◤鶴齢 - 特別純米 越淡麗55 生原酒 28BY ── dಠಠb「27BYよりも美人度は上だが、オレだけが知り得るような秘密の美しさには出会えない」#Fruity/Women 









kakurei_koshitanrei28by3.jpg 先日の「純米吟醸 山田錦50」がクワナリどーでもいい酒だった、今度は大丈夫だろうな、鶴齢 (かくれい) です。近場で買い逃してしまった「越淡麗55 生原酒」だけど、ちょうど先日、新潟の酒屋から「恵信」を取り寄せるタイミングがあったので、同梱ファイヤーしました。去年はうっかり☆5を付けてしまったけど (笑) 、モダン淡麗酒としての未来を垣間見た気がして、とても興奮したことを今でもハッキリ覚えてます。

 実はこの酒、26BY、27BYと3年連続で呑んでます。26BYは高田馬場「海と (かいと) 」の外飲みで、たしか2015年の春頃かな。ちょうど「而今 山田錦 火入れ」もあったので一緒に呑んだけど、インパクトは「鶴齢」の方があったくらい。ちょっと草っぽいアロマに熟れ茶けた濃密な甘みが重なる、なかなかにクセのある和菓子のような味わいだった。それが27BYには随分とクリスタルというか、透明な旨みで魅せる酒になってた。さて、28BYはどんなもんかなー。今のオレを驚かせることは難しいだろうけど、ちゃんと口の中に諸々が収まってくれればそれでいい。




kakurei_koshitanrei28by1.jpg
 ▲精神医学的な見地に立つと、松岡修造氏は「鬱病」を発症する「全ての条件」を兼ね備えている。周囲はあまり彼に過剰なサービス精神を求めるべきではない。無理か。いつも心配してます。


kakurei_koshitanrei28by2.jpg
 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆

【401】鶴齢 -かくれい- 特別純米 越淡麗55 生原酒 28BY <新潟>

青木酒造 株式会社:http://www.kakurei.co.jp


Moukan's tag:




kakurei_koshitanrei28by4.jpg 立ち香──ニュウ (乳) 来るなよ、ニュウ (乳) 来るなよ、本物のオッパイが「ハクション大魔王」のあくびちゃんみたいに瓶口から飛び出すなら許すけど、香りとしてのニュウは来るなよ──あ、来ない。なにこの安心感 (笑) 。赤い果実&ピーチ。ほんのりクリーミイなニュアンスもあるけど、スイーツにかかってるソースみたいなバランスなので問題ナシ。これは美酒の先読みあるぞ。麗しのセクシー系セメダイン──つまり、抱けるセメダイン──、かつ清楚にフローラル。これはいいかもしんね。



 






 期待度Kカップ──。

 とりあえず一口目は問題なく旨い。今季は随分とフルーティーだなあ。この明るくピーチな感じは「東洋美人」ならぬ「東北美人」と言ったところか。27BYが「淡麗旨口」なら、28BYは「淡麗ジューシイ」かな。26BYは「濃醇甘草」だったんだけど (笑) 。


kakurei_koshitanrei28by5.jpg 基本的には淡麗でキレイな酒なんだけど、ちょっと〝すりおろしジュース〟的なザラつきのあるテクスチャーもありつつ──液性にまるで薄ニゴリのような豊満さ──、跳ね返りの苦み&辛みが少し強めに感じるけど、逆にツルピカではない分、ステンレスな硬い苦みにはギリギリならない。27BYのようなパツンと張りのある米の旨みにアクセスできないのは、香りの質量も含め、ジュース・パートがドレッシーになってしまったからだろう。逆にここを評価する飲み手がいたとしてもその意見を否定することはない。

 しかしこれ、鶴齢なのか (笑) ? 液体そのものは透明だけど、質感には優しくクリーミイな濁りライクなテクスチャーがあって、その柔らかさが「東洋」ではなく「東北の美人」といったところ。とはイエイ、もう飽きてきた。☆4.5の花火がパァーっと美しく夜空に舞って感動したんだけど、帰りの駅の大混雑で少しゲンナリして想ひ出が磨耗して今は☆4まで気持ちが落ち着いてしまった感じ。それでも「山田錦50」よりは綾瀬はるかにいい。しかしこれでもmoukan1973♀は♡☺♡「ややニュウ!?」と言いそうだけど (笑) 。

