もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 ようやく今夜私はひとり。
〜 日本酒の家呑みレポ&本日の1曲、安センベイ評、時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米 穂積 蔵付酵母仕込 蔵熟生酒 27BY ── dಠಠb「遂に服を脱ぐ、黒澤ほづみ 27歳 独身」#Wine Oriented, Clear, Well-Cured 



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 photo: 木ノ下淳一 アトリエ・キノチッタ ブログ




kurosawa_hozumi27by_nama3.jpg そろそろアタリを出さないと「Type-7」の美しい想ひ出が青い鳥となって北八ヶ岳の空の彼方に飛び去っていきそうな危うい気配を感じつつ、満を持して登場、黒澤ほづみ 27歳 独身 (黒澤 穂積 27BY 生酒) です。

 ここまで来るにはスッタモンダありまして、注文したはずの酒屋から「HP上の在庫表示が間違ってた。えっ? ビーワイ?」などと言われ、一度は入手を諦めましたが、道を歩いていたら空から降って来たので慌ててキャッチしました。つい先日これの28BYを飲みましたが、正直「う〜ん」という感じ。少なくとも今は全然「飲み頃」ではないです。

 DE、この27BYですが、ある読者さんがGWに軽井沢へ旅行に出かけた際、たまたま地元の酒屋でシレっとこれが売れ残っていたらしく、それで「仙禽の赤とんぼを思い出しました!」などと言うものだから、こうなると買わないわけにはイカなくなるという話。これまでに呑んだ「黒澤」との一番の違いは「赤とんぼ」同様に「蔵付き酵母」を使用している点。つまり、協会酵母無添加の、完全なるナチュール仕様というわけ。





 ▼なぜか国産大手の瓶ビールをたらふく飲む夜に・・・。
 



 すでに火曜に「風邪の森さん」と一緒に開けてますが、3日目も少し残ってますので、そちらのレポートは金曜に仕上げます。先に言っておくと、☆4.5です。なかなか☆4の壁を突破できなかったType-7以外の「黒澤」ですが、ここへ来てようやくという感じ。ただこれ、さすがにもう買えないと思いますので、情報としてはあまり役に立つとは思えない。頑張って──でもない──面白い記事に仕上げるので、ま、そこは御容赦 (笑) 。




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 ▲実は包帯ミニオンはこの写真がオリジナル。「風の森」を開ける予定はなかったけど、家庭の事情で「2本同時飲み」に変更した。

 ▼さすがに28BYの「日本酒度:+8、酸度:1.9」とここまで数値が違えば「別の酒」と考えて差し支えないと思う。
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 bottle size:720ml




SAKE GRADE:☆☆☆☆½

【385】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米 穂積 蔵付酵母仕込 蔵熟生酒 27BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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 ▲「風の森」呑んで「酉与右衛門 亀の尾ブレンド」呑んで、それでここに来た。特に問題はない。



kurosawa_hozumi27by_nama5.jpg 立ち香──まだ液面が動いてない今は香りの発散は極めて穏やか。これは少し拍子抜けするほどの淡麗さ。28BYの「パーフェクトに近い乳酸フレイヴァー」を思えば、この段階でも別の酒という印象を得る。赤いトンボも特には飛んではいないが、それなりにビターに熟れた感じは出てます。酸の表情は「お酢」に近いけど、そこまで鼻をつんざくほどじゃない。なんとなーくスモーキーで枯れた風合いの酸っぱさがそろりと。フルーティネスの豊穣も特には感じないが、若干のドライフルーツ感もなくはない。ブっちゃけ、この段階で「これ絶対に旨いっしょ!」はヌワい (ない) 。

 珍しく平日からカナリア毒味隊が待機してるので行かせます──。

 ♡☺♡「あああ、『うまい!』いただきました! あのう、熟感はたっぷりあるけど、熟しながらもクリアな感じ。『赤とんぼ』とか言われてもわかんないから、それは自分で確かめて。甘みもあるし、酸味もある、甘酸! なんか熟してる感が強い

 人文科学のメスを入れます──。



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 ゼロ・グラヴィティな麗しの水はまるで「消える魔球」──それはまさに「忍法 黒澤」による奇跡のドロン術。もはや味や香りはどうでもいい。含んだ瞬間に全てが消えたよ・・・。

「Type-7」以来、常にオレはこの異次元な軽さを求めていた!


