさも濃度割増し。徐々に渋酸を感じやすくなってきたのは、空気に振れて味が開いてきたこともあるが、実は日輪田/しぼりたて純米の後に飲んだこともあって、既にオレが満腹だからという理由の方が大きいか。今日はこのへんにしとこう。




── 2日目。


 昨日はちょっと酔ってた&ドタバタしてたので、今日は少しジクーリ。あえて昨日の記事は読み返さずにツラツラと書くぞ書くぞ書くぞ。整合性のなさなどもひっくるめて楽しんでいただければ。

 お、立ち香に昨日より増量されたミネラリーなニュアンスが密度のあるハニーな甘やかさと一緒にトゥーンと広がる。一瞬、26BYの鍋島/山田錦あらばしり生を思い出して泣きそうになる。直喜・・・っ!

 含む。

 ワオ。昨日よりグンと甘い。濃醇で蠱惑的な甘さが、ジュワっと舌上に踊るジューシーさを愛情たっぷりに背負い投げ。それに比して退けの早いリリース。花邑らしいフローラルな立ち香のインパクトより、むしろ含んだ時のポヨンとした極薄オブラートに包まれた米由来の艶っぽいボディに魅了される。

 お、今日は白ブドウもあるな。とはいえ、現実世界では存在しない、全くもって信じられないくらい甘い白ブドウ。ちょっとやりすぎなコンポートのような。そしてハニーな甘やかさも健在。香るは香るが赤よりは清楚でエレガント。これは精米歩合ゆえの透明感のなせる技か。

 こりゃ青一択かな。火入れも青派だし。翠玉を含めると話は変わってくるが。

「こんな甘い酒、食事に合うの?」──

 いやいや、食中だとアダルトな渋みと苦みが前に出て来るから全く問題ないスィー。つうか、甘い味が食事に合わないとか、アンタ和食の砂糖使いを根底から否定するわけ? そこまで言うなら砂糖入りの料理を1週間断ってから出直してこいよ。断糖明けにこれ飲んだらアンタ泣くよ

 しかしこれ、加水しているとはいえ、一升瓶3000円 (税抜) とか 異常なコスパだな。ここだけの話、花陽浴/純大山田錦の720mlより安くて遥かに旨いとかミラクルだわ。そういや、仙禽の薄井社長が27BYのモダン仙禽/雄町について、自らこんなコメントを販売店に寄せてるな。



(誤字/脱字/一部推敲したくなるようなリズムの悪い文体は原文のまま)

 透明感ある、フローラルな香り。例えるならばアカシヤやユリ様のフレーバー、香りに共通するのは「みずみずしい」という表現。果実をしぼったかの様な発散するみずみずしい香りは、確実にドメーヌの恩恵を受けています。口に含むと、雄町らしいスィートなアタックの強さの後に、香り同様に「みずみずしい」アフターが繊細な酸味とともに訪れ、心地よく快楽的な味わいにフィニッシュします。なんと切ないジューシー感。これほど「水」の存在感に溢れた雄町は他に類を見ないでしょう。雄町をゴージャスに骨太に創る(造る)のは簡単です。しかしながら、これほどまでにヤマトナデシコな雄町は、自画自賛ですが存在しないはずです。


 ワリーけど、あるよ、ここに。




── 3日目。

 ちょっと渋くなったけど、まあ旨い。甘露飴のようなツルんとした甘さが出てきた。残りは2合半くらい。明日はお休みしよっかなー。赤字の純米も気になりはじめてきた・・・。




── 4日目。

 2日目が一番よかったな。やはりこの手のタイプの酒は日に日に落ちる。今のところ一升瓶のみの展開だから、一人で飲むには厳しいタイプの酒質かもしれない。


moukan1972♂




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【034】秀鳳 純米大吟醸 山田錦47 生原酒 26BY (2016/1/27)


花邑 十四代 翠玉

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To 日本酒初心者さん

──また遠慮なくコメントさせていただきますね。

気軽にどうぞ〜。

風の森の雄町、 笊籬採り27BY飲めなかったけど、
オレも今年のどっかでまた呑みたい。
ちなみに26BYの雄町/笊籬採りは最高に旨かった。

2016.04.17 Sun 00:13
Edit | Reply |  

Name - 日本酒初心者  

Title - わかってらっしゃる(^_^;)

まさか、自分のこと知ってるとは!
うれしいです。
おすすめの2本ですが、百春はホント気になってて今年一本は手に入れるつもり。
風の森キヌヒカリですが、何気に初めての風の森がキヌヒカリの純大(26BY)でした。
イカキドリではないけれど美味しかったな~
今年は雄町を呑んでみよかと思ってます。
ドンピシャなおすすめで焦ったよ~(タイトルがそれ)

また遠慮なくコメントさせていただきますね。
2016.04.16 Sat 23:14
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - To 日本酒初心者さんTo 日本酒初心者さん

こんちわー。

記念すべき初コメントありがとうございます。
お互いネット上の顔見知りだから特に緊張もなく、気軽でいいわ (笑) 。

あ、日誌係さんのブログでもいつもコメント見てたよー。
雪の茅舎/製造番号、旨いみたいじゃん。今度買うぞ。
オレもまだまだ飲み足りてない初心者なので、お互い美味しいお酒を楽しんで行こう。

花邑、オレは美味しく呑めた。
前日に黒龍/火いら寿、その近辺に花陽浴/純大山田錦という流れもあったから、
順番的に花邑が旨く感じた流れもあったと思うけど、うちのは苦くも渋くもなかった。

5月まで引っ張るのも特に問題ないと思う。
ガスは抜けるかもしれないけど、甘旨がイイ感じに育つかもしれない。
花ビラのような渋みがなければアタリ瓶という判断でいいと思う。


──このレベルのブログを維持するのは大変と思いますが、長く続くのを祈っております。

ま、文章を書くのは常軌を逸して得意な方なので、健康体さえ維持できれば
なんとか続けられるかな (笑) 。
無理せず適度に緩急を交えながらマイペースにやりますわ。

「これ旨かった」「あれイマイチだった」とか、気軽に日々の酒情報を
書いてくれてOKなので、お互い、いろいろ情報交換して行こう。

今後ともよろしくお願い致します。


PS...
長陽福娘の山田錦60直汲み、確かに旨かったよな。
だったら風の森/キヌヒカリ45とか、百春なんかもいいかもよ。
百春は同じ米でも仕込みによって味が微妙に変わるから、
アタリを引くかは運次第だけど。
2016.04.16 Sat 22:07
Edit | Reply |  

Name - 日本酒初心者  

Title - 

ブログ開設おめでとうございます。
誤字してました。
2016.04.16 Sat 21:30
Edit | Reply |  

Name - 日本酒初心者  

Title - 安心しました。

私もこのお酒を購入してて、日本酒感想日誌さんで厳しいレビューで心配してました。
5月に開封予定ですが少し期待もてます。
26BYの火入れを呑んでて最高だったんです。
モウカンさんのコメントもチェックしてまして、ブログ解説おめでとうございます。
このレベルのブログ(想像以上にカッコいい)を維持するのは大変と思いますが、長く続くのを祈っております。
あと、長陽福娘の直汲み純米はホント最高でしたよね~
今年、これ以上のインパクトを残すお酒ないかもと言える出来。
私は、このようなブログを参考にして、お酒を買うような初心者ですが、おいしい日本酒をまずは知るために、勉強のために先の日本酒感想日誌さんのブログと同じように参考にしたいと思います。とにかく、長く続けてください。
とりあえず、最初にコメ残しとこと思って、投稿しました(笑)
2016.04.16 Sat 21:28
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