 ワイングラスで──。

kakurei_koshitanrei28by6.jpg 基本的にはイイ酒だと思います。ワイングラスだとやや重いので──ジュース・パートがよりグラマラスになるので──氷を入れたけど、ようやく琥珀カラーの蜜っぽい甘みが出てきた。そして桃味の食用セメダインはキュートで甘やか。香りは今が一番イイ感じよ。香りにおけるフルーティネスという属性一本に限って言えば、ここ最近の中では傑出した明度であり艶やかさ。

 それでもちょい渋いかなー。あと、やや甘みが流れるし、それらを酸が掬い取ってくれない。山廃的なパワーポテンシャルを兼ね備える「花巴」と比較しても意味ないけど、いつも言ってるように、やはり、この手の甘めのフルーティー酒における「酸使い」としては「六十餘洲 雄町生」が頭一つ抜けてるとオレは改めて思う。

 とはイエイ・劇場版、残りは1合弱だけど、明日の方が良さそう。☆4ですが、全く以て苦しゅうないし、歴然とイイ酒だと思います。ただ、別に面白くはないし、なんというか「鶴齢」にしては、いくらなんでも美人フィールドに振れすぎ。人は誰でも〝洗練さ〟に憧れ、それを求めるものだが、その達成や実現によって得られるモノもあれば失うモノもある。この酒で言えば、旨さの主張 (美酒の表現性) が直接的になり過ぎている。周囲の美しい景色が映り込んだ静かで清冽な川面を思わせた、あの儚くも透明な──それでいて力強い液性の27BYとは、残念ながら「作品性」において、そもそもの次元 (住む世界) が異なる。言うなら、28BYは「美」を以て「美」を語っているに過ぎない。「美」とは常に「発見される何か」でなければ、たとえそれが生々しい姿で眼前に現れたとしても、人にそこまで大きな感動を与えはしないものである。





 2匹のスズメを、煮てさ、焼いてさ、食ってさ。
kakurei_koshitanrei28by7.jpg



 スズメブレンド (加水純米+加水レモン雄町) を味見します。

 立ち香──穏やかだねえ (笑) 。東北美人をベロベロ舐めた後ではもはや無臭レベル。

 うーん、含んだ瞬間にノイジーな雑穀パートある。やっぱ重いなー。これでALC.15度ないくらいよ? それでもレイ子より重いという。ダメですね。残り1合は捨てます。オレ、十分がんばったよ。やはり「雄の藪烏50匹」が問題だな。異なる時空で「加水純米」を呑んだmoukan1973♀は♡☺♡「別に旨くはないけど、普通に呑めたんだけど (笑) 」と言ってたよ





── 2日目。

kakurei_koshitanrei28by8.jpg
 ▲三幸製菓『三幸の海老せん』は『三幸のサラダせん』と並んで、100円ショップや薬局の店先などでよく見かける、三幸の中では最もカジュアルなサラダ二大巨頭。いわゆる「コスパ型」の商品なので☆4止まりではあるが、なにげにいつでも100円で買える「海老フレイヴァー」のサラセンは他にないので、たまに買います。これまでに余裕で50袋は平らげてるはず。「三幸のサラダせん」も100円なら満足。「熟成サラダ」が「純米吟醸 生酒」だとすれば、こちらは「特別純米 火入れ」のような存在 (笑) 。桃屋各種は夏場のドレシッングやタレのアクセントに使う。






 昨日は「東北美人」などと書いたが、よく考えれば「新潟」は「東北」ではないか (笑) 。ただ、このネット記事によると、新潟県庁の広報広聴課に聞いてみたところ「公式な区分はありません」という回答を得たとのこと。実は新潟の人が一番「なんとかしてくれ」と思ってそうな問題ではありそう。ま、あくまでも語呂というか洒落なので、特に訂正はしません。

kakurei_koshitanrei28by9.jpg 立ち香──結構な質量のキラキラ桃ミルク。しかしスゲえ香るなあ。もはや誰も「鶴齢」とは思わないレベル。それでも透明感のあるタッチなので、露骨に牛乳な28BY的クソ酒のように飲むから「ウっ」とはならない。やっぱ基本的には淡麗ラインなんだろうなあ。