 まず白ワイン並みに酸っぱい。果実味はそれほど感じない。なにより黒澤チョークのノイジーな砂塵が全くない。熟味はあるっちゃあるけど、RSフィールドではあまり感じない。ワイングラスでグルグルやる前に、先ずはグイ飲みでスカっと「消える魔球」を体感するべき。

 いいですか?──味・香り・旨み・キレ (味曲線=味の消え方) など、液体には様々な要素があるので、特にこういう酒の場合、いきなりワイングラスはダメですよ。しかもそういうことは飲まないとわからないので、我が家が最初は必ずグイ飲みで確認するのはそういう理由です。洗い物が増えるのは面倒だけど、この「消える魔球」を感じずに瓶を空けてしまうよりは綾瀬はるかにマシという話ね。


 もはやこの軽さは犯罪レベル。口の中の見晴らしが最高。気分はアフリカの少年。オレは中学2年以来、ずっと視力0.1以下だけど、今だけは口の中の視力が4.0。

 ただ、これは「赤とんぼ」とは全くの別酒。むしろ「赤とんぼ」の横で一緒に空を舞ってる「たんぽぽの種」です。それよりも最近オレが口にした酒の中でこれに一番近いのは「米鶴 米の力 純米 亀の尾 火入れ」だと思う。もちろんスモーキーな濁った甘酸フレイヴァーが「赤とんぼ」の着てる服に似てるという話もあるけど、それはあくまでも表面的なことで、この酒の本質とはまるで関係ない。要するに、何となく顔の似てる、性格も人種もまるで異なる二人というだけ。

マチダヤ試飲会2016篠峯 「赤とんぼ」は「ジュース (オーナメントや実) を楽しむ酒」で、この「穂積」は「骨格や味曲線 (クリスマスツリー本体) を堪能する酒」です。「削げた赤とんぼ」という認識は必ずしも的外れではないが、じゃあ、味の濃いジューシイなパイナップルと酸が足りてないパサパサのパイナップル、それらを同じフィールドで語れるのか?という話になる。それに熟成させれば、ある程度は似たような熟香を身に纏うので、これまた本質的な問題ではない。

 つまり、こう考えるのが自然だし本質的ではあるだろう。リリース直後の「穂積 27BY 生酒」は一体どんな酒だったのか?──と。

 これは「篠峯」の堺杜氏がfacebook上で書いていたことだけど、

「 (熟成させたからと言って) ストラクチャとしての酒質の変化がある訳ではない」──。

 実はこれは非常に示唆に富む指摘で、つまりはそういうこと。この「穂積 27BY」の持つ構造的な軽さ、これは熟成由来ではないのだから、纏いとしての香りや味に惑わされると本質を見失う (軽さを感じる機会を失う) ということになる。この軽さはリリース直後にも絶対にあったはずだし、だからこそ「Type-7」も熟成を経ずともあそこまで軽かったんだと思うわけだ。

 ♡☺♡「間違いなく今日イチ!


kurosawa_hozumi27by_nama13.jpg ワイングラスで──。

 あれれ、遂に出会っちゃった、赤とんぼの想ひ出に (笑) 。まあでも、所詮は「塗り絵・赤とんぼ」に色が入ってない状態に過ぎないので、ここは重要じゃない。

 Type-7以来、これまでさんざ☆4以下の黒澤ばかりを空けて来て、正直オレは「Type-7の軽さ&旨さは勘違いだったんじゃないか・・・」とすら思ってたけれど──というのも、その後の「黒澤」がどれもこれもあの軽さを体現していなかったから──、しかしこれを飲むと、あの異次元の軽さは幻なんかじゃなかったということが確認できる。なによりそれが嬉しいし、感動的なんだな。

 というわけDE、この酒は異次元の軽さをエンタテイメントとして享受するべき酒。もはや味や香りは二の次酸の意地

 ♡☺♡「速醸より酔わない感じがいいね。まさに究極のクイクイ系 (笑) 。重さが全くない。程良いBodyサイズ

 長くなったので「2日目」の記事はこれから飲む「3日目」と一緒にUPします。「Type-7」との本質的な違いや「米鶴 山廃純米大吟醸」との差異についてはそこで語っていこう





ちょっと気まぐれ起こしてLIVEで細かく更新してました。

── 2日目。
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 ▲いわゆる沖縄スタイルの酢味噌で食べるミミガーではなく、豚耳の醤油煮です──ちなみに我々夫婦は一生「酢味噌」を食べなくても大丈夫な人間。近所の怪しげな中華食材屋 (そこそこ多用してる) で1枚 (片耳) 180円とバカ安。写真で片耳の半分──話が生々しい (笑) 。



 さて。昨日は──「Type-7」との本質的な違いや「米鶴 山廃純米大吟醸」との差異についてはそこで語っていこう──などと偉そうにブチ上げてしまったが、一日過ぎれば気分もノリも変わってくるので、そこは適当に──最近は真面目に過ぎるのでここらで息抜きさせてくれ。

 すでに何日か前に書いている下書きに手を加える前に昨日の続きを書いている今は金曜の18時02分。イヤフォンからは「Best Of Disco Funk (1979 - 1984) 」という、どこぞの誰かが勝手に編纂した選曲集から1曲目の「Chemise - She Can't Love You (1982) 」が流れてます。いつ聴いてもキュートな名曲です。しかしこの先の選曲を少し確認したが〝わかってない感〟満載なので、たぶん途中で変えるわ (笑) 。


 Chemise - She Can't Love You (1982)
 



 その前に28BYとの違いについて少し触れておくか。素っ気なく言えば別の酒です。だって、28BYは別に軽くはないもの。ただ、香りには素敵な乳酸フレイヴァーがあるので、飲まなければ幸せです。黒澤チョークは大盛り。28BYのチョークな砂塵指数を「100」としたなら、27BYはオレの恣意的な算出で「30〜40」くらい。もはや味も香りも液性も別物だけど、ただ一つだけ共通している属性もあって、それは淡麗 (基本「薄い酒」) であるという点。

 まだまだ理解の足りてない人には「軽い」と「薄い」の違いがわかってないと思うけど、27BYと28BYに共通なのは「液の彩度」であって「液の質量」じゃないからな。つまり、28BYは「淡麗だけど軽くない」──27BYは「淡麗だし軽い」──この違いは重要です

kurosawa_hozumi27by_nama18.jpg ここから少し「夢」について語っておこうと思う今のオレが何を飲んでるか知ってるか?──それは素敵な思考停止を得られる国産大手の何でもない缶ビール (笑) ! つうか、金曜だし、明日のシャンナイトに向けて少し休肝するわ。

 DE、その「夢」とはなんぞや──それは、28BYの諸々の雑味要素が熟成を経て削げてくるのか否かということに関する「夢」についてだ。27BYを飲む限り、どうやら「穂積」という酒は「淡麗」ではあるようだ。その意味では他の「黒澤」とは少しコンセプトが違うという印象を受けた。

 前提となる (熟成を経ても不変の) ストラクチャーはどうだろう。正直、28BYの現時点でのコンディションだと、まだまだ余計なモノがたくさん引っ付いてるので、そこがもう一つ見えにくい──つまり、過剰なミネラル感や苦みが邪魔して酒のコアとしてのストラクチャーが見えにくい。これらのノイズが熟成によって剥がれ落ちてくれば──そもそも剥がれ落ちるのか?──、もしかしたら奥から「忍法 黒澤式の異次元の軽さ」が出てくるのかもしれないが、今は何とも言えない。それに27BYとは数値があまりに違い過ぎる。ただし、今から思い返すと、実は「辰泉 山廃 本醸造「地酒屋こだま別誂」生原酒 25BY」なんかは諸々のカサブタが剥がれ落ちた結果としての「引き算の熟成」だったのではないかということだ。