 もう残り1合弱だけど──。

 うーん、相変わらず最初の一口と二口はキレイな花火が上がるねえ。ジューシイっちゃジューシイ。少しニゴリを感じさせる繊維質な液性なんだよな──濁ってないけど。今日は完全に桃のジュースですね。少しはんなりした「東洋美人」という感じ。「東洋美人」の方がエネルギッシュだけど──味も香りもきキレ上がりも。

 あんま魅せられないなあ。27BYと違い、最初から「美酒のミックス・ジュース」を突きつけられてる感じで、どうにも飲み手に宝を探させてくれない退屈さがある。


kakurei_koshitanrei28by10.jpg ワイングラスで──。

 やっぱニゴリなテクスチャーなんだよね。そういう意味じゃツルツルじゃない。すりおろし系の桃ジュース。オレは鏡のように周囲の風景を反射する静かな川面ライクな液性を求めてるんだよなあ。これはこれで素敵に上質な酒だとは思うけど、昨日までの自分を変えてしまうほどの作品性はない。むしろ昨日までの自分と決別するための酒だよ。

 そういう意味では、初心者を一発でノックアウトできるくらいの破壊力はあると思うし、🐷「美味しい日本酒とか教えてくださいよぉ〜」などと言う適当な素人女を一瞬で真顔にさせるためにオレが28BYの中から何か1本を選ぶとしたら、「九郎右衛門 純米吟醸 愛山」かコレかなとは思う。もったいないから「米鶴 山廃純米大吟醸」なんか絶対に飲ませない (笑) 。

 常温近辺で現れるゴージャスでグラマラスな表情も蠱惑的だけど、そうなると途端にサンタリーナ状態 (酸、足りてない状態) を意識することになる──かと言って琥珀カラーの米の旨みの球体に出会えるわけでもない。さて、moukan1973♀は何を思う。☆4でフィニッシュです。





 陽子、逝く。
kakurei_koshitanrei28by11.jpg



 やっぱ違うなー。作品偏差値が。なんというか、含んだ瞬間に目が覚めるよ、いろんな意味で。まるで今まで作動してなかった味覚センサーや解析プログラムがオレの脳内で一斉に激しく展開する感じ。正直、この「鶴齢」くらいじゃオレの出番は必要ない。陽子を飲むと、ついさっきまで味覚センサーの半分も稼働していなかったことがよくわかる。

 そして、遂になくなっちゃったよ。最後はなぜか「濃厚バナナジュース」になってしまったけど (笑) 、やっぱ酸があるからダレないよねえ。ちょっと面白い変化を最後に見せてくれたので、なかなかに良いリトマス酒でした。イイ酒はいろんな引き出しを持ってるということだね。

 そうそうmoukan1973♀にレイ子の感想を訊いてみた──♡☺♡「ニュウ問題はギリギリ大丈夫。なんかの拍子で『ん!?』と思う瞬間もあったけど、別に飲める。まあまあか? ただ鶴齢っぽさは全くない。なんかすごくキュートな酒。セメダイン来いよ、みたいな (笑) 。☆4が妥当だと思う。結構フローラル」。


moukan1972♂






日本酒 鶴齢

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To temakinoriさん



毎度です。

なんだかんだで美味しく飲めてるようでよかったです。「雄町」を選んで正解じゃないですかね。コシタンも美酒っちゃ美酒ですが、うーん、もうちょい攻め込まれたいですね (笑) 。


──フルーツというには若干テロっとした飴っぽさ、液体としても少し粘性があるような気がします。

たぶん「雄町」の方が「鶴齢」っぽさ、出てますね。僕にとっては飴っぽい光沢感は好物の部類ですね。「酉与右衛門」の亀の尾も飴っぽさありましたが、なんですかね、やっぱ「球体感」の差ですかね。「鶴齢」は「球体」というよりは「面」ですね。