 すでに「穂積 28BY」を買ってしまった人は、もしも開けた時に「軽さ」や「素早い口どけ」を感じたなら、おそらくそれが熟成的な忍術なのだと思う。今の段階では薄いけど、決して軽い酒ではない。以上、これが28BYとの比較概観。大丈夫? ついて来れてる?



 Khemistry - Can You Feel My Love (1982)
 
 ▲さっそく飛ばしたわ。これは最高です。






 28BYとの違いは割りとドーデモジョイ (どうでもいい) ので、問題は「Type-7」との違いだ。その前にひとまずここで一度UPしとくわ。オレはこのまま書くぜ──現在18時41分。

 つづき (19:05) ──その前にBGMチェンジだな。



 Stargaze - You Can't Have It (1982)
 


 ▼顧問杜氏の中澤礎氏と現杜氏の黒澤洋平氏。

 photo: さくほ町民キッチン



 Type-7との違い──やはりそれは「ジュース・パート」の艶やかさに尽きる。「穂積 27BY」は良くも悪くも「軽さ&淡麗さ」に関してエクストリームな酒──ここではいちいち熟成による「表面的な纏い」についての話は省略するぞ。一方「Type-7」は、この「軽さ」に加えて「カラフルでフルーティネスに満ちた魅惑のジュース・パート」がある。そこが☆の差。残念ながら「穂積 27BY」はジュースとしての魅力はそれほどでもない。ただし、オレが液性一本で☆4.5を付けるのは「篠峯」と「長陽福娘」くらいなので、そういう意味では大いに見所のある酒ではある。

 そうなると1800mlで保管してる「Type-7」が熟成によってどうなるのかということに興味は移るわけだが、まずジュース・パートはそれなりに熟味の纏いを得る。これは仕方ない──というか当然。問題は「異次元の軽さ」がどこまで磨かれるかということだ。少なくとも「穂積 27BY」の熟成効果を見る限り、どうやら、ここの酒は熟成を経てますます軽くなるんじゃないという嬉しい仮説が成り立つ。

 ひとまずここまでをUPする──19時18分。

 つづき (19:23) ── 次は「米鶴」の出番か。おいおい、一体いつになったら「2日目」の記事を書けるんだ!? その前にトイレ──ビールはすぐにシモに落ちてくるな。さあ、行くか (19:27) ──その前に恒例のBGMチェンジだな。そろそろHouseが欲しいな。



 Louis Benedetti Presents Gene Perez - Bottoms Up (2007)
 



 今の段階ではキメの細かい論を積み上げて「山廃」と「生酛」の属性上の違いを分かりやすく伝えることはできないけれど、いくら「ホズミ27歳」が「消える魔球」だからと言って、それでも「米鶴 山廃純大」のクリスタルネスとは意味合いは違う。

 言葉優先で概念的に過ぎる嫌いはあるものの、それでもオレの指から紡がせてもらえば、ある意味「米鶴」は最初から透明人間として現れるが、反面「ホズミ27歳」はスリムで可憐な人間として現れた直後に忍術を使ってドロンする感じだ。「美しいクリスタルな実体」としての「米鶴」に対して「ホズミ27歳」は「軽やかな実体が消えゆくプロセスこそが美しい酒」なんだと思う。「米鶴」は美しい透明な実存であり、「ホヅミ27歳」は美しかった実存の残像。安心しろ、そこのバカ舌ども、今はわかる必要はない──オレもさしてわかってるつもりはないのだから。

 そうだなあ。この両者を「美しい生酛 vs 美しい山廃」というリングの上に放り出した場合、そこから見えてくるものは一体なんだろう。やはり「山廃」の方がクリスタルネスはある。「生酛」の方が実存に対する「陰影」が強いような気はする。「ちゃんとそこに何かがある」という実存性に対してそれでも軽やかであろうとする何か──酸による陰影で浮かび上がる不思議で軽やかな立体感とでも言うのか。

 一面的な「軽い・重い」で言えば「米鶴」の方が透明であるがゆえの「軽さ」はあるものの、やはり「ホズミ27歳」の「ドロン」する消え方における「軽さ」は同列で語られるべきものではないだろう。「米鶴」は「そこに佇む透明人間」で「ホズミ27歳」は「そこにいたはずの人間」──今わかるのはここまでか。

 今、19時45分──。

 つづき (20:02) ──ここからは「下書き」があるのでラクなはずなんだけど、ちょっと飲み過ぎてる──ビールごときを (笑) 。酒飲みながらLIVEで本番記事を書くことは稀だけど──下書きは当然「呑みながら」書いてるけど──、タマにはいいっか。その前にBGMチェンジです。



 イエ〜イ! 残念ながら今日も生きてるぜ〜。
 
 Mark Picchiotti Presents Jersey St. - Love Will Be Our Guide (2003)






 ここからが2日目の本番です。

kurosawa_hozumi27by_nama5.jpg さーて、どうかなあ。今日も「消える魔球」あるのかなー。どうせ余計な香りや味が前に出てくるんだろうなあ。この酒のバヤイ (場合) 、そこには興味ねえから。「ジュースとしての旨さ」なんか二の次、酸の意地

 立ち香──初日より出てるね、諸々の熟したスモーキーな黒ずんだ果実感が。それでも「赤とんぼ」なんかに比べればペラいし薄い。つまり、そこで感じる酒ではない。要はストラクチャーとしての軽やかな液性こそが問題でしょ。

 そこんとこ、どうなのカナリア──。

 ♡☺♡「ドライ。消える魔球、健在。味的に言うとドライフルーツ状態だけど、飲み心地がいい。軽い

 ホントに消えるんだろうな──。



 ファウル!!!
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 消えねえよ (笑) 。



kurosawa_hozumi27by_nama7.jpg もう完全にワインですね──お米の。同じ値段でこれより旨い白ワインはなかなかないと思うな。「消える魔球」は花形くんがファウルしはじめたね。「赤とんぼ」が脂の乗った大トロなら、これは干物や乾き物のような旨みの出方。今日は渋みの中に様々な物語が生じ始めてるかな。

 つうか、香りがサンジュリアンさんの家でご馳走になった「Clos Floridene / クロ・フロリデーヌ・ブラン 2004」にそっくり。「紹興酒」というよりは「醤油」に近いニュアンス。ジュースとしての美しさを得るには、もっと甘くていいね。今日は消える魔球がファウルされまくりだけど、熟成酒としての纏いはそこそこ楽しめる。酸のコアに吸い込まれる流れの中で感じる小さなジューシネスはそれでも淡麗だけど、飲み疲れしないし、オレは好きだな。ピンと張り詰めた緊張感と愛くるしいチャーミングさが共存してるよ。

 現在20:24──。





 つづき (20:37) ──。

── 3日目。

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 恒例のBGMチェンジ!!! アゲてくぜ!!!
 
 Cafe 432 feat. Ms Swaby - Spirit Free (2016)



kurosawa_hozumi27by_nama15.jpg 立ち香──ようやく赤い果実も出てきたけど、すぐに消える。やっぱ香りの発散は極めて穏やかだと思うな──少なくとも冷蔵庫から出したばかりの温度じゃ。どうすっかな。お燗もやりたいんだけど、もうグイ飲み二杯分しか残ってないな。

 まずはRS (れいしゅ) で──。

 消える魔球は消えた。バランス的に少し強めに「黒澤チョーク」が出てきたけど、荒れ狂う砂塵まではいってない。せいぜい砂場で遊んでた子供の膝小僧レベル──つまり、サラサラしてます。「果実」というよりは「コクのあるお酢」です。言うの忘れてたけど、初日からまるで「火入れ酒」みたいな味幅なので、これでさらに「火入れ」になると、一体どうなっちゃうの (笑) ?