──でも美味しいです。

ここがなんとも悩ましいという。そうなんですよ、でも美味しいんですよ (笑) 。


──あと、2日目良くなりそうな予感が思ったよりイメージ通りに変わった珍しいケースでした。もしかして成長ですかね??笑

誰にも迷惑のかからない創作クイズを自分で作って自分で答えてすぐに答え合わせ──この繰り返しは無駄にはならないし、簡単だし、間違っても誰に見られるわけでもないし (笑) 、どんどんやるべきだと思いますね。

もちろん精度は回を追うごとに上がりますし──上がったからといって得することは何もないんですが (笑) ──、予想に反したら反したで驚きが生まれて、より記憶に残りますしね。家呑みこそ自由に好き勝手に楽しむのが勝ちだと思います。

実際、成長はしてると思いますよ (笑) 。いや、ホントに。

2017.07.13 Thu 01:14
Edit | Reply |  

Name - temakinori  

Title - 鶴齢飲みはかく語りき

こんばんはー。

瀬戸産雄町2日目、モヤが晴れて質量も幾分か軽やかに。
酸はそのままでセメダインは奥へ、相対的に赤い果実が前面に出てきて酸と交じってパキっとしてきました。

味わいはボンタンアメwith酸ですかね。
フルーツというには若干テロっとした飴っぽさ、液体としても少し粘性があるような気がします。

美味しいです。でも僕には比較するとヨエモン亀の尾の方が口に合いますね。
こっちは飲み続けるとちょっと口のなかがダレてくるというか、舌がテロテロコーティングされてくるというか。
食傷気味というか飲傷気味というか。笑

なんかピンとくる表現を持ち合わせていないのですが、一定量飲み進めるとやっぱりちょっとだけ重さを感じてしまいます。

でも美味しいです。
あと、2日目良くなりそうな予感が思ったよりイメージ通りに変わった珍しいケースでした。もしかして成長ですかね??笑
2017.07.12 Wed 23:26
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - To temakinoriさん



毎度です。

実は「越淡麗」を飲みながら、「こりゃtemakinoriさんの買った雄町の方が良さそうだな」と思っていたところです (笑) 。「雄町」からの「杏」──これはわかりますねえ。「山田錦」の米力がイイ感じにスリム化されて、なんとか飲める「越淡麗」ではありますが、やっぱ「鶴齢」にしてはキレイ過ぎますね。エッジ感が皆無で、すごく美人ちゃんな酒です。


──酉与右衛門亀の尾直汲みを連想させるニュアンスがあります、あっちのほうがパキっとビビッドでしたけど。(たぶんそこの差で、こっちはもったりしてるように感じられる気がします)

ちょっとニゴリ気質なボリューム感があるんですよね。やや繊維質な舌触り。酉与右衛門のような球体感を象る酸がもう一声という感じです。たぶん「雄町」の方が「鶴齢」っぽさは出てると思います。「越淡麗」は優等生過ぎて少し退屈な面もありますが、出来はイイと思います。それこそ「越淡麗」で「金賞」狙えそうな勢いです (笑) 。

2017.07.11 Tue 23:50
Edit | Reply |  

Name - temakinori  

Title - おっとシンクロ

こんばんはー。
鶴齢瀬戸産雄町55生、ちょうど今日開けて飲んでます。
この前の花巴といい、奇遇ですね♪

赤い果実、セメダイン、酸、バニラ。
質量はこの時期飲むにしては僕にはちょっとだけもったりしていて重たいですが、悪くないです。美味しいですよ。
たまに鼻を抜けると杏っぽさを感じる瞬間もあります。

酉与右衛門亀の尾直汲みを連想させるニュアンスがあります、あっちのほうがパキっとビビッドでしたけど。(たぶんそこの差で、こっちはもったりしてるように感じられる気がします)
こっちは2日目に酸化したらもっと良くなるのではと期待。

明日また続報します!
2017.07.11 Tue 22:46
Edit | Reply |  

Add your comment