kurosawa_hozumi27by_nama16.jpg やっぱオレにとってはエクストリームかつストレンジにモダンな淡麗酒という理解。もちろん地酒的な秘境感もあるので、そこはクセがあって楽しい。もうちょい露骨なフルーティネスが膨らんでジュース・パートがわかりやすく旨ければ☆5なんだけど、言うなら、それらを併せ持つのが「Type-7」ということなんだろうね。

 しかし飲めば飲むほどに軽いな (笑) 。そうか、なぜか急にアレを思い出したな。ブログを始める前に飲んだ「あたごのまつ ひと夏の恋 26BY」──穂積を速醸にして少し濾過したフルーティネスを膨らませてセメダインなテカりを出して甘みを添加すれば「北八ヶ岳の恋 2016夏」の出来上がりだよ。ちょっと宮城の淡麗フルーティー酒なんかとの通奏低音も探せるな。

 最後にレンジ燗──。


kurosawa_hozumi27by_nama17.jpg 人懐こく酸っぱいな (笑) 。でもジューシイよ。変な話、ようやく生酒っぽさが出てきた感じ。それでも淡麗です。そして生酛らしいオッパイ・パート (乳酸フレイヴァー) が出てきた。ミルキーまではいってないけど、なんとなく液性に濁りなテクスチャーが出てきた感じ。味や香りというよりは舌触りの変化かな。しかしmoukan1973♀がいないと捗るな (笑) ー。

 プレス感はある。むしろ旨みのふくよかさを堪能する酒じゃないとも言える。ややハイチュウ。オレは熟味&熟香は全く気にならん。速醸のチャンチャン・フルーティー酒や一口における大仰なドラマ (ドッカンファイヤー) を求めてイマドキの日本酒を買ってる人でなければ感じれる部分は多いし、そろそろ「淡麗」や「辛口」における日本酒的パラダイムを2017年版に書き換える必要があるのかもね。

 あ、燗冷ましは梅酒 (笑) 。

 現在20:50──これでフィニッシュです。御精読ありがとうございました。



 Ron Henderson&Choice Of Colour - I'll Be Around (1976)
 
 ▲DJしながら記事を上げたのは初めてだぜ (笑) 。



moukan1972♂moukan1973






日本酒 黒澤 生酛 山廃

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To おみずさん



毎度です。

火入れレポありがとうございます。生であそこまで「淡麗」かつ「消える魔球」だったので、火入れは「単なる酸っぱい水」じゃないかと心配してました (笑) 。


──生との違いは多分火入れしてあるため枯れるほどでなく甘味がちゃんと残ってる点でしょうか。ワイン的なニュアンスは冷えてると特にありますが最初に甘味をちゃんと感じますねぇ。

米の旨みに対して効いてくる甘みという感じですかね。火入れの方が旨みの輪郭がクッキリするので、そこに甘みが宿ったんでしょうね。


──仙禽と比べると一番近いと思うのは去年の線香花火を半年熟成させて飲みましたがあれをカロリーオフにした感じでしょうか。個人的に仙禽を思い浮かべるというのは理解できましたが赤とんぼとかではないかなぁ。

線香花火は「最後の愛山イヤー」である26BYで飲みましたが、たしかにソリッドに酸っぱい仙禽は容易に探せますね。今こそこの時代の仙禽を飲みたいですよ。26BYには亀ノ尾の山廃もありましたしね。味わいのカラー (ジュース・パート) は割りとハッキリ覚えてますが、液の質量 (軽さ) まではなんとも。モダン山廃としての軽さについて復習したいですよ (笑) 。


──ちなみにひやおろしのほうは酸が足らなさ過ぎてかなり微妙でした。多分酒屋の保管状況もあると思いますが完全氷温で熟成させたら穂積もそうですがもっと綺麗に出来上がっていたんではないのかなと思います。

1年単位で考えると温度はシビアな問題ですね。それでも27BYの生は2年目に向けてイケそうな気配もありましたね。28BYも拾えたら長期熟成させても面白いカナート最近考え始めてます。あのチョークの砂塵がどういう風に変化するのか、すごく興味ありますね。


2017.06.26 Mon 23:27
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Name - おみず  

Title - No title

やっと火入れ開けました(;´・ω・)
結論としては☆4ありそうなちゃんと飲める良い酒でした(笑)

生との違いは多分火入れしてあるため枯れるほどでなく甘味がちゃんと残ってる点でしょうか。
ワイン的なニュアンスは冷えてると特にありますが最初に甘味をちゃんと感じますねぇ。
とは言え甘い!と言えるほどでもなく。
仙禽と比べると一番近いと思うのは去年の線香花火を半年熟成させて飲みましたがあれをカロリーオフにした感じでしょうか。
個人的に仙禽を思い浮かべるというのは理解できましたが赤とんぼとかではないかなぁ。
初日はやや熟成香を感じましたが2,3日でほぼ気になる熟香なくなって微かにカラメル的な感じがあって。
しかしそこに幻想を見る・・・ということもないです(笑)
全体的には酸がしっかり出てて乳酸的な部分もあり生酒と概ね同一ですが熟成には火入れという選択も面白いかもとは思いました。

ちなみにひやおろしのほうは酸が足らなさ過ぎてかなり微妙でした。
多分酒屋の保管状況もあると思いますが完全氷温で熟成させたら穂積もそうですがもっと綺麗に出来上がっていたんではないのかなと思います。
2017.06.26 Mon 21:43
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Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん



お疲れ様です。


──八角入ってますか?

ほんのり入ってます (笑) 。片耳だけだと不吉なので、いつも2枚ずつ買ってます。「大久保 陽光城」で検索してみて下さい。DEEEEPです (笑) 。

「ひと夏の恋」は瞬間的なインスピレーションなので、このあたりの通奏低音は僕以外は簡単には探せませんが、なんか久々に飲んでみたくなりましたよ。

こういう企画は楽しいけど疲れますね (笑) 。
ただ、LIVEでしか書けない世界もあるので、タマにはいいとは思います。

2017.06.16 Fri 21:34
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Name - kappa1970♂  

Title - ゾンビ召喚

moukanさん

LIVEお疲れ様でした!
いや〜、文芸性爆発の記事でしたね。

2日目の奥様とのやり取り、ネタバレするので、省略しますが

♡☺♡「ドライ。消える魔球、健在。味的に言うとドライフルーツ状態だけど、飲み心地がいい。軽い」

以下の展開が大爆笑。

それにしても、〝ホヅミ27歳〟が性質的(忍法消失)にも量的(空っぽ)にも消失した結果、moukanさんの記憶の奥底に消えていたゾンビ

あたごのまつ ひと夏の恋 26BY

を召喚するとは。意外な結末となりました。

豚耳の醤油に、それにしても美味そうですな。
八角入ってますか?





2017.06.16 Fri 21:18
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Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん



毎度です。

ついでにレスもLIVEで (笑) 。

ここまでは「本日の書き下ろし」ですが、ここからは「下書きありきの清書」なので「流し」ですね。

金曜だし、気まぐれ起こしてタマにはこんなのも。
思いついたら「すぐ」やるんですよ。

2017.06.16 Fri 19:59
Edit | Reply |  

Name - kappa1970♂  

Title - スゲエ緊迫感

moukanさん

毎度です。
昨日から、物凄い熱量の記事ですね。
何と、今正にライブ中だし。

これだけ文字〝マシマシ〟の内容を、Twitterよろしく、ブログでライブしちゃうのって前代未聞ですよ。

仕事中なのに、スマホが気になって仕方がないです。(笑)

いつもは自爆して滝汗、今夜はライブで滝汗デス。

2017.06.16 Fri 19:38
Edit | Reply |  